Home|
ショルティ(Georg Solti)|グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ショルティ指揮 ベルリンフィル 1959年録音
Glinka:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
オーケストラの性能テスト

今年は梅雨入りも早かったのですが、梅雨明けも早くてあれよあれよという間に真夏に突入してしまいました。しかし、世は「節電モード」でどうに意気が上がらないこと甚だしいです。
そこで、そんな沈滞ムードを吹き飛ばせそうな音楽はないものかと物色していて思いついたのが、この「ルスランとリュドミラ序曲」です。
「ルスランとリュドミラ序曲」なんて知らないよ・・・と言う人も、実際の音楽を聞けばどこかで聞いたことがあると思い出すはずです。
本体の歌劇の方は5幕8場からなる大規模なものですが、とにかくこの序曲だけはとても有名で、現在も頻繁にコンサートで演奏されます。その理由は、聞いてもらえれば一目瞭然ならぬ、一聴瞭然です。
言ってみれば、オーケストラの性能テストのような音楽であり、特に弦楽器群にとってはその手腕を見せつけるには最適な音楽となっています。
とにかく、一度はお聞きあれ!!
埋もれさせておくには惜しい録音
「ルスランとリュドミラ序曲」と言えば、真っ先に思い浮かぶのはムラヴィンスキーとレニングラードフィルが65年に録音した演奏でしょうか。あまりの凄さにのけぞり、さらには演奏が終了すると同時に拍手が入るので、「これってライブなの・・・アンビリーバブル!!」とのけぞってしまうような演奏でした。
しかし、このショルティの演奏もなかなかのものです。凶暴さでは決して負けていないように思いますし、何と言ってもベルリンフィルの弦楽器群が素晴らしいです。(もちろん、ムラヴィンスキーが振ったレニングラードフィルと比べてはいけません・・・)
ショルティのロシア物というのも数は少ないですし、埋もれさせておくには惜しい録音だと思い、取り上げることにしました。
この演奏を評価してください。
- よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
- いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
- まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
- なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
- 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10
1471 Rating: 5.7/10 (260 votes cast)
よせられたコメント
2011-07-13:セル好き
- 同時期のクリュイタンス盤のベートーベン同様、解き放たれたベルリンフィルな演奏で、こちらは暴走気味。
こういうものはこんなもんよ。という感じで、後半少しこなれた感じになるあたりから前半は公開リハみたいな印象に。
2024-05-23:えふのふえ
- ショルティのロシア小品には確かロンドン響との物もあって、ややこしかったことを思い出します。17センチLPでいいずれかを聴いていました。いま聴き直してこれは間違いなくベルリンフィルの方であると膝(襟)を正して聴きなおしました。ベルリンフィルの凄いアンサンブルにはクリーブランドもシカゴもかないません(でした)ね。これが歪の少ない良い音で聴けたらと叶わぬことを考えました。
ところで私はいまマゼールのこの曲を探しています、クリーブランドではなくてイスラエルフィルの方です。昔ペトルーシカか何かの余白に入っていて素晴らしい音と演出だったように記憶しています。マゼールは大嫌いですが、もしお心当たりがございましたらお願いします。
2024-06-12:えふのふえ
- 20年ぶりです、えふのふえは「セルとクリーブランド管弦楽団が好きだ」の孫弟子です。マゼールの旧録音がやっと手に入ったので、昔「ペトルーシカ」にフィルアップされていた思い出の演奏を確かめてから、次にムラビンスキーと聞き比べてみました。音はもちろんDECCAの勝ち。演奏は引き分けですが後半のムラビンスキーの追い上げとまとめ方に少し分がありそうです。それでは肝心の(笑)どちらが速かったのか… 聴感上では引き分けですが実測してみると、ムラビンスキーが4分38秒で後半の追い上げが効いたのか僅差での勝利でした。未だ編集上のミスやピッチの改変などが無いかを精査する写真判定の段階ですが。(…何とかイスラエルpoの奮闘に軍配を上げたい・笑)
【最近の更新(10件)】
[2025-12-02]

ハイドン:弦楽四重奏曲第32番 ハ長調, Op.20, No.2, Hob.3:32(Haydn:String Quartet No.32 in C major, Op.20, No.2, Hob.3:32)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1931年12月2日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on December 2, 1931)
[2025-11-30]

チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 ロ短調 作品58(Tchaikovsky:Manfred Symphony in B minor, Op.58)
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮 フランス国立放送管弦楽団 1957年11月13日~16日&21日録音(Constantin Silvestri:French National Radio Orchestra Recorded on November 13-16&21, 1959)
[2025-11-28]

ベートーベン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93(Beethoven:Symphony No.8 in F major ,Op.93)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年5月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on May, 1961)
[2025-11-26]

ショパン: ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21(Chopin:Piano Concerto No.2 in F minor, Op.21)
(P)ジーナ・バッカウアー:アンタル・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団 1964年6月録音(Gina Bachauer:(Con)Antal Dorati London Symphony Orchestra Recorded on June, 1964)
[2025-11-24]

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調, Op.127(Beethoven:String Quartet No.12 in E Flat major Op.127)
ハリウッド弦楽四重奏団:1957年3月23日,31日&4月6日&20日録音(The Hollywood String Quartet:Recorded on March 23, 31 & April 6, 20, 1957)
[2025-11-21]

ハイドン:弦楽四重奏曲第31番 変ホ長調, Op.20, No1, Hob.3:31(Haydn]String Quartet No.31 in E flat major, Op.20, No1, Hob.3:31)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1938年6月5日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on June l5, 1938)
[2025-11-19]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」 ハ長調 Op.53(eethoven:Piano Sonata No.21 in C major, Op.53 "Waldstein")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1956年3月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on March, 1956)
[2025-11-17]

フォーレ:夜想曲第6番 変ニ長調 作品63(Faure:Nocturne No.6 in D-flat major, Op.63)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-11-15]

エドワード・ジャーマン:「ネル・グウィン」(German:Nell Gwyn)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1954年3月3日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on May 3, 1957)
[2025-11-13]

ベートーベン:交響曲第7番 イ長調 作品92(Beethoven:Symphony No.7 in A major , Op.92)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1962年1月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on January, 1962)