クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~




Home|バルビローリ(Sir John Barbirolli)|エルガー:序奏とアレグロ

エルガー:序奏とアレグロ

バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1947年5月29日録音



Elgar:序奏とアレグロ


”輝かしく速い”スケルツォ作品

この作品は弦楽四重奏と弦楽合奏という実に変わった編成となっています。
作曲のきっかけは友人の一人であるオーガスト・イェーガーによる提案でした。彼は設立されたばかりのロンドン交響楽団のために“輝かしく速い”スケルツォ作品を書くことをエルガーに提案したのです。
そして出来上がったのがこの「序奏とアレグロ」でした。

序奏はエルガーが1901年にウェールズ地方を旅行したときのイメージがモチーフとなっていると言われています。その旅行で彼が耳にしたウェールズ地方の民謡が彼にインスピレーションを与えました。
この冒頭のメロディは実に魅力的です。
そして、これに続くアレグロは、イェーガーがもとめた「輝かしく早い」スケルツォになっています。

初演は1905年にロンドン交響楽団によって行われましたが、その後長くこの作品は忘れられた存在となっていました。
理由は聴衆の問題ではなくて演奏者側の問題だったようです。作品が複雑であり技術的にも難しかったために演奏会のレパートリーとして取り上げるには躊躇いがあったようです。
その後オーケストラの技術が飛躍的に向上することによって、最近ではエルガーの重要な作品として定着するようになっています。


バルビローリのお気に入りだったのでしょうか?

この作品の編成はバルビローリの資質にピッタリのものです。そのためか、数あるエルガーの作品の中でもこの作品を一番数多く録音しています。
ユング君の手元にある資料では、以下の6回です。
・1927年10月
・1929年1月28日
・1947年5月29日
・1953年9月1日
・1956年12月12日
・1962年5月11日
ここでお聞きいただいているのは3回目に当たる1947年の録音です。
バルビローリはよほどこの作品が気に入っていたのでしょうか?

この演奏を評価してください。

  1. よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
  2. いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
  3. まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
  4. なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
  5. 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10



82 Rating: 4.4/10 (226 votes cast)

  1. 件名は変更しないでください。
  2. お寄せいただいたご意見や感想は基本的に紹介させていただきますが、管理人の判断で紹介しないときもありますのでご理解ください
名前*
メールアドレス
件名
メッセージ*
サイト内での紹介

 

よせられたコメント




【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】



[2025-08-26]

フランク:交響詩「呪われた狩人」(Franck:Le Chasseur maudit)
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 1954年6月27~7月11日録音(Artur Rodzinski:Wiener Staatsoper Orchester Recorded on June 27-July 11, 1954)

[2025-08-24]

J.S.バッハ:トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540(J.S.Bach:Toccata and Fugue in F major, BWV 540)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)

[2025-08-22]

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(Debussy:Prelude a l'apres-midi d'un faune)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団 1960年録音(Rene Leibowitz:London Festival Orchestra Recorded on 1960)

[2025-08-20]

エルガー:行進曲「威風堂々」第5番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 5 in C Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年7月14日~16日録音(Sir John Barbirolli:New Philharmonia Orchestra Recorded on July 14-16, 1966)

[2025-08-18]

ベートーベン:交響曲第1番 ハ長調 作品21(Beethoven:Symphony No.1 in C major , Op.21)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年5月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on May, 1961)

[2025-08-16]

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調, 作品73(Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1946年10月14日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on October 14, 1946)

[2025-08-14]

ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲&第3幕への前奏曲~従弟たちの踊りと親方達の入場(Wagner:Die Meistersinger Von Nurnberg Prelude&Prelude To Act3,Dance Of The Apprentices)
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ロイヤル・フィルハーモニ管弦楽団 1955年4月録音(Artur Rodzinski:Royal Philharmonic Orchestra Recorded on April, 1955)

[2025-08-11]

エルガー:行進曲「威風堂々」第4番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 4 In G Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1962年8月28日~29日録音(Sir John Barbirolli:Philharmonia Orchestra Recorded on August 28-29, 1962)

[2025-08-09]

バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.533(Bach:Prelude and Fugue in E minor, BWV 533)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)

[2025-08-07]

ベートーベン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93(Beethoven:Symphony No.8 in F major , Op.93)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)