クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~



AmazonでCDをさがすAmazonでアラウのCDをさがす
Home|アラウ|ショパン:12の練習曲 作品25

ショパン:12の練習曲 作品25

P:アラウ 1956年6月16日~20日録音



Chopin:12の練習曲 作品25 第1番 変イ長調 「エオリアン・ハープ」

Chopin:12の練習曲 作品25 第2番 ヘ短調

Chopin:12の練習曲 作品25 第3番 ヘ長調

Chopin:12の練習曲 作品25 第4番 イ短調

Chopin:12の練習曲 作品25 第5番 ホ短調

Chopin:12の練習曲 作品25 第6番 嬰ト短調  「3度のエチュード」

Chopin:12の練習曲 作品25 第7番 嬰ハ短調

Chopin:12の練習曲 作品25 第8番 変ニ長調  「6度のエチュード」

Chopin:12の練習曲 作品25 第9番 変ト長調 「蝶々」

Chopin:12の練習曲 作品25 第10番 ロ短調  「オクターヴのエチュード」

Chopin:12の練習曲 作品25 第11番 イ短調 「木枯らし」

Chopin:12の練習曲 作品25 第12番 ハ短調 「大洋」


Youtubeチャンネル登録

古い録音が中心ですがYoutubeでも毎日アップしていますので、是非チャンネル登録してください。
チャンネル登録って何ですか?

とりあえず簡単な作新紹介

・作品25
第1番 変イ長調 作品25-1「エオリアン・ハープ」(アルペッジョのなかから旋律を浮かび上がらせる練習)
第2番  ヘ短調 作品25-2(異なるリズムの二本の旋律線プレストで!)
第3番  ヘ長調 作品25-3(微妙なタッチでアクセントや音型に変化を与える)
第4番  イ短調 作品25-4 (シンコペーションの上で旋律を弾き分ける))
第5番  ホ短調 作品25-5(スケルツォですね)
第6番 嬰ト短調 作品25-6(右手3度の練習曲、むっちゃムズイ!)
第7番 嬰ハ短調 作品25-7(夜想曲ですね。ビューロー曰く「フルートとチェロの二重奏」だそうな・・・)
第8番 変二長調 作品25-8 (右手の6度の練習曲)
第9番 変ト長調 作品25-9「蝶々」(一番短い作品です)
第10番  ロ短調 作品25-10 (両手のオクターブの練習曲)
第11番  イ短調作品25-11「木枯らし」(24曲中のベストワン!)
第12番  ハ短調作品25-12「大洋」(両手のアルペッジョの練習曲)


気力、体力がみなぎった全盛期の演奏

アラウというピアニストは神童としてもてはやされて、わずか5歳で最初のリサイタルを持ったほどの人ですが、驚くのは最晩年まで第一線で活躍したその息の長さです。そして、それぞれの年代において、その年代に相応しい演奏と録音を残したことも特筆されるべきでしょう。
しかし、レコード会社の営業政策もあって、どうしても新しい録音が評論家先生たちによって褒めそやされるので、アラウの録音と言えば、「感覚的な美や効果を一切そぎ落とした演奏である」とか「抑制の効いた大人の世界は噛めば噛むほど味が出る」などという、持って回った言い方で「褒められる」ことが多くなってしまいました。
どうもこの国ではホロヴィッツなどの一部を例外として、外面的な演奏効果を表に押し出すような演奏は低く見られるので、そう言う言葉は「ほめ言葉」になるのでしょうが、勘違いしてはいけないのはアラウという比とは若いときかららあんな「渋い」演奏をしていたわけではないと言うことです。

たとえば、今回アップしたショパンのエチュードはそんな持って回った「エクスキューズ」で褒めなくても、最初の1曲を聞くだけで、だれもが「ブラボー!!」の言葉を惜しまないでしょう。

以前にアップした前奏曲集は1950年の録音なので、その古さゆえもあってそう言う華やか素晴らしさはとらえにくかったのですが、エチュードの方は録音が56年ですから何の問題もありません。・・・などと書いてから、少し気になったのでもう一度50年録音の前奏曲集」を聞き直してみました。
再生システムに「Voyage MPD」を据えてから、今まではそれほどでもないと思っていた録音が、実は凄かったという体験を何度かしているからです。ただし、この逆も結構多くて、録音だけで演奏を評価することの難しさを思い知らされます。

結果は、やはり危惧(?)したとおりで、「Voyage MPD」を使って聞いた前奏曲集は、とてもその時代のものとは信じがたいほどの良好な音質でアラウの凄さが収録されていることに気づかれました。その結果として、この50年録音の前奏曲集に収録された大切な部分をものの見事に聞き落としていた事も思い知らされました。
ですから、この「全曲集」の録音に対して「いわゆる華やかさみたいなものを前面に押し出すタイプでないことはすぐに分かります」などと書いたことは全面的に訂正し直さないといけないことに気づかされました。

ともに、40代の後半から50代の初めという、まさに気力、体力がみなぎった全盛期の演奏であり、その演奏は「感覚的な美や効果を一切そぎ落とした、噛めば噛むほど味が出る」どころか、「感覚的な美や効果に満ちあふれた」、まさに「口に入れたとたんに至福の世界が広がる」素晴らしい演奏なのです。
つまり、50年に録音された「前奏曲集」も56年に録音された「エチュード」も、ともに同じベクトルを持った演奏だったのです。

その輝かしい響きでもって、全ての音が何の曖昧さもなく鳴り響く様はまさにピアノによる音楽を聞くときの感覚的な楽しみに満ちあふれています。そして、驚くべきは、そのような一音たりとも曖昧にしない明晰さを保持しながら、音楽は決して固くなることはなく、しなやか歌心に満ちていて、その背景からショパンという男の素顔が浮かび上がってくることです。
また、そのテクニックの素晴らしさもホロヴィッツと比べたって何の遜色もないものです。

晩年の「枯れた演奏」だけでアラウを知っている人には、是非とも一度は聞いてほしい録音です。
[関連ページ]


この演奏を評価してください。

  1. よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
  2. いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
  3. まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
  4. なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
  5. 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10



1426 Rating: 4.7/10 (64 votes cast)

この演奏に対するご意見や感想をおよせください。

  1. 件名は変更しないでください。
  2. お寄せいただいたご意見や感想は基本的に紹介させていただきますが、管理人の判断で紹介しないときもありますのでご理解ください
名前*
メールアドレス
件名
メッセージ*
サイト内での紹介

 

よせられたコメント



【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】



[2018-12-19]

ヘンデル:チェンバロ組曲 第5番 ホ長調 HWV430 「調子の良い鍛冶屋」
(Harpsichord)カール・リヒター 1954年3月録音

[2018-12-18]

ブルックナー:交響曲第9番 二短調(ノヴァーク版)
オイゲン・ヨッフム指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1964年12月録音

[2018-12-17]

Wilhelm Kempff Bach Recital(1953)
(P)ヴィルヘルム・ケンプ 1953年3月録音

[2018-12-16]

ラヴェル:歌劇「子供と魔法」
エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 ジュネーヴ・モテット合唱団(指揮/ジャック・オルネフェール) (S)シュザンヌ・ダンコ他 1954年10月録音

[2018-12-15]

チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮 北ドイツ放送交響楽団 1960年5月23日~24日録音

[2018-12-14]

ブラームス:歌曲集
(S)キルステン・フラグスタート (P)エドウィン・マッカーサー 1956年11月22日,23日,26日&27日録音

[2018-12-13]

ビゼー:カルメン組曲
エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 1958年5月録音

[2018-12-12]

ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調 op.56a
ヨーゼフ・クリップス指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1963年6月1日録音

[2018-12-11]

モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459
(P)クララ・ハスキル フリッチャイ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1955年9月21日~22日録音

[2018-12-10]

モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲 K.620
カレル・アンチェル指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1960年6録音

[2018-12-10]

ワーグナー:「神々の黄昏」より「夜明け」と「ジークフリートのラインへの旅」
ルドルフ・ケンペ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団 1956年11月30日&12月5日録音

[2018-12-09]

ビゼー:交響曲 ハ長調
エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 1960年10月録音

[2018-12-08]

ワーグナー:「タンホイザー」序曲&第1幕より「バッカナール」「ヴェヌスベルクの音楽」
ルドルフ・ケンペ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団 1956年11月30日&12月5日録音

[2018-12-07]

コダーイ:「ハンガリー詩篇」Op.13 (Sung in English)
ゲオルク・ショルティ指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 ロンドン・フィルハーモニー合唱団 (T)ウィリアム・マクアルパイン 1954年4月~5月録音

[2018-12-06]

ヘンデル:シャコンヌ ト長調, HWV 435
(Harpsichord)カール・リヒター 1954年3月録音