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作曲家で選ぶ | Suppé
Suppé
<オーストリア:1819年〜1895年>
生涯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
18世紀にダルマチアに移住したベルギー系貴族の家庭に生まれる。遠戚にドニゼッティがおり、本名はイタリア風にフランチェスコ・エゼキエーレ・エルメネジルド・スッペ=デメルリ(Francesco Ezechiele Ermenegildo, Cavaliere Suppé-Demelli ― カヴァリエーレ(Cavaliere)はイタリア語で騎士階級のこと。Ritter に相当)といった。 ウィーン在住中に氏名をドイツ語風に簡略化し、さらに Cavaliere に代えて von を用いるようになった。このため、ドイツ語圏以外の地域では、Francesco Suppé-Demelli の呼び名もみられる。
幼年期に音楽の手ほどきを受けて作曲を試みる。10代のときクレモナでフルートと和声法を学ぶ。現存する最初の作品は、1832年に地元のフランシスコ会の教会で初演されたカトリック典礼のミサ曲である。パドヴァに移って法学を専攻するかたわら、音楽の学習を続けた。ウィーンに出てイグナツ・ザイフリート(Ignaz Seyfried)と、晩年のシューベルトやブルックナーの対位法の師として高名なジーモン・ゼヒター(Simon Sechter)に入門した後、無報酬でヨーゼフシュタット劇場を指揮した(だが後に、同劇場で自作を上演できるようになる)。ヨーゼフシュタットやレオポルトシュタットのほか、アン・デア・ヴィーン劇場、バーデン歌劇場の公演のために、しめて100曲以上の作品を作曲した。
主要な作品
スッペのオペレッタのうち、「ボッカチオ」(Boccaccio)と「ドンナ・フアニータ」(Donna Juanita)の2曲がニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも上演されたが、レパートリーに定着することはできなかった。しかしヨーロッパではスッペの歌劇が上演されている。スッペは30曲のオペレッタのほか、バレエ音楽など多数の舞台音楽を作曲した。スッペの数々のオペラがほとんど忘却に追いやられている中で、「軽騎兵」や「詩人と農夫」の序曲が、映画やアニメーション、コマーシャルなどの音楽に転用され、“ポップス・コンサート”で演奏されている。日本では、大正時代に浅草オペラの台頭によってスッペのオペレッタが紹介され、とりわけ「ボッカチオ」のアリエッタ「恋はやさし野辺の花よ」が田谷力三の愛唱歌として普及された。
郷里のダルマチアとの縁を守り続け、時どきスプリトなどを訪れた。作品のいくつかはダルマチアにゆかりがあり、とりわけオペレッタ「水夫の帰国」は、フヴァル島(Hvar)で起こった事件に基づいている。指揮活動を引退してからスッペはオペラの作曲を続けたが、作曲の焦点を宗教音楽に切り替えた。レクイエムや3つのミサ曲、交響曲、演奏会用序曲、歌曲を作曲した。
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