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クララ・ハスキル(Clara_Haskil) |シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調, Op.54
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調, Op.54
(P)クララ・ハスキル:ウィレム・ファン・オッテルロー指揮 ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団 1951年5月録音
Schumann:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 「第1楽章」
Schumann:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 「第2楽章」
Schumann:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 「第3楽章」
私はヴィルトゥオーソのための協奏曲は書けない。
クララに書き送った手紙の中にこのような一節があるそうです。そして「何か別のものを変えなければならない・・・」と続くそうです。そういう試行錯誤の中で書かれたのが「ピアノと管弦楽のための幻想曲」でした。
そして、その幻想曲をもとに、さらに新しく二つの楽章が追加されて完成されたのがこの「ピアノ協奏曲 イ短調」です。
協奏曲というのは一貫してソリストの名人芸を披露するためのものでした。
そういう浅薄なあり方にモーツァルトやベートーベンも抵抗をしてすばらしい作品を残してくれましたが、そういう大きな流れは変わることはありませんでした。(というか、21世紀の今だって基本的にはあまり変わっていないようにも思えます。)
そういうわけで、この作品は意図的ともいえるほどに「名人芸」を回避しているように見えます。いわゆる巨匠の名人芸を発揮できるような場面はほとんどなく、カデンツァの部分もシューマンがしっかりと「作曲」してしまっています。
しかし、どこかで聞いたことがあるのですが、演奏家にとってはこういう作品の方が難しいそうです。
単なるテクニックではないプラスアルファが求められるからであり(そのプラスアルファとは言うまでもなく、この作品の全編に漂う「幻想性」です。)、それはどれほど指先が回転しても解決できない性質のものだからです。
また、ショパンのように、協奏曲といっても基本的にはピアノが主導の音楽とは異なって、ここではピアノとオケが緊密に結びついて独特の響きを作り出しています。この新しい響きがそういう幻想性を醸し出す下支えになっていますから、オケとのからみも難しい課題となってきます。
どちらにしても、テクニック優先で「俺が俺が!」と弾きまくったのではぶち壊しになってしまうことは確かです。
けっこう立派(?)な演奏です。
ハスキルと言えばモーツァルトというイメージなのですが、シューマンもよく取り上げています。その中でも、このオッテルローとコンビを組んだコンチェルトはなかなかに毅然とした立派な演奏に仕上がっています。オッテルローの伴奏も出だしの部分などはなかなかに情感たっぷりな雰囲気なのですが、全体を通してみるとガッチリとした堂々とした仕上がりになっているようです。
というわけで、何となくベートーベンのコンチェルトを聴かされたような後味なので、いささか物足りなさは感じるかもしれません。
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よせられたコメント 2008-07-06:明日は七夕 リパッティ・カラヤンの演奏と並んで、オケが「濃厚」ですね。
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