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Home|アルトゥル・シュナーベル(Artur Schnabel)|シューベルト:楽興の時

シューベルト:楽興の時

シュナーベル:1937年11月2&12日録音



Schubert:楽興の時 第1番

Schubert:楽興の時 第2番

Schubert:楽興の時 第3番

Schubert:楽興の時 第4番

Schubert:楽興の時 第5番

Schubert:楽興の時 第6番


キャラクターピースの先駆け

シューベルトはピアノソナタにおいても多くの優れた作品をのこしましたが、どこか窮屈な雰囲気は否めません。それよりは、この「楽興の時」や「即興曲」のような小品集の方がより自由で、彼の「歌う個性」が遺憾なく発揮されているように思えます。
また、それらの作品はロマン派の時代においてピアノ作品の中心を占めるようになる「キャラクターピース」と呼ばれる作品の先駆けともなる作品群です。

楽興の時は同じ小品集である即興曲と比べても規模が小さく、構成や楽想はより自由な即興性にあふれています。こういう作品を聞くと、彼の内から湧き出てくる楽想はそれ自体で一つの完結した世界を形作っていたんだなと納得させられます。そして、そう言う楽想をパーツに分解して、さらに、それらパーツ群を組み合わせることで巨大な全体を形作っていくようなやり方はシューベルトの進む道ではなかったのだと、これまた納得させられます。


シューベルトのピアノソナタを積極的に紹介したシュナーベル

シューベルトのピアノソナタは今日ではピアニストたちにとって貴重なプログラムとなっていますが、20世紀の初期においては決して重要な作品とはなっていませんでした。
これは歴史的録音を探していて気づいたことなのですが、録音そのものが非常に少ないのです。
そんな中にあって、シュナーベルは演奏会でもよく取り上げ、録音も数多く残して、シューベルトのピアノソナタの普及につとめました。

そして、これはユング君の私見ですが、シュナーベルにとってベートーベンよりもシューベルトの方が体質的に相性が良かったのではないかと思ってしまいます。
ベートーベンのソナタでは、ストイックに演奏することを自らに強いているように感じるときがありますが、シューベルトではもっとくつろいで演奏しているに感じられます。シューベルトらしい歌心に満ちたところではテンポを動かしてロマンティックに演奏していて、それはシュナーベル自身の肉声にふれるような思いがします。

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