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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- これって名曲じゃないですか。
アレクサンダー・シュナイダーの指揮がいいのかもしれない。でもviolinistアレクサンダー・シュナイダーにそんな芸当があるのかなあ。カザルスが直前まで振っていた後だとか。かってに想像しています。3楽章なんて、ほかに無い世界。立派なオケの開始、途中緩序楽章を思わせる意外なテンポ。発見が多々ありました。そもそもは、ゾルタン・コチシュがこの11番と、17番・19番の3曲で、CDを出してるのを見かけて、気になりだし、YUNG氏サイトを訪ねて聴いてみたら、なんのなんの後者2曲がいいのは当然ながら、引けをとらない魅力。10番代前半は隅に置けないです。12、13番をミケランジェリが弾いてCDがあると記憶しています。そしたら、ジュノム9番は、リツオウ8番はどうだ?と言う声が聞こえてきそうですが、それも賛成。6番を今耳元でヒューイット女史が素敵に弾いています。駄作の少ないモーツァルトはやはり恐るべき天才。人類の奇跡
- 2015-12-03:nakamoto
- 私は、朝比奈隆&大阪フィルの生の演奏を、一回だけ聴きに行った事が有ります。何年の出来事か、定かでは無いのですが、東京厚生年金会館と言う名前のホールだった記憶が有ります。曲は、ブラームス交響曲第1番でした。紛いも無く名演で、最終楽章は、本当にホールの中に嵐が吹き荒れたように、凄まじい演奏でした。私は、身体の芯から痺れまくりました。多分ユングさんの言う、劣化した朝比奈に成る前の物だと思います。朝比奈が、譜面台かなんかを、指揮棒で、叩いたという記憶が有ります。朝比奈自身燃えまくっていたのでしょう。兎も角も凄い演奏でした。ブラームスが聴いたら、絶対喜んだと思います。じゃんじゃんのブルックナー全集は、私も最近手に入れる事が出来ました。なんたって、この全集が私は好きなんです。朝比奈は、本当にブルックナーを愛していたのでしょう。それを感じさせる全集です。その後に出た、様々なオケの全集は、ずっと前に手に入れていましたが、ジャンジャン盤には、敵いません。この頃は、ヴァントのブルックナーが人気ですし、素晴らしい事は、否定しませんが、朝比奈のジャンジャン盤は、最高です。セルのベートーヴェン全集の様です。 クナの第三は、あんまり好きではありません。カットの無いティントナー盤を愛聴しております。
- 2015-12-03:Joshua
- やっぱりきいてて面白いのはこれです。
ウィーンフィルの音も、録音の仕方も今よりこの昔のほうがいい。
4番ロマンティックもこの時期、同じ顔ぶれの録音で聞き馴染んだものです。
やる気満々のクナーの姿が彷彿とします。
- 2015-12-01:ショパン三世
- ふと懐かしく思い出して聴いて見ました。
録音技術も今ほどではないと思いますが、それを割り引けば、やはりシュナ―ベルです。強弱の付け方や抑揚も見事です。
大変参考になりました。
昔は盛んに弾かれた曲ですが、今は滅多に聴きません。何故でしょう。
この曲をご存知ない聴衆は、終っていないのに拍手をされる事が多い曲ですね。
- 2015-11-29:tomari
- この演奏は、ベートーベンの弦楽四重奏のLPとして初めて購入したものでした。
当時私はある数学の定理を重複度が4の状況に証明しようとしていて、長い時間をかけて、ついにそれが正しいことを確認にできたのでした。その興奮を押さえるために、京大の西部講堂にあった生協で、何気なくあさっていたLPの中に、この曲とハープのカップリングをみつけました。セルのLPを買うことは日常化していましたので、「4重奏」の4が目に留まり、引き込まれるように購入したのでした。
1982年の夏では無かったと思います。ドクターコースの2年生でした。モノラルなのに、...(あまり意味がないか?)...、この迫力。圧倒的なコーダ。2、3枚1500円の同シリーズは買えたのですが、全集は、結局管理人様と同様に CDでの8枚組として復刻されたものに出会うまでありませんでした。
今も数学の研究を続けながらこの演奏を聞くと、生きている喜びを感じます。
- 2015-11-29:tomari
- この演奏も良い演奏ですね。ステレオで、他のアーチストの録音を探すと何か代わりになるものがあるでしょうか?
私は、このCDは持っていたのですが(ブタペストのものなら何でも買っていたようです)長く聞いていませんでした。この曲を初めて知ったのが、つい最近の WCLV の放送したチェンバーフェスト クリーブランドの週間での ライヴでした。とても柔らかくて、暖かい目覚めを感じる良い演奏でした。iPod にはそちらのエアーチェックが入っているのですが、せっかくならこの時期のハイドンを作品をと、自分の持ち物を再確認させていただいたのでした。
こうしてリストしていただけると、きっと、いつか良い録音の紹介にであるのではないかと楽しみです。
- 2015-11-29:原 響平
- ルービンシュタインの面目躍如たる演奏。甘いメロディーに澄み切ったピアノの音色が、オーケストラの重厚な響きと重なりルービンシュタインの正攻法の手堅い姿勢が聴く者の心を捉えて離さない。バックのラインスドルフ・ボストン響の演奏も上手い。冒頭のホルンの強奏も、ラインスドルフもなかなかやるね!との思いをつよくする。当時のRCAの録音は、それを引き立てる様にリアルで艶が薄っすらとのり聴いていて非常に気持ちが良い。これは、ギレリス・ライナー指揮シカゴ響の名盤に迫る演奏。
- 2015-11-16:joshua
- 就寝前に「聴くには、やはり「打楽器」ピアノよりも「弦楽器」のチェンバロかな、と思い、カークパトリックを聴いてみました。
グ^-ルドを散々聴いた後ですが、「こんな変奏部分あったっけ?」
という発見。現代にない、まさに「弦を弾く」感覚の音。
ユングさんがdescribeされる「逞しい」音。
以上で、たいへん楽しめた43分でした。
近くの図書館に、グスタフ・レオンハルトでしたっけ、バッハの指揮もやる人のチェンバロ演奏ありますので、聴き比べてみます。ピリオド楽器なんでしょうね。
- 2015-11-16:ジェネシス
- ヘンデル「水上の音楽」や.......みたいな音楽の方が相性が良いように.....等と書き流さないで下さい。危うく見落とし、いや聴き落とす所です。
強度のピリオド.アレルギーを持つ私にとって、この曲は、全曲はベイヌム盤(ちょっと穏やか過ぎるけど)、組曲はセル(セル.英デッカにしては、やや粗いけど)オーマンディ(相当行き過ぎ、でもそこが好きですが)を愛聴して来ました。その3種の上位に来る演奏を見つけた気がします。
米国のメジャーオケの上手さを持ち乍ら柔かさも感じさせるのは、このコンビならではでしょう。後任のプレヴィンよりも熟練した演奏だと思います。
でも、無いですねェ、ピリオドじゃない全曲盤が。流しっぱなしで何かする、いやしたい曲です。
- 2015-11-14:Joshua
- 何回聴いたことか、でも最初は夢中になって聴いた新世界。
ライナー・シカゴ(の名演奏とは知らずに)聴いていました。
あの時の感覚をふと思い出したのが、この演奏です。
今回アップしていただいたパレーDetroitもので、一番楽しめました。
曲の良さを「すっきり見通し良く」きかせてくれます。
演奏者名を伏せてきかされれば、「上手いオケだなあ」と自然に思えます。初めて聞いた演奏ですが、話題にならないのが不思議な高水準です。
- 2015-11-10:benetianfish
- 私が小さかった頃、NHKで「音楽ファンタジーゆめ」という番組があって、それで取り上げられた曲の1つがこの協奏曲だったのですが、その時のアニメーションが滑稽だったのも幸いして、第一楽章の冒頭部分はとにかくよく覚えることができました。その後、私の両親が実はこのリヒテル×カラヤンの録音(LP)を持っていたことがわかり、それをテープにダビングして擦り切れるまでよく聴いたものです。私のこれまでの人生の中で最も印象深い録音の1つを、紹介してくださってありがとうございました。
- 2015-11-06:nakamoto
- この録音も、素晴らしい物です。私は、リリークラウスが好きなようです。ハイドンは、私のような即物主義者とっては、コレッリ、ヴェーベルン、と並んで、とても大切な作曲家なのです。 何も考えずとても気持ちいい、それでいて、深い音楽です。偽作多いという話は、ガッカリします。しかし、私は、ブレンデルの選集ぐらいしか聴かないので、その中に偽作があったとしても、傑作である事には変わりありません。あまりに作品が多すぎて、手には負えません。ユングさんが、歌曲が苦手という話は、このサイトで、何か所か読みました。私も苦手です。聴いているときは、それなりに愉しんでいますが、聴き終わってしまうと、やはり、オペラとか交響曲がききやすいな??と思ってしまいます。ユングさんが、真面目に、歌曲も網羅したいという気持ちは、分かります。私の意見としては、交響曲に於ける、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームスの様な歌曲に於ける存在は、シューベルト、シューマン、ヴォルフだと思います。これも、このサイトのファンの方たちに、募って、或る程度、アップすれば、十分ではないかと思いますが・・・。歌曲が無くても、このサイトには、宝石的な録音が一杯あるので、歌曲は、程々で良いのではと私なんかは思いますが・・・。日本人のクラシックファンの大方は、歌曲は、苦手だと思いますから。
- 2015-11-03:ジェネシス
- この演奏、ショーソン、サンサーンスの「オルガン付き」と並んで、録音を含めて当時の決定盤とされていた記憶が有ります。もちろん「準推薦」にこだわる先生方も居たけれど。
3曲とも米国のメジャーオケを豪快に鳴らして、コザート.ファイン夫妻が録っても、スペキュタクラーに走ったという批判が少なかったのは、パレーがフランス人の為に批判の拳が下がったんじゃないでしょうか。
その後、調子に乗ったレコード会社はショーソン一曲だけ入った重量レコードという贅沢盤を出し、バイトして買いました。音溝の波が肉眼で見えるやつで、当時のチープなステレオ電蓄のピックアップだと磨り減りそうな感じがして、一回通して掛けただけ、友人にも見せるだけ、未だ棚に有ります。で、この2曲が裏表に入った盤を愛聴していました。
ユングさんもここで突然、デトロイト響を評価をアップさせておられますが、パレーがセルの違うのは、時に様式をハミ出し気味に突進を感じさせる部分じゃないかと思います。
セル.クリーヴランドというのは当時の抜群の規範です。パレーの「幻想」に入っている「ローマの謝肉祭」をセル盤と較べて、デトロイトがクリーヴランドより上に感じたら、パレー病に罹っています。ライナー.シカゴの「コリオラン」をセル盤と較べて、ライナーの方が「冷徹」「冷血」でセルにより人間味を感じたら、セル病に罹っています。
私?両方です。
- 2015-10-16:benetianfish
- この演奏は、私の「何度聞いても笑いが止まらない演奏」第1位です。カラヤンのもなかなかよいですが、あちらは大砲の音がイマイチですし、どこか微妙に遠慮して(上品過ぎに?)演奏している感じがします。その点、ドラティの方は大砲の大爆発音と完璧にマッチしているようで、やはり演奏から始まって、録音やミキシングに至るまでの全体的な完成度が高いのでしょうか。
ところで、悪名高いゴロヴァノフの演奏ですが、一番最後の方で、普通なら「スラブ舞曲」の後半でも聞かれるメロディーが入るのですが、何だかよくわからないファンファーレに差し替えられていますね。スラブ舞曲のメロディーは(元ネタがどこかわかりませんが)、当時のソヴィエト政権にとってマズい事でもあったんでしょうか。
重ねて投稿失礼します。例の、ゴロヴァノフの演奏で差し替えられた部分がロシア国歌だったのですね。なんともお恥ずかしい。(苦笑)
- 2015-10-13:nakamoto
- 演奏家に詳しくない私は、結局美人もブスもみんな美人に見えてしまう病のようです。いいのか悪いのか???この録音も、素晴らしいとしか感じ取れません。あの問題な人物ベートーヴェンの曲なんて、信じられません。何とも幸福な音でしょう・・こうして、ボスコフスキーとリリークラウスの録音を聴いていると、20年以上前に、買わなかった、モーツァルトヴァイオリンソナタ全集への未練が、また湧き上がってきてしまいます。無理してでも買っておけばよかったという未練です。この曲なんかも、以前傑作では無いとコメントしましたが、こうして幸せに聴いていると、何が傑作で、何が傑作では無いのか、分からなくなって来ます。普段あまり聴かない曲ですが、ユングさんがアップしてくれると、改めて聴く機会に恵まれ、楽しくなってきます。プロの音楽家の友人はいても、音楽面で話が通づる人間たちではありません、ユングさんが唯一、楽しく話をしてくれる知人です。
- 2015-10-13:風琴屋
- ガラスの円盤のかわりにコップ(グラス)を調律して並べたグラスハープと名付けられた楽器があり、これを用いた K617 の録音が DG アルヒーフにありました。
ブルーノ・ホフマン(グラスハーモニカ)
グスタフ・シェック(フルート)
ヘルムート・ヴィンシャーマン(オーボエ)
エミール・ザイラー(ヴィオラ)
アウグスト・ヴェンツィンガー(チェロ)
当時の「錚々たる」顔ぶれですね。
こちらの方が,チェレスタよりもオリジナルのグラスハーモニカの音に近いかも知れませんね。
この曲とアヴェ ヴェルム コルプスに共通して私が感じるのは,何とも言えない「透明感」、ちょっと触ったら壊れてしまいそうな「危うさ」といったものです。
- 2015-10-09:Kouno
- モノーラル、音のレンジが狭いなど関係ありません。
机の上の、ニヤフィールドスピーカーから、すごい迫力の演奏が聞こえました。
- 2015-10-07:ヨシ様
- クーベリック、ロイヤルフィルの録音はベートーヴェンの田園もありました。
セラフィムの廉価盤で良く聴いたものです。懐かしいですね。
当時の記憶では意外に名演だったと思います。録音もそれなりに良かったと記憶しています。
- 2015-10-05:nakamoto
- セルが、家庭交響曲を録音していてくれたなんて、有り難い事です。幸せの至りです。ちょっとマイナーなこの曲が、満点の音楽として、私の中で鳴り響いています。細かい標題は、理解していませんが、きっと家庭の充実した安らぎや幸福感などが、表現されているのだと思います。セルは、家庭人としてどうだったのでしょうか??意外と良き夫、良き父だったかもしれません、この録音から想像するに・・・。正直本当の事は知りませんけれど・・・。
- 2015-09-29:ジェネシス
- 「...しかし、オーマンディやサージェントの英雄よりも本格の味を持っているのは、さすがにドイツ人...」。当時、N響を睥睨していたウィルヘルム.シュヒターの「英雄」評にこんなのが有ったのを思い出します。
レコードジャケット、いや雑誌だったかな。ストライヴのダブルの背広にポマードタップリのオールバックの髪(できれば柳屋じゃなくて)、胸ポケットには薔薇一輪。同じ英国の俳優デヴィッド.ニーヴンか、同じくオールバックポマードのF1レーサー、グラハム.ヒル(デーモンの父君)を想起させる堂々たる伊達男振りでした。そのせいか、英国音楽ハマリの三浦淳史氏もデリアス、エルガー、ウォルトン、ヴォーン.ウィリアムス等をビーチャムやバルビローリには追し付けても、サージェントには余り向けてなかったと思います。質朴のイメージが薄いのかな?生地も整髪料も高価そうだもの。
イギリス人のドイツ音楽って、このタイプでしょう。決してハミ出すことなく起承転結しているから、却って何か欲しくなる。これに少し鈍重さをスパイスすると、ベームやヨッフム風に聴こえるんじゃないかな。(済みません、私どうしても2人を評価出来ない)
で、W.シュヒターの「英雄」?。聴いてません。多分、北西ドイツ.フィル、N響じゃないでしょう。
- 2015-09-29:Sammy
- ピアノの澄んだ響き、しなやかで軽やかで、そしてその中での丁寧なニュアンスの作り方が、作品の持つ愛らしくも孤高の自由さの雰囲気とよく合って、とても美しいと思います。ベルリンフィルはやや豪華かなとも思いますがきめ細かな上質の響きで、ライトナーの指揮のもとこれまた丁寧にしっとり気品をもってケンプの至純のソロを包み込んで見事です。
- 2015-09-25:nakamoto
- マーラーの交響曲は、何か長編ストーリーを見ているような、ワクワクさせてくれて、たっぷりと愉しませてくれる音楽ですよね!! 私は、このバースタインの1回目の全集で、マーラーと出会いました。熱っぽい壮大なバーンスタインの指揮に本当に感銘したものでした。なんと、当時は廃盤で、銀座の山野楽器でアメリカから取り寄せてもらったのですが、1年経っても物は来ず、向こうでも廃盤との事でした。仕方なく、上野の文化会館にレコードを聴かせてくれるところがありまして、通って聴いて、「なんで廃盤なんだよ!!」と心から叫んで愚痴っていました。ジャケットには、バーンスタインの同じユダヤ系人として、孫弟子として、マーラーを擁護する文章が書かれていました。 「マーラーの交響曲には、多くの欠点や矛盾が存在していますが、それを補って余りある魅力があります。」といった内容でした。今となっては、何が矛盾なんだか欠点なんだか疑問ですが、当時マーラーは、市民権を得ていなかった事が伺えます。ユングさんの言う通り、ハイドンから始まる交響曲は、マーラーをもって完結したと思います。料理に例えるなら、フルコースが交響曲な訳で、聴いた後、十分に満足でき幸せに成れるものとしての交響曲は、マーラーをもって終わりを告げたようです。
- 2015-09-23:題名のない子守唄
- 自分の中では、フルニエ/セル盤と、デュ・プレ/チェリビダッケ盤が双璧です。
特にフルニエ/セル盤はヘリオドールの廉価LPで聴いて感動した思い出があります。
- 2015-09-23:原 響平
- ついに登場したバーンスタインのマーラー復活。この演奏はマーラー演奏に定評のあるバーンスタインの演奏の中でも特に優れたもの。当時のニューヨークフィルとの蜜月状態を表すように、緻密さに中に生命の息吹を十分に感じさせ非常に熱気を帯びたオーケストラの音色はライブ演奏に近いものがある。後年に再録音したロンドン交響楽団との演奏、そして更には最晩年のニューヨークフィルとの再録音を遥かに凌ぐ出来栄え。1960年代のバーンスタインの演奏は当時のCBSの録音技術者ジョン・マックルーアーとのコンビで数々の名演奏・名録音を残した。今、この演奏を聴きなおしてもゴリゴリとした低音弦楽器、ティンパニーの音色、金管楽器の輝いた音色と残響音、当時の録音技術の素晴らしさを再認識させられた。
- 2015-09-20:Joshua
- 「爆裂」の対極にある「理知」的な指揮者
おっしゃる通りです。シェルヘンは、わたしも晩年ルガーノ放送によるベートーヴェンから入りました。2,4,5,7,9と聴きました。3番、8番を聴きたいと思っていたら、その思いはこのサイトの、ウィーン国立歌劇場で満たされました。8番の終楽章はまさに最速。はてさて、大好きなモーツァルトの29番を聴くと(ウィーン響)、無表情なまでに落ち着いていて遅い。ウィーン響とロイヤルフィルは録音も含めて感銘度が薄いです。国立歌劇場のオケはやはり上手いです。音に厚みがあります。この7番も実に克明な演奏。録音もとてもいい。53年といえば、フルヴェン、ワルター、トスカニーニがやっと聴きやすい音になったころ。シェルヘンは録音にも関わっていたに違いありません。前者3人は録音は技師任せだったんでは、と思います。
冒頭のワグナーチューバ(?)、これ1本で通常吹くと思うんですが、2本(ひょっとして3本)で吹かせてますね。それはそれで違和感ありません。終楽章の遅いこと。クレンペラーの晩年が超スローで話題になりますが、シェルヘンと変わらないですよ。この演奏を知らないと、クレンペラーの唯我独尊と映るわけです。所詮、二人とも前衛音楽を得意とした気鋭の指揮者ですから、似たところがあってもおかしくない。無いものねだりを2つ。1つは、ウィーンフィルのステレオ録音をシェルヘンが残さなかったこと。9番についてはウィーン響でしか録音しなかったこと。後者をいうのは、第1楽章最後にあるホルンソロが癇癪を起したみたいに乱暴な吹き方をしていることです。指揮者の要求だったとしても、もう少し吹き様がある。要するに下手なんです。
マーラーの「夜の歌」、モノラルの名録音で名演奏だったわけですが、今日日曜朝10時に聴いてるパウルファンケンペンもチャイ5を筆頭に名録音でしたね。しかもコンセルトヘボウが、今どきのオケと別次元に上手い!!
- 2015-09-20:Joshua
- バイエルン放送、といえば
同時期に同曲を録音したシューリヒトがいます。
この顔合わせでは、ワグナーの序曲・前奏曲を採り上げていただいています。
バイエルンが創立されたのが1949年で、19世紀末にその前身のあったミュンヘンフィルを考えると同地方でありながら、急成長の歴史があり、初代ヨッフムに依るところが大きいんでしょう。クーベリックが1970年代に引き連れてDvorakイギリスを聴かせてくれたのが、この楽団と私の馴れ初めです。今回聞き返し、やはりブラームスに相応しいこの楽団の音です。冒頭に戻り、ウィーンでブラ2、フランクフルトで1,2番を振っていたシューリヒトの4番がバイエルン。クレンペラーやシューリヒトを指揮者に向かえて音楽のできる幸せな楽団だったのです。
*PS ロンドンにもいいブラームスが響いていました。ドラティの全曲聴かせていただきました。バレー指揮者面目躍如。(Pierre Monteuxに通ずるところ)。鬱陶しさのないそれでいて全声部が克明に語り掛けてくる「朝のブラームス」、と感じ、一気に4曲聞いてしまいました。
- 2015-09-16:Sammy
- この作品は初めて聞きましたが、演奏の充実もあってでしょうか、名の知れたほかのチェロソナタと比肩する優れた美しい作品ではないかと思いました。
- 2015-09-16:Sammy
- 作品を丁寧に表現した美しい演奏で、この作品が充実した傑作であることを初めて認識させられました。それはyungさんの仰るように、見事極まりないシュタルケルのチェロと堂々と渡り合って凛と響くシェベックのピアノの練達故ではないでしょうか。
- 2015-09-08:Sammy
- 丁寧かつ精力的に構築された、隅々まで堂々として美しい、素晴らしい演奏と思いました。バイエルン放送交響楽団の明るめの重厚な響きが力強く広がって心地よいです。さすがはこの作品を得意として来たと言われるヨッフムならではの万全の名演奏と言ってよいのではないでしょうか。
- 2015-09-06:nakamoto
- 私は以前、メンデルスゾーンの作曲家としての価値についてコメントを出しましたが、ここでもう一度発言させて頂きたく、ここに書く次第です。
メンデルスゾーンは、神童でした。神童と言う物は、幼くして、成熟しているので、早くに作曲スタイルを完成させます。モーツァルト然り、サンサーンス然りです。という事は、随分歳上の作曲家たちと同じような作風を持ってしまうという事で、現代人から見ると、生年の割に保守的という評価に成ってしまい勝ちです。それは、誤りであって、メンデルスゾーンは、一年違いのシューマンやショパンと比べられて、時代遅れの作曲家と評されてしまっていますがしかし、私としては、メンデルスゾーンの作風は、シューベルトと同い年と見ています。早世したシューベルトの存命中に、メンデルスゾーンが作曲した作品の多さに注目しましょう。シューベルトと同い歳とすると、随分新らしさを持った、活力に満ちた作品が多い事に、気付かされるはずです。ロマン派中の古典派などと評しているのは、どうかと私などは思います。ロマン派最初期の作曲家として、彼を評価するべきです。ウェーバーやパガニーニやロッシーニなどのようにです。とても新しく充実した完成度の高い作品を、メンデルスゾーンが産んでいた事実を確認できるはずです。それが、彼の正しい音楽史の中の立ち位置であると云えると思います。
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[2025-09-14]

フランク:天使の糧(Franck:Panis Angelicus)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン新交響楽団 1961年録音(Rene Leibowitz:New Symphony Orchestra Of London Recorded 1961)
[2025-09-12]

ベートーベン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」(Beethoven:Symphony No.3 in E flat major , Op.55 "Eroica")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年3月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on March, 1961)
[2025-09-10]

ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調(Brahms:String Quartet No.1 in C minor, Op.51 No.1)
アマデウス弦楽四重奏団 1951年録音(Amadeus String Quartet:Recorde in 1951)
[2025-09-08]

フォーレ:夜想曲第2番 ロ長調 作品33-2(Faure:Nocturne No.2 in B major, Op.33 No.2)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-09-06]

バッハ:小フーガ ト短調 BWV.578(Bach:Fugue in G minor, BWV 578)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-09-04]

レスピーギ:ローマの噴水(Respighi:Fontane Di Roma)
ジョン・バルビローリ指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団 1939年1月21日録音(John Barbirolli:Philharmonic-Symphony Of New York Recorded on January 21, 1939)
[2025-09-01]

フォーレ:夜想曲第1番 変ホ短調 作品33-1(Faure:Nocturne No.1 in E-flat minor, Op.33 No.1)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-08-30]

ベートーベン:交響曲第2番 ニ長調 作品36(Beethoven:Symphony No.2 in D major ,Op.36)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年4月20日録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on April 20, 1961)
[2025-08-28]

ラヴェル:舞踏詩「ラ・ヴァルス」(Ravel:La valse)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団 1960年録音(Rene Leibowitz:Orcheste de la Societe des Concerts du Conservatoire Recorded on 1960)
[2025-08-26]

フランク:交響詩「呪われた狩人」(Franck:Le Chasseur maudit)
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 1954年6月27~7月11日録音(Artur Rodzinski:Wiener Staatsoper Orchester Recorded on June 27-July 11, 1954)