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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- モントゥーの細やかで円熟した表現、ロンドン交響楽団の高い合奏力と素晴らしい響き、そしてシェリングのきりりと引き締まった高貴な美しいヴァイオリン、それらを明瞭にとらえた録音の故に、ブラースムのこの名曲が真摯かつ豊かに鳴り響いている素晴らしい演奏と思います。特に第2楽章の室内楽のような息をひそめ合うような親密な響きあいは素晴らしく、yungさんの仰るように、稀有な伴奏の妙と言うべきでしょう。
特にヴァイオリンは「生真面目系ブラームス演奏」の最右翼とも言いたい名演奏です。その点ではのちのもう少し伸びやかな演奏と比べてもオンリーワンの魅力ともいえるかもしれません。
シェリングのブラームスの協奏曲は3つとも聞く機会を得ましたが、それぞれの素晴らしさがあり、特に優劣を無理につけなくてもよいのでは、と私は感じています。
- 2019-06-09:原 響平
- この演奏はRCAのリビングステレオシリーズで録音された一枚。RCAは当時、ルービンシュタインというピアニストの巨匠を中心にピアノ協奏曲の録音を目論んでいたが、伴奏指揮の巨匠フリッツ・ライナーとの折り合いが中々上手く行かず途中で中断してしまった。それを補うべく、クライバーンに白羽の矢が立った。ライナーとの共演では、ベートーベンのピアノ協奏曲No4とNo5が名演。特にピアノ協奏曲No4は歴史に残る名演奏。それ以外にも、ブラームスのピアノ協奏曲やシューマンのピアノ協奏曲も録音し、いずれも素晴らしい。ライナーの曖昧さを嫌った、男性的な音色をバックに奏でるクライバーンのピアノの美しい音色が、思わず「上手いな」と叫びたくなるような演奏。さて、前置きが長くなったが、このラフマニノフのピアノ協奏曲も素晴らしい。ライナーのイメージするラフマニノフの姿が克明に再現されている。しかし、当方は1956年にルビンシュタインと入れた録音をベストとする。理由は伴奏を務めるバイオリンの甘い音色が、より鮮明な為。当時のシカゴ響の演奏技術力は世界でもトップクラス。
- 2019-06-07:マルメ
- 私は色々なクラシック音楽を紹介する場所でガーシュインやジョップリン、タレガ、或いはホルストを聞くたび、毎回何故これがクラシック系のサイトで紹介されているんだろう?と思うような雰囲気を感じてしまいます。それは今日の様々な文化の発信地であるアメリカの開拓に関わったイギリスやスペイン、そして開拓によって作られたアメリカ自身の響きが、現代の様々な分野や文化に繋がっている為、クラシックとは違う"故郷、或いは魂"の響きを彼らの曲から感じとってしまう為であると思います。
唯、そういった歴史的なアレコレが、こういった曲を日本人である私にさえ、ある種"文化的な故郷"としてのシンパシーを持たせてくれている(しまっている)点も事実。事実、このサイト上の評価も含め、この曲には私含め、とても多くの人か共感しているだろう(してしまっているだろう)と思います。とにかく何故か日本人の心に沁みやすい曲だと思います。
非常にわがままな想いなのですが、ユングさんお勧めの"ラグリマ"も聴いてみたいです。
- 2019-06-06:joshua
- 3種のシェリングの中で、これが一番だと思います。
ヴァイオリンの名手ティボーが指揮するパリ音楽院伴奏のベートーヴェンも楽しみましたが、曲的にもこちらがよりいい
録音も鑑賞には十分
- 2019-06-06:マルメ
- 私は"ゲームで使用する為"というある意味かなり不純とも言える目的もあって、ここの音楽を収集しているわけですが、この曲は、映画とかゲームとか"そういう"目的で使っても違和感が無い口当たりの良さがあるような気がします。主はこの曲の味わいに"危険性"があると指摘しておられますが、まさしくその口当たりの良さが危険性に繋がっているような気もいたします。
唯、これはあくまで素人の直観レベルの感想ではありますが、それでも決して作曲から演奏に至るまで、様々な工夫が凝らされた曲じゃないというわけでもないと感じます。清濁併せ持つ言い方ですが、色々な需要をこの曲に感じました。
- 2019-05-30:マルメ
- 一概に全てが当てはまるかは解りませんが、良いクラシック音楽は、その人の住んでいる(いた)生活環境の雰囲気というか、魂と言うか、口では言い表せない環境を反映している要素があると私は感じます。
夢想的な曲の雰囲気も含めて、これは嫌味な位、霧深い魔法使いの国、イギリス人が作った感がある曲だと私は感じます。戦争も、街並みも、霧深い森も、ワクワク感も、幸せも、鬱も、躁も、生も死も。本当に嫌味な位、この曲はイギリス人だなあ!と思わせてしまいます。私は何処の国の作家の曲であれ、こういった曲が大好きです。
- 2019-05-26:しょうちゃん
- いつもありがとうございます。ランランとメストの実演を聴いてから24番に惹かれるようになりました。3楽章のフィッシャーの演奏に大へん魅せられました。この楽章があと数小節続いたら何処に行くのかな、といつも考えてしまいます。この世とあの世の境界をきっと飛び越えて宇宙の彼方に解き放たれるのでしょうか。現世にとどまれるギリギリの演奏ではないかと感じています。
- 2019-05-25:マルメ
- 私はこの曲を手に入れたくてこちらに来たようなものですが、ちょっと聞いて即、ダウンロードいたしました。バレエ音楽がどういうものなのかは私は詳しくないけど、一見、子供向けか?と錯覚する程の物語チックな要素がありながらも、性を感じさせるような要素もあり、それでいて、クラシック特有の決して安っぽくない言い回しもある。まさにこういう曲が欲しくてここに来ました。
- 2019-05-23:マル
- わかりやすい主旋律が物語チックな曲だと感じました。素人なりに、こういった表現は音楽を嗜まれる方の間では好き嫌いあるんじゃないかな、と考えます。又、この音楽には何かが正しいとか正しくないとか、そういったチャイコフスキーのイデオロギー、あるいはそれを超えた善悪の考えがのぞかせていますが、それでも曲として、決して安っぽい言い回しに終わっていない所がクラシックらしくて、そういう点が私は好きです。
- 2019-05-22:マルメ
- 同人ゲーム制作活動の為、大好きな曲をしばし、ダウンロードいたします。原則、1週間に50曲の制限には最大限、気を遣ってダウンロードする予定ですが、もし、それ以上ダウンロードしてしまうミスを犯した場合も、許していただけると幸いです・・・。
プロコフィエフは、物語、劇場っぽい雰囲気が好きで、超、眼を付けていた作家です。原作と違うのですが、スージーテンプルトンの人形劇"ピーターと狼"にて、流れたプロコフィエフの曲には、その映像作品自体の迫力も含め、とても痺れました。何だかんだ、色々なものを作ってる自分ですが、最終的な目標はああいう迫力ある物語を作りたいというのがあり、その素材集めとして、しばし聴きながらダウンロードさせて頂きます。
私の動機は若干不純かもしれませんが、それでも主がこのようなサイトを作られたことに、深く感謝いたします。
- 2019-05-21:塚本 和彦
- クライスラーのベートーヴェンの協奏曲をアップしてくださり、ありがとうございます、これをもとにさらに、研鑽にはげみたいと思います。
追伸、ところで、クライスラーのブラームスの協奏曲をアップする予定は、おありで?
- 2019-05-19:藤原正樹
- 新星堂の1000円CDだったかで持っていました。オーベロン、フィンガル、ウィンザーの陽気な女房たち、ロザムンデ、グルックだったかな。ロザムンデはワルターのモノラルで最初聞いていて、和解若いケンペのほうが遅いじっくりとした歌い方をするので驚きましたが。このグルックも好き。沈み込んでいくような名演ではないですか。まるでカスパール・ダヴィッド・フリードリヒの絵のような抒情性。大音楽になってしまっているのがご不満な人もおられるかもしれませんが、僕はとても好きだったんです。聴けてよかった。
- 2019-05-17:ono
- さっそくFLAC化ありがとうございます。聴いた感想。9点非常に感動しました。さすが「名曲名盤500」で4位の価値があります。隠れた名盤?私が知らなかっただけかもしれません。いつもはカラヤンEMI1971年録音やムラヴィンスキーを聴いていますが、カラヤンのようなスリリングさは少ないですが、悲愴感があって良いです。FLAC音源がレコードからと思えますが家の装置ではCDより高音質で太い音で鳴っていました。yungさんのように音楽内容をうまく言葉で表現できませんが、チャイコフスキーはベートーヴェンの次に名作曲家と思います。また、今までジョージ・セルをあまり聴いてこなかったのでいろいろ聴いてみます。
- 2019-05-08:joshua
- サンセット大通り 原題: Sunset Boulevard のラストシーンではないでしょうか?
ビリー・ワイルダー監督でしたね。
貴族をかつての名女優になぞらえればユングさんの文章に合ってくるように思います
- 2019-05-03:ハスキル好き
- この録音の他にリヒテルはムラヴィンスキー+レニングラードフィルとの録音を残していますね。実は私はそちらしか聴いたことがなかったので、この録音を通し逆にムラヴィンスキーのチャイコフスキーに対する思い入れの強さを改めてはっきりと感じました。
- 2019-05-02:バッハ好き
- 古さを感じる一方、ほのぼのとした暖かさが感じられて結構好きです。
- 2019-05-02:望月 岳志
- 1930年とは信じられないほど聴きやすい録音ですね。
注文主でもあるクーセヴィツキーが1922年に完成したラヴェル編曲版の演奏権を長期間独占していたそうですが、そのせいか、演奏レベルも非常に高い。初録音ということですが、それこそ満を持してのものだったのでしょう。
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なお、1943年の同コンビの録音のCDを所有していますが、データは以下の通りです。
プロムナードを1曲と数えると、ラヴェル編曲版では、全部で14曲となりますが、内
3. Promenade 2
4. The old castle
7. Bydlo
8. Promenade 4
が省略されています。
Live broadcast from Symphony Hall, Boston on 9th October, 1943
1. Promenade 1
2. The Gnome
3. 省略
4. 省略
5. Promenade 3
6. Tuileries
7. 省略
8. 省略
9. Ballet Of The Chicks In Their Shells
10. Samuel Goldenberg & Schmuyle
11. The Marketplace At Limoges
12. The Catacombs - Cum Mortuis In Lingua Mortua
13. Baba Yaga The Hut On Fowls' Legs
14. The Great Gate Of Kiev
音の鮮度(高域)は1930年録音より少し上ですが、歪みや混濁の点では1930年の方が聴きやすいかも知れません。演奏はライヴとは思えないほどの完成度でありながら、1930年録音の丁寧な仕上がりに比べてダイナミックな即興性と迫力もあるものです。
- 2019-05-01:原 響平
- この演奏は熱血漢ミュンシュの異名を与える程の名演。とにかく明るいオーケストラの音色と、どことなく粘り気の有るお色気満点の弦の響き。アダージョ楽章では人生の悲哀を感じさせながらも最終楽章に向かって力強くリズムを刻んでゆく。この情感溢れる表現はミュンシュならではのもの。さて、当時のボストン響との蜜月の関係を示す演奏は他にも沢山有る。ベートーベンの合唱やシューベルトのザ・グレイトそして、ベルリオーズの幻想、更にはサンサーンスのオルガン。1950年代後半のRCA録音ディレクターの造り出す独特な音色と相まって、どれも本当に素晴らしい。
- 2019-04-29:joshua
- opus~というレーベルの板起しらしき同演奏を聴いて、
なんて音が悪いのか、と驚きました。
故U氏が特殊装置で聴いているのか、おそらく、CDといってもmp3に落としたり、Bluetoothで聴いたりしても真価はわからないんでしょうか?
こんなことでは多くの人が絶賛するこの演奏の良さが分からずじまいだと、そこで思い出したのが、このページ。
この音なら納得。良いスピーカーにつないで2度納得。
- 2019-04-27:baroquemusicfan
- アップありがとうございます。アンチェルによるドヴォジャークの序曲は、謝肉祭ほかの『三部作』と『わが故郷』とが組み合わされたレコードで聴いていましたが、『フス教徒』だけは未聴でした。感謝です。
ジャケットのデザインについてですが、これはカップリングされている交響詩『水の悪魔』からのデザインではないでしょうか?
- 2019-04-25:白玉斎老人
- ドイツの音楽評論家、ヨアヒム・カイザーが次の趣旨の文章を書いていました。
「バイロイトの第9」のリハーサル中、フルトベングラーの意図の通りに弾けないビオラ奏者がいた。巨匠が「そうではない」とたしなめると、奏者はこの上なく恐懼してしまい、「このままでは実演はどうなることか」と危ぶまずにはいられなかった。ところが、いざ本番になると、この奏者が誰よりも自信に満ち、生き生きと音を奏でていた。「フルトベングラーの影響力はこれほどまでに絶大なのか」と舌を巻いた――。
指揮者も、独唱者も、コーラスも、そしてオーケストラも、かかわった全員が持てる力をすべて出し尽くした、稀有の演奏というほかありません。
憎悪に駆り立てられた人たちにより、最も安堵して過ごせるはずの場所で数百人が殺害される出来事が起きたばかり。「すべての人々が兄弟姉妹になる」という第四楽章のテーマが人類史においてかなえられることは極めて難しいでしょうが、それだからこそ掲げ続けなければならない思想なのだと、この曲を聴くと考えさせられます。
- 2019-04-24:joshua
- サヴァリッシュで瑞々しい演奏というと、フィラデルフィアで振っていたドヴォルザーク、特に8番、イギリス、が好きでした
60年代以前には、振ってなかったんでしょうか?
ドヴォルザーク、スウィトナーもドヴォルザーク良かったですよ
- 2019-04-23:白玉斎老人
- 「クラシック音楽は、カラヤンの死去で歌舞伎の世界から能の世界に戻ってしまった」とは卓見!! 歌舞伎座に行ったことがない人でも、吉右衛門、海老蔵、七之助と役者の名前がポンポンと言えるけれど、能役者を挙げられる人は極めてレアですものね。
新聞離れが進んでいる昨今ですが、日本の各紙はカラヤンの死去を一面で伝えていました。カリスマ的な人気を誇ったクライバーでさえ、社会面での扱いでした。
日本人ではなく外国人のクラシック音楽関係者の訃報が今後伝えられるとき、一面で伝えられる人物は思いつきません(日本人では、数分指揮しただけでニュースとして報じられている方に不例があれば、文句なしの一面です)。
演奏はムターと入れた新盤に比べ、音が重苦しくなく、好感を抱きました。
- 2019-04-22:K
- 原典を過度に神格化する現在の音楽界とは全くの無縁の演奏といえる。のだめカンタービレでのだめの演奏が一部酷評を受けたのを思い出してしまった。
エルマンは確かに過度のポルタメント、引き崩しを諸悪の根源みたいに言われる演奏家の筆頭であるが、譜面のままに弾いて何の感動も得られない演奏よりは格段に優れていると思う。曲のイメージと演奏家のスタイルがみごとに同化している稀有な例ではないか?
一時代前の演奏家は程度の差こそあれすべてこの方法によっていると思う。この曲はこのように弾かなければならないという命題自体がそもそもまやかしである。エルマンは確かに個性が強すぎて万人受けする演奏家ではないかもしれないが、譜面どおりにしか弾けない演奏家が絶対に到達できない独特の節回しをもっており、曲を熟知した聞き手にはそこまでやるか?とうなずかせる力量をもっている。再評価すべきと考える。
この盤では、若き日のショルテイの非凡なサポートが聴ける。素晴らしい
- 2019-04-18:白玉斎老人
- 咲き誇る大輪の薔薇のように豪華絢爛な音響に引かれ、長く愛聴してきました。巨匠が最晩年においてさえ、みずみずしい世界を提示していることに驚異を覚えます。フルトベングラーによる「運命」は、1947年5月27日の録音にとどめをさすと思います。もしそのレコードが残されていなかったら、これをもって彼の五番の最良の演奏と推すことに何のためらいも感じません。
- 2019-04-18:yk
- アニー・フィッシャー・・・名前だけは昔から聞き知っていましたが、演奏の実際はほとんど知りませんでした。録音(評論)によって演奏家を”知る”ことの多いことの欠点ですね。しかし、このモーツアルトは(実演ではない録音にもかかわらず)すばらしいですね。ペダルを抑制した明快である種素朴な外連のないピアノの音で、即物主義に個性を付与している。これでハスキルなどへの私の忠誠心が揺らぐ・・・と言うことはありませんが、また異なるモーツアルトの世界を教えてもらいました。フィッシャーを紹介されたyungさんにも感謝・・・・
反射的にEMI録音集を購入してしまった^_^
- 2019-04-14:joshua
- 若い頃のマゼール、ワクワクさせてくれます
ヴァイオリンも超一流でしたピッツバーグ以降は、普通に立派ご本人も、やることは早めに終えて早めの余生を楽しんでいたのかも
自伝でも書いて欲しかったですね
- 2019-04-14:ヴィターリ・DE・グッターリ
- そんなことなかったと思いドボルザークの交響曲を見直してみればケルテス指揮ロンドン交響楽団は全集欄から抜けていましたが全曲アップしてくださっていました。大好きなアーティストです。本当にいつもありがとうございます。ドボルザークの交響詩も機会があればまた取り上げていただければ嬉しいです。
- 2019-04-13:チョコ
- 1950年代にウェストミンスターから発売された多くの室内楽LPは、それまで管弦楽鑑賞曲にのめりこんでいた私のレパートリーを大きく広げました。これらヴィーン・フィルのメンバーと若手ピアニストたちは、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、そしてブラームスの室内楽作品の魅力を紹介してくれました。
1959年、彼らが訪日したとき、その常連メンバーから二人、バリリとウラッハが抜けていました。バリリは腕の故障、しかしウラッハは亡くなってしまいました。彼の録音は当初ウェストミンスターの統一赤ジャケットで随分集めましたが、CDでは3枚しか手が出ず、淋しい思いをしていたのが、先日、11枚組のセットを入手してようやくホッとしました(^^;)。現在に連なるヴィーン・フィルのクラリネット奏者のルーツだと言っていいでしょうね。ユング様、素敵なジャケットのアップロード、有難うございました。
- 2019-04-10:Sammy
- この曲はどこに向かっているのか、方向感覚がつかめないまま漂うような、しかし決して達観しているわけでも脱力しているわけでもなく、あれこれと屈折しつつ、どこか堂々と進んでいく不思議な作品だと思います。私の場合、最初はそれがつかみどころがなく感じられたのですが、繰り返し聞くうちに、まさにそれこそこの音楽の個性であると感じるに至りました。和声的リズム的に特に新しいというわけではないのに、謎めいた奥行きを感じさせ、そこにどこか現代的なものを感じさせます。
「主題を探す変奏曲」と言いながら主題はどう考えてもはっきりしている8番と対照的に、第1主題と第2主題の動機が似ているために展開が見えにくいまま沈んだ雰囲気で終わってしまう第1楽章。第2楽章は、けだるい音楽の向こうから鄙びた、聞きようによっては日本のお祭りのようにも聞こえる音楽がやってきて、そのかみ合わなさが何かまどろみの中で変な夢を見てしまったような不思議な気分を醸し出す。第3楽章の少々不気味でラプソディックなスケルツォも、6番や7番などを思わせる生き生きした音楽でありつつ、8番のようにどこか飄々と力が抜けた感じもあり、ぷつっと切れたように終わる。最終楽章はほの明るくほの暗くと茫漠としたまま淡々と進んでいくうちに気づけばふと光が見え、さっと高揚してあれよという間に終わる。
でも、長く生きた作曲者にとって、きっと生きる、というのはこういうような感じだったのかもしれない、というどこかしみじみした感慨が残る。そういう印象を持って聞いてきた私からすると、さすがにヴォーン・ウィリアムズの交響曲の演奏を積み重ねてきたボールトにとっても、この曲はきっと一見とても謎めいていたのではないか、と思わずにはいられません。
そして全く初めての音楽に対し、これほどよどみない演奏を成し遂げてしまったということに、感嘆するものです。特に最終楽章の丁寧で繊細な美しさは本当に素晴らしいと思いました。やはりヴォーン・ウィリアムズにとって、この素晴らしい解釈者に恵まれたことはとても幸いなことだったのだろうと、改めて思います。この「旧全集」の中では唯一のステレオで、とても聞きやすい音なのもうれしいところです。
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[2026-09-26]

モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」{エクスルターテ・ユビラーテ), K.165(Mozart:Exsultate, Jubilate, K.165/K.158A)
(S)エリーザベト・シュヴァルツコップ:ワルター・ジュスキント指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1947年5月26日,28日録音(Elisabeth Schwarzkopf:(con)Walter Susskind Philharmonia Orchestra Recorded on May 26,28, 1947)
[2026-09-24]

マラン・マレー:組曲第4番 ニ長調(Marin Marais:Suite No. 4 In D Major)
アウグスト・ヴェンツィンガー:(Vdg)ハンネロレ・ミュラー (harpsichord)フリッツ・ノイマイヤー 1956年4月4日~5日録音(August Wenzinger:(Vdg)Hannelore Mulle (harpsichord)Fritz Neumeyer Recorded on April 4-5, 1956)
[2026-09-22]

J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068(J.S.Bach:Orchestral Suite No.3 in D major, BWV 1068)
クルト・レーデル指揮:(Fl)クルト・レーデル ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団 1962年2月録音(Kurt Redel:(Fl)Kurt Redel The Pro Arte Chamber Orchstra of Munich Recorded on February, 1962)
[2026-09-20]

ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調, Op.92(Beethoven:Symphony No.7 in A major, Op.92)
エーリッヒ・クライバー指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1950年5月録音(Erich Kleiber:Royal Concertgebouw Orchestrar Recorded on May, 1950)
[2026-09-18]

ベートーベン:交響曲第3番変ホ長調 作品55 「英雄」(Beethoven:Symphony No.3 in E flat major , Op.55 "Eroica")
エーリッヒ・クライバー指揮 ウィーン・フィルハーモニ管弦楽団 1955年4月録音(Erich Kleiber:Vienna Philharmonic Orchestra Recorded on April, 1955)
[2026-09-16]

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 「海の嵐」Op. 8, No. 5, RV 253(Vivald:Violin Concerto in E-Flat Major, Op. 8, No. 5, RV 253, "La tempesta di mare")
(Vn)フェリックス・アーヨ:イ・ムジチ合奏団 1961年9月20日~28日録音(Felix Ayo:Musici, I Recorded on September 20-28, 1961)
[2026-09-13]

アルビノーニ:ソナタ イ長調(Albinoni:Sonata In A Major, Op. 2, No. 3)
レナート・ファッサーノ指揮:ローマ合奏団 1958年発行(Renato Fasano:Virtuosi Di Roma Published in 1958)
[2026-09-11]

J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067(J.S.Bach:Orchestral Suite No.2 in B minor, BWV 1067)
クルト・レーデル指揮:(Fl)クルト・レーデル ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団 1962年2月録音(Kurt Redel:(Fl)Kurt Redel The Pro Arte Chamber Orchstra of Munich Recorded on February, 1962)
[2026-09-08]

サンティーノ・ガルシ:リュート曲集(Santino Garsi:Pieces For Lute)
(Lute)ヴァルター・ゲルヴィッヒ:1953年4月7日~8日録音(Walter Gerwig:Recorded on April 7-8, 1953)
[2026-09-06]

オーランド・ギボンズ:幻想曲(Gibbons:Fantasies)
スコラ・カントゥルム・バジリエンシス・ヴィオール属合奏団:1954年4月29日~5月3日録音(Gambenconsortder Schola Cantorum Basiliensis:Recorded on April 29-May 3,1954)