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更新履歴(リスニングルーム)
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フリッツ・ブッシュ指揮 グラインドボーン祝祭管弦楽団&合唱団 1936年録音ブッシュがグラインドボーン音楽祭に残した最大の遺産がこの「ドン・ジョヴァンニ」でしょう。世間的にはロマン主義的歪曲からモーツァルトのオペラを救い出したというのがこの演奏に対する定評であり、演奏当時も「ブッシュはドン・ジョヴァンニのスコアから...

(P)クリフォード・カーゾン ジョージ・セル指揮 ロンドン新交響楽団 1950年9月5日~7日&9日録音チャイコフスキーのピアノコンチェルトというと爆裂型の演奏がもてはやされる傾向があります。そのために、ピアニストの方も爆裂ぶりを競い合うような側面があることは否めません。
例えば最終楽章では、ピアニストが自らのテクニックを誇示するべく、すさ...

クライスラー ラフマニノフ 1928年録音クライスラーとラフマニノフというビッグネーム2名による録音です。
非常に粋で洒落た演奏に仕上がっていますが、そんなことよりも、この両巨匠の組み合わせで音楽が聴けることの、そして1928年とは信じがたいほどの素晴らしい音質で聴けることの幸せ...

バス・バリトン:ハンス・ホッター 1942年録音ヒュッシュもいいのだが、SP盤特有のパチパチノイズはイヤだ!もう少しいい音で聞かしてほしい、と言う人はこちらのホッターの録音をお聞きください。
ヒュッシュと比べればもう少しは愛想がある歌唱ですし、音質的はかなり優秀ですから鑑賞用としてはこ...

バリトン:ゲルハルト・ヒュッシュ 1933年録音SP盤の時代に「冬の旅」と言えばこのヒュッシュの歌唱が定番であり、今でもこの作品のベスト盤にあげる人がいるほどです。今回改めて聞き直してみてその様な評価には大いに納得させらられるものがありました。
昨今はさすがにフィッシャーディースカウあ...

(P)ディヌ・リパッティ:1950年録音あらゆるところで語り尽くされ、賞賛され尽くした演奏です。今さら私ごときが付け加えることは何もありません。
おそらくはリパッティが残した遺産の中で、ショパンのワルツ集とならんで最も素晴らしい演奏の一つだと思います。そして、あまりにも俗な言い...

チャールズ・アドラー指揮 ウィーン交響楽団 ウィーン少年合唱団 (Ms)ヒルデ・レッセル=マイダン 1952年3月27日録音(Charles Adler:Vienna Symphony Orchestra Vienna Boys Choir (Ms)Hilde Rossel-Majdan Recorded on March 27, 1952)アドラーという人の名前はほとんど忘れ去られようとしていますが、50年代の初頭に多くの作品を積極的にスタジオ録音を行った人です。とりわけ、過去においてスタジオ録音が存在しない規模の大きな作品を次々と演奏しました。実はここでお聞きいただいている...

ルービンシュタイン 1936〜37年録音ルービンシュタインはいわゆる天才肌のピアニストでした。
若くしてその能力を開花させ、おまけにあまり練習しなくてもそこそこは聴衆を満足させることの出来る能力を持っていました。その事をルービンシュタイン自身もよく知っており、若い頃の彼は練習嫌...

ビーチャム指揮 ロンドンフィル 1938年録音一切派手なことは何していません。何かのコマーシャルではありませんが、何も足さず何も引かず、それでいて聞こえてくる音楽はモーツァルトそのものです。
ユング君はあちこちで書き散らしているので、ここでまた同じ事を繰り返すのは気が引けるのです...

ビーチャム指揮 ロンドンフィル 1940年録音彼は生涯アマチュアの音楽家であり続けました。何故かというと、世界的な製薬会社の御曹司として生まれたビーチャムは「大好きな音楽」でお金を儲ける必要などなかったからです。それどころか、父の財産を相続してからはビーチャム交響楽団を設立してしまった...

シェルヘン指揮 ウィーンフィル 1950年録音シェルヘンという人は、最晩年にルガーノのオーケストラと録音したベートーベンの交響曲全集が広く知れ渡ったために「爆裂型指揮者」の代表みたいに言われます。
このモーツァルトを聴くと「一部で全体を判断する」ことがいかに誤った結論に導くかを改めて教...

シュナーベル サージェント指揮 ロンドン交響楽団 1932年録音シュナーベルに対する歴史的評価の一つとして、「ベートーベンをロマン主義的歪曲から救い出したピアニスト」というのがあります。
ところがこの演奏を聞いてみると、とりわけ第2楽章などは入念に歌い込んでいて、今の私たちの耳からするとこの上もなくロ...

フルトヴェングラー指揮 ウィーンフィル 1950年1月19〜21日録音シューベルトの作品にはどこか暗い情念がつきまといます。 ここで紹介しているフルトヴェングラーによる「未完成」は、そう言う暗い情念が横溢した代表的な演奏です。
昨今はこういう大仰な物言いは好まれませんし、さらにシューベルトに対する研究も進...

フルトヴェングラー指揮 ウィーンフィル 1944年10月17日録音フルトヴェングラーの本質は「演出家」にあると書いたことがありますが、そう言うフルトヴェングラーの特徴がよくあらわれているのが彼のブルックナー演奏です。とにかく彼の演出方針にマッチングしない部分はバッサリと削ったり手を加えたりしてるようです。...

アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 1947年11月24日録音(Arturo Toscanini:NBC Symphony Orchestra Recorded on November 24, 1947)彼が悲愴を演奏すれば、おそらくはそうなるだろうと言う、予想というか期待というか、そう言うものにしっかりと答えてくれる演奏に仕上がっています。そして、こういう演奏でチャイコフスキーを聴くと、彼の音楽の根底には西洋古典派の形式感がドッシリと腰を...

Vn.ハイフェッツ ジョージ・セル指揮 ニューヨークフィル 1951年12月9日録音セル&ハイフェッツというある意味では大変なハイテクコンビによる演奏です。
とりわけハイフェッツのヴァイオリンは完璧です。でも、何故か面白くないのです。このことはあちこちに書いているので、ここでもまた同じ事を繰り返すのは気が引けるのですが、...

(P)ディヌ・リパッティ:1950年7月録音これは疑いもなく20世紀におけるショパン演奏の一つの頂点をなすものだといえます。そして、若くしてこの世を去ったリパッティというピアニストの実力を改めて私たちに認識させてくれる演奏です。
リパッティはこの一連のワルツを順番に演奏するのではな...

(Vn.)メニューヒン フルトヴェングラー指揮 ルツェルン祝祭管弦楽団 1949年8月29〜31日録音戦後のフルトヴェングラーには10年にも満たない時間しか残っていませんでしたし、さらにその数年間はナチスへの協力の咎で演奏が禁止されていました。
振り返ってみれば本当にわずかの時間しかなかったわけですが、そのわずかの時間に人類の宝とも言うべ...

アンセルメ指揮 スイスロマン度管弦楽団 1947年録音アンセルメは数学者でもあったことはよく知られた話です。
ここでも、数学者らしく、いわゆる「印象派」というイメージに寄りかからず、実にくっきりとした姿で作品を造形しています。音楽もパワフルで色彩感にあふれ、一般的な「海」のイメージとはちょっ...

ボールト指揮 BBC交響楽団 1945年録音ボールトはこの作品の初演者と言うことになっています。
いや、ボールトは作品を仕上げるための試演を行っただけで、本当の初演はホルスト自身による1920年11月15日、ロンドンのクィーンズ・ホールで行われた演奏会こそが初演だという人もいます。...

エネスコ指揮 BBC交響楽団・合唱団 キャスリーン・フェリアー・ピーター・ピアーズ他 1951年7月17日録音こんな珍しい録音があったとはユング君もビックリです。昨今のオリジナル楽器に慣れた耳には、冒頭の分厚い響きを聞くだけで御免被りたくなるかもしれません。
実際古楽器が嫌いだ!!と日頃から明言しているユング君でも「ちょっとこれではなぁ!」とため...

トスカニーニ指揮 ニューヨークフィル 1945年1月13日録音ある人曰く、「おそらくトスカニーニは、レスピーギのローマの松と、メンデルゾーンのイタリアだけで歴史に名を残せるだろう。」
この意見にユング君も同感です。それほどに、この二つの作品に関しては絶対的な高みを示しています。
トスカニーニは...

セルゲイ・クーセヴィツキー指揮 ボストン交響楽団 1930年10月28日&30日録音展覧会の絵はピアノによる原曲よりは、このラヴェル編曲によるオーケストラ版の方が有名です。
でも、考えてみればラヴェルはプロの作曲家ですから、誰からの注文もないのに趣味でこんな編曲を行ったのではありません。そうです、ラヴェルにこのような編曲...

トスカニーニ指揮:NBC交響楽団 1938年1月29日録音この演奏を実際にコンサート聴けば魂は宙に舞い上がるでしょうね。間違いなく!!
こういうのを聞くと、彼の目指したものがいかにフルトヴェングラーの音楽とはかけ離れていたかを実感することができます。
彼の音楽の一番素晴らしいのは、音楽を音...

ブッシュ弦楽四重奏団 1933年11月10日&16日録音もう忘れ去られようとしている録音かもしれませんが、ドイツの伝統的なベートーベン演奏を知るうえでは貴重な録音だといえます。ただ、このドイツ的伝統というのを具体的に言葉で説明をするのはちょっと難しいのですが、ユング君なりに解釈すれば「武骨」差の...

ブッシュ弦楽四重奏団 1936年10月16日~17日&11月2日録音第2楽章の変奏曲形式の中へ深く深く沈潜していく演奏スタイルこそがこの楽団の真骨頂でしょうか。
また、武骨であり無愛想でありながら、その底から何とも言えないロマンティックな音楽が聞こえてきます。今となっては二度と聞くことのできない演奏スタイ...

ホロヴィッツ 1951年4月23日録音正直に告白しておきますと、この演奏を聴くまではホロヴィッツを少し軽蔑していました。初来日の印象があまりにも悪かったことも一因ですが、何よりも名人芸だけの我が儘ピアニストという先入観がよくなかったようです。
ユング君がこの録音を始めて聞いた...

(P)ウラディミール・ホロヴィッツ:アルトゥール・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 1941年5月6日&14日録音 トスカニーニとホロヴィッツと言えば義理の親子ですが、このコンビで1943年にもライブ録音を残しています。どちらをとるかは難しいところですが、音質の良さを優先するなら1943年の録音と言うことになるでしょう。演奏もテンポを抑え気味にして丁寧に...

アルフレッド・コルトー 1942年12月2日録音コルトーはこの24の小品に一つずつ彼なりのコメントをつけています。音楽をこのように文学的に解釈することを嫌う人がいますが、コルトーという人はそういう考え方とは対極にあったようです。
そのひとつ一つのコメントを通してコルトーという人の音...

カラヤン指揮 ウィーンフィル 1946年録音若き日のカラヤンの演奏です。
カラヤンは決して評価しないユング君ですが、50年代前半以前の若き日の演奏には結構魅力を感じるものが多いです。また、カラヤン嫌いの人でもベルリンを追われてからの最晩年の演奏を評価する人も多いです。この最晩年の演...
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[2025-09-16]

メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 Op.54(Mendelssohn:Variations Serieuses, Op.54)
(P)エリック・ハイドシェック:1957年9月20日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n September 20, 1957)
[2025-09-14]

フランク:天使の糧(Franck:Panis Angelicus)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン新交響楽団 1961年録音(Rene Leibowitz:New Symphony Orchestra Of London Recorded 1961)
[2025-09-12]

ベートーベン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」(Beethoven:Symphony No.3 in E flat major , Op.55 "Eroica")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年3月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on March, 1961)
[2025-09-10]

ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調(Brahms:String Quartet No.1 in C minor, Op.51 No.1)
アマデウス弦楽四重奏団 1951年録音(Amadeus String Quartet:Recorde in 1951)
[2025-09-08]

フォーレ:夜想曲第2番 ロ長調 作品33-2(Faure:Nocturne No.2 in B major, Op.33 No.2)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-09-06]

バッハ:小フーガ ト短調 BWV.578(Bach:Fugue in G minor, BWV 578)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-09-04]

レスピーギ:ローマの噴水(Respighi:Fontane Di Roma)
ジョン・バルビローリ指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団 1939年1月21日録音(John Barbirolli:Philharmonic-Symphony Of New York Recorded on January 21, 1939)
[2025-09-01]

フォーレ:夜想曲第1番 変ホ短調 作品33-1(Faure:Nocturne No.1 in E-flat minor, Op.33 No.1)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-08-30]

ベートーベン:交響曲第2番 ニ長調 作品36(Beethoven:Symphony No.2 in D major ,Op.36)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年4月20日録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on April 20, 1961)
[2025-08-28]

ラヴェル:舞踏詩「ラ・ヴァルス」(Ravel:La valse)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団 1960年録音(Rene Leibowitz:Orcheste de la Societe des Concerts du Conservatoire Recorded on 1960)