ゴバーマンは50才を目前にした1960年に、「Library of Recorded Masterpieces」という会員制の通信販売によるレーベルを新しく立ち上げます。その新しいレーベルを立ち上げて目指したものの一つがハイドンの交響曲の全曲録音でした。
しかし、そのチャレンジは1962年の大晦日の日に突然の心臓発作でこの世を去ってしまう事によって完成を見ることはありませんでした。もしもハイドンの交響曲の全集が完成していれば、それは疑いもなく20世紀の録音史に残る金字塔になったはずですが、残された録音だけでもその価値は決して小さな真野でなかったことを多くの人に知ってもらいたいと思います。