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ジャケット聞き
「ジャケット買い」という言葉がありました。
店頭に並べられているレコードのジャケットに引きつけられて、中味は全く分からないままに買ってしまうことです。
残念な事に、一辺30㎝のLPレコードと一辺が12㎝しかないCDとではジャケットの魅力には本質的な差が生じてしまいました。それが、ファイル音源になってしまうとジャケットそのものがなくなってしまいました。
それ故に「ジャケット買い」という言葉は既に「死語」になってしまっていたのですが、ジワジワとアナログレコードが復権してくるにつれて、再び一辺30㎝の「芸術」とも言うべきレコードジャケットに注目が集まり始めました。
「Blue Sky Label」でもその様な流れを受けて、2017年の夏頃からジャケットを表示するようにしました。
そして、気がつけば1年の時が経過して、それなりのレコードジャケットを表示できるようになってきました。(ただし、どうしてもジャケットの画像が入手できないときはその代わりに演奏家の写真を表示しています。)
そうなれば、「ジャケット買い」ならぬ「ジャケット聞き」といものがあってもいいものだろうと考えた次第です。
アルバムの中味はよく分からなくても、ジャケットの魅力から聞いてみようというのも有りだろう!!と言う次第です。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414
(ピアノと指揮)ゲザ・アンダ:ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ 1965年5月録音
自由にして明朗なるモーツァルト

ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
ウィレム・ヴァン・オッテルロー指揮 ウィーン交響楽団 1954年3月23日~26日録音
いやはや、このブルックナーには驚かされました。

シューマン:マンフレッド序曲 作品115
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1959年10月5日録音
オケが完璧に鳴りきっているがゆえに他の指揮者では聞けない「熱さ」に満ちあふれている

J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調, BWV 1022
(Vn)ラインホルト・バルヒェット:(Cembalo)ロベール・ヴェイロン=ラクロワ 1961年リリース
何かとても大切なものが聞き手の心の中に少しずつ積み上がっていく

ベートーベン:劇音楽「エグモント」 Op. 84 序曲
アンタル・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団 1962年7月録音
コーダに突入していく迫力とそれを捉えた録音の優秀さは出色です。

ハイドン:交響曲第16番 変ロ長調 Hob.I:16
マックス・ゴバーマン指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 1960年~1962年録音
全集として完成していれば、それは疑いもなく20世紀の録音史に残る金字塔になったはずです

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
(P)レオン・フライシャー:ジョージ・セル指揮 クリーブランド管弦楽団 1962年10月19日~20日録音
オケも直線的であれば、ピアノも直線的、そしてその直線コースを互いが引っ張り合うように疾走していく

バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048
カール・シューリヒト指揮:チューリヒ・バロック・アンサンブル 1966年5月録音
深い祈りを感じさせる演奏

ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
アタウルフォ・アルヘンタ指揮 パリ音楽院管弦楽団 1957年11月11日~13日録音
各声部の絡み合う姿を克明に描き出している

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
(Vn)ヨセフ・スーク:(P)ジュリアス・カッチェン 1967年3月1日~3日録音
「爽やか」なブラームスに仕上がっている

ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
(P)ジュリアス・カッチェン エードリアン・ボールト指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1954年5月10日録音
カッチェンの初期の録音には奔馬のようにたぎり立つ炎のようなモノが刻み込まれています

ショパン:即興曲(1番~3番&幻想即興曲)
アルフレッド・コルトー:1933年7月5日録音
テンポ・ルパートの何たるかを知っている演奏

ビゼー:「カルメン」組曲
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1954年10月録音
全ての音が整然と行進していく

ビゼー:カルメン組曲
エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 1958年5月録音
地中海的な陽光に溢れた音楽であり、爽やかな乾いた風が吹き抜けていくような音楽でもあります

ハイドン:交響曲第99番 変ホ長調 Hob.I:99
ヨーゼフ・クリップス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1957年9月録音
見事にハイドンを演奏できる指揮者こそが真にプロフェッショナルな指揮者だと言える