クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~



AmazonでCDをさがすAmazonでハイフェッツのCDをさがす
Home|ハイフェッツ|ベートーベン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97 「大公」

ベートーベン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97 「大公」

ハイフェッツ(Vn)、ルービンシュタイン(P)、フォイアマン(Vc) 1941年9月12&13日録音



Beethoven:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97 「大公」 「第1楽章」

Beethoven:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97 「大公」 「第2楽章」

Beethoven:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97 「大公」 「第3楽章」

Beethoven:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97 「大公」 「第4楽章」


Youtubeチャンネル登録

古い録音が中心ですがYoutubeでも毎日アップしていますので、是非チャンネル登録してください。
チャンネル登録って何ですか?

比類のない雄大さ

この作品は少しばかり謎めいています。
「大公」というあだ名は、これがルドルフ大公に献呈されたことに由来します。そして、献呈されたルドルフ大公はこの作品に深く感動したと伝えられています。しかし、それは当然のことであって、この作品はピアノ三重奏曲という狭いジャンルだけでなく、室内楽作品全体を見回しても屈指の名作であることは疑いがないからです。

作品冒頭のピアノで歌いだされる雄大なテーマが聞き手の心をがっちりととらえます。そして、何よりも魅力的なのはアンダンテ・カンタービレと指定された第3楽章の美しさです。これを聞いて深く感動しない人がいるならば、その事の方が不思議です。

ところが、そのように優れた作品でありながら、公式の初演は作品完成後の3年後なのです。ちなみに、この演奏会ではピアノを作曲者自身が担当しているのですが、ベートーベンがピアニストとして公開演奏を行った最後となったものです。さらに、出版はその2年後の1816年にまでずれ込んでいるのです。
この「遅さ」は他の作品と比べると異例とも言えるもので、作品の素晴らしさを考え合わせると、実に不思議な気がします。

まあ、これはもう全くの想像の域を出ませんが、もしかしたら献呈を受けたルドルフが、その素晴らしさ故に独り占めをしたかったのかもしれません。もちろん、そんなことを示す資料は何一つ残っていないので全くの妄想の域を出ませんが・・・。
しかし、そう言う妄想を逞しくしたくなるほどに、素晴らしい作品だということです。


100万ドルトリオ

今さらこんな古い録音をアップする必要もないかとも思ったのですが、それでも、今もってこの録音をこの作品のベストと押す人も少なくありません。
また、サイトの役割からいっても、ルービンシュタイン(ピアノ)、ハイフェッツ(ヴァイオリン)、フォイアマン(チェロ)という「100万ドルトリオ」の演奏を一つくらいはアップしておく必要も感じます。

しかも、この録音を久しぶりに聴き直してみて、確かにパチパチノイズは盛大にのっていますが、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの響きはしっかりととらえられていて、十分に魅力的なクオリティを持っていることも確認できました。
これならば、100万ドルトリオによる他の録音も追加してもいいかなと思ってしまいます。

おそらく、昨今のクラシック音楽シーンで、一番つまらなくなったのは、こういう名人芸の競演が姿を消してしまったことでしょう。この録音は、完璧なアンサンブルと評されることが多いのですが、その内実は、それぞれが好き勝手に自己主張しながら、結果としてピッタリと合っていました・・・というような性質の演奏です。
その事は、これよりもさらに古い「カザルス・トリオ(カザルス、ティボー、コルトー)」による録音にも言えます。カザルストリオの録音は1920年代のものですから、アンサンブルはさらに緩いのですが、何とも言えない自由感に満ちた音楽が楽しめます。

それと比べれば、現代の演奏はまずはアンサンブルありきで、美しく整った造形は楽しめても圧倒的な力感やスケールの大きさはどうしても希薄になっています。そんな時にこういう演奏を聴かされると、なんだかうれしくなってきて、次第にパチパチノイズも気にならなくなっていきます。

少し調べてみたのですが、世上に名高い100万ドルトリオの録音はそれほど多くないようです。

(1)シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 D.898
(2)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 Op.97「大公」
(3)モーツァルト:ディヴェルティメント変ホ長調 K.563
(4)ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8

くらいでしょうか。

<追記^^;>
モーツァルトのディヴェルティメントにピアノは入らないですよね。何という勘違い。
これは、ハイフェッツとフォイアマン、そこにヴィオラのプリムローズが参加した録音ですね。

全て1941年の9月に集中的に録音されたものです。
そして、1942年につまらぬ医療事故でフォイアマンが亡くなることでチェロがピアティゴルスキーに交代するのですが、ハイフェッツは急速に室内楽への意欲を失っていきます。
ハイフェッツとルービンシュタインは最初から意見がぶつかることも多く、それをフォイアマンが取りなすことで成り立っていたのが100万ドルトリオの内情だったようです。ハイフェッツもフォイアマンへの信頼が厚かっただけに、彼の突然の死はハイフェッツにとっても大きな衝撃だったようです。
そう言う意味でも、ハイフェッツの合わせものが聞けると言うことの価値は大きいと言えます。
[関連ページ]


この演奏を評価してください。

  1. よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
  2. いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
  3. まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
  4. なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
  5. 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10



1623 Rating: 5.6/10 (62 votes cast)

この演奏に対するご意見や感想をおよせください。

  1. 件名は変更しないでください。
  2. お寄せいただいたご意見や感想は基本的に紹介させていただきますが、管理人の判断で紹介しないときもありますのでご理解ください
名前*
メールアドレス
件名
メッセージ*
サイト内での紹介

 

よせられたコメント

2012-04-20:BIWAKO


2013-04-28:Hide




【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】



[2018-11-14]

レスピーギ:バレエ音楽「風変りな店」(ロッシーニの「老いの過ち」より)
ゲオルク・ショルティ指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 1957年3月録音

[2018-11-13]

リヒャルト・シュトラウス:交響詩「死と変容」 Op.24
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 パリ音楽院管弦楽団 1956年5月7日~8日録音

[2018-11-12]

フォスター:草競馬
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1965年5月1日&3日録音

[2018-11-12]

パデレフスキ:メヌエット
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1965年5月1日&3日録音

[2018-11-11]

ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
ヨッフム指揮 ベルリンフィル 1964年1月録音

[2018-11-10]

バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽, Sz.106
フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団 1958年12月28日~29日録音

[2018-11-09]

シューベルト:魔王 D.328 & 無限なるものに D.291
(S)キルステン・フラグスタート (P)エドウィン・マッカーサー 1956年3月21日~23日録音

[2018-11-09]

シューベルト:アンセルモの墓 D.504
(S)キルステン・フラグスタート (P)エドウィン・マッカーサー 1956年3月21日~23日録音

[2018-11-08]

スッペ:序曲「詩人と農夫」
トーマス・ビーチャム指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1957年3月26日録音

[2018-11-08]

スッペ:序曲「詩人と農夫」
ウィレム・メンゲルベルク 指揮 コンセルトヘボウ管弦楽団 1932年5月11日録音

[2018-11-07]

チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 作品11
ハリウッド弦楽四重奏団 1952年11月10日,12日&12月22日録音

[2018-11-06]

チャイコフスキー:交響曲第2番 ハ短調 作品17 「小ロシア」
ゲオルク・ショルティ指揮 パリ音楽院管弦楽団 1956年5月録音

[2018-11-05]

リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 パリ音楽院管弦楽団 1956年5月7日~8日録音

[2018-11-04]

モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
ルドルフ・ケンペ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1956年4月30日、5月3日録音

[2018-11-03]

シューベルト:アヴェ・マリア D.839
(S)キルステン・フラグスタート (P)エドウィン・マッカーサー 1956年3月21日~23日録音