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アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



お好きな交響曲第1番は?

  • ブラームス:交響曲第1番
94
  • マーラー:交響曲第1番
43
  • ベルリオーズ:「幻想交響曲」
38
  • カリンニコフ:交響曲第1番
28
  • ベートーベン:交響曲第1番
26
  • プロコフィエフ:古典交響曲
23
  • シューマン:「春」
21
  • シベリウス:交響曲第1番
19
  • チャイコフスキー:冬の日の幻想
16
  • その他
11
  • フランク:ニ短調
11
  • ショスタコービッチ:交響曲第1番
8
  • メンデルスゾーン:交響曲第1番
8
  • エルガー:交響曲第1番
7
  • ブルックナー:交響曲第1番
7
  • ラフマニノフ:交響曲第1番
6
  • メシアン: トゥーランガリラ
6
  • オネゲル:交響曲第1番
3
  • ルトスワフスキー:交響曲第1番
2
  • シューベルト:交響曲第1番
2
  • ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第1番
2
  • ドヴォルザーク:交響曲第1番
1
  • サン・サーンス:交響曲第1番
1
  • 松村禎三:交響曲第1番
1
  • 吉松隆:カムイチカプ交響曲
1
  • ルーセル:森の詩
1
  • 矢代秋雄:交響曲第1番
0

投票総数: 386


あまりにも手抜きのように思えるのですが、やってみるとこれが意外と面白い企画かもしれないと一人満足しています。なにしろ、この調子でこの一年間は「第2番対決」「第3番対決」とやっていけそうですし、最後には「グランドチャンピオン対決」なんてのもできそうです。
ただ、一つ難点なのは10曲以上も交響曲を残している人たちで、その代表作が10番以降に含まれている場合は、このやり方では取りこぼしてしまうことです。モーツァルトやハイドン、ショスタコーヴィッチあたりがそれに該当するので、この辺は「取りこぼし対決」とでもして何とかしましょう。

さて、交響曲対決の幕開けを飾る「第1番対決」ですが、予想を上回る400をこえる投票をいただきました。あまり難しいことは考えずに気楽に投票をいただけたのでしょうか。
そして結果はなかなかに興味深いものとなりました。

第1番というのは一般的に若書きの作品が多いのですが、なかには作曲家として十分に成熟してから唯一の交響曲として創作したものも混じります。(フランクやメシアン)また、ブラームスのように唯一の交響曲ではないけれども、十分すぎるほどに時間をかけ、様々な経験を積み重ねた後に、まさに満を持して発表したファーストシンフォニーもあります。
そういう作品は、その他一般の若書きの作品とくべてみると頭が一つも二つも抜けていることがはっきりと分かります。ですから、票はそういう作品に集中するであろう事は分かっていました。
結果はおおむねその予想に沿ったものとなったのですが、その中で細かい点に関してはいくつか予想を覆すものがありました。

まず第1に、ブラームスの第1番の圧倒的な強さです。おそらくはトップ争いに加わるだろうとは思っていましたが、まさかここまでの強さを発揮するとは思いませんでした。まさに、男ブラームスが乾坤一擲の思いで勝負をかけた作品だけのことはあります。

第2に、カリニンコフの予想を上回る大健闘です。若書きの作品ではあるのですが、その若さがこの作品の他に変えがたい魅力となっていることがこれだけの支持を集めたのでしょう。カリンニコフ再評価の起爆剤となったナクソスの功績は大きいと言えます。

第3にフランクの意外なまでの不人気です。上位に顔を並べているのは作品としての完成度の高いものが多く、その文脈から言えばプロコフィエフの古典交響曲などの高評価も納得がいくのですが、それならばフランクも同じように上位に食い込んでも良さそうなのですが、現実は厳しいです。チャイコフスキーのファーストシンフォニーよりも評価が低いというのはあまりにも意外でした。
ユング君はかつてこの作品のことを「偉大なるマイナー作品」と書いたことがありましたが、もっともっと聞かれてもいい優れた作品だとユング君は思います。

いただいたメッセージから
「「ラストシンフォニー」なんて呼ばれているのには、有名な物がたくさんあるのに(新世界、悲愴<?>、グレイト、ベト9、ブラ4、ブル9
、マラ9・・・云々)
「スタートシンフォニー」っていわれるとあんまり思いつかないですよね。
でもブラームスの第1番は特別に広く知れ渡るようになった「スタートシンフォニー」の1つですよね。
時間をかけて、練りに練り上げられ作られた、このロマンあふれるシンフォニーを聴くと、やはりブラームスが偉大であったことを感じます。
この偉大なるスタートシンフォニーに1票!!」

さて次は第2番対決なのですが、結果はどうなるでしょうか?
予想としては、マーラーとブラームスの一騎打ちかと思います。そこへ食い込むとすれば、ベートーベン、シベリウス、シューマンあたりでしょうか?
今から結果が楽しみです。

【リスニングルームの更新履歴】



[2025-07-04]

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調, Op.64(Mendelssohn:Violin Concerto in E minor Op.64)
(Vn)ヨーゼフ・シゲティ:トーマス・ビーチャム指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1933年録音(Joseph Szigeti:(Con)Sir Thomas Beecham London Philharmonic Orchestra Recoreded on 1933)

[2025-07-01]

ベートーベン:交響曲第5番 ハ短調 「運命」 作品67(Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)

[2025-06-29]

ヘンデル:組曲第12番(第2巻) ト短調 HWV 439(Handel:Keyboard Suite No.12 (Set II) in G Minor, HWV 439)
(P)エリック・ハイドシェック:1964年9月18日~21日&30日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n September 18-21&30, 1964)

[2025-06-27]

ブラームス:ホルン三重奏 変ホ長調, Op.40(Brahms:Horn Trio in E-flat major, Op.40)
(Hr)フランツ・コッホ :(Vn)ワルター・バリリ (P)フランツ・ホレチェック 1952年録音(Franz Koch:(Vn)Walter Barylli (P)Franz Holeschek Recorded on 1952)

[2025-06-25]

バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(J.S.Bach:Fantaisie Et Fugue En Sol Mineur, BWV 542)
(organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)

[2025-06-22]

ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲(Ravel:Daphnis And Chole, Suite No.2)
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1959年4月19日録音(Eugene Ormandy:Philadelphis Orchestra Recorded on April 19, 1959)

[2025-06-19]

ヘンデル:組曲第16番(第2巻) ト短調 HWV 452(Handel:Keyboard Suite (Set II) in G Minor, HWV 452)
(P)エリック・ハイドシェック:1957年9月30日&10月1日~2日録音

[2025-06-15]

エルガー:ため息 (ソスピーリ), Op.70(Elgar:Sospiri, Op.70)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年7月14日~16日録音(Sir John Barbirolli:New Philharmonia Orchestra Recorded on July 14-16, 1966)

[2025-06-11]

ベートーベン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60(Beethoven:Symphony No.4 in Bflat major ,Op.60)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1959)

[2025-06-08]

ラロ:スペイン交響曲 ニ短調, Op21(Lalo:Symphonie espagnole, for violin and orchestra in D minor, Op. 21)
(Vn)アルフレード・カンポーリ:エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1953年3月3日~4日録音(Alfredo Campoli:(Con)Eduard van Beinum The London Philharmonic Orchestra Recorded on March 3-4, 1953)