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シュナーベル(Artur Schnabel)|ベートーベン:ディアベリのワルツによる33の変奏曲
ベートーベン:ディアベリのワルツによる33の変奏曲
シュナーベル 1937年録音
Beethoven:ディアベリ変奏曲
変奏技法の集大成

バッハのゴルトベルク変奏曲とならんで変奏曲という形式の最高傑作の一つです。
よく言われることですが、ベートーベンにとってのピアノ音楽は一種の実験の場でした。とりわけ、ピアノソナタという形式は、彼がピアノを使って思考し、探求を続ける場であり続けました。しかし、それ以上に彼の実験的精神が最も顕著に発露された音楽形式が変奏曲だったとも言われます。
とにかく、徹底的に突き詰めないと気がすまない男ですから、与えられた主題が持つ可能性をとことんとまで突き詰めていく変奏曲という形式は、彼にはピッタリの音楽形式でした。最晩年の作品において、変奏曲形式が重要な部分を構成するようになるのは決して偶然ではありません。
そして、その様な変奏曲の中で頂点に立つのが「ディアベリのワルツによる33の変奏曲」、通常「ディアベリ変奏曲」とよばれるこの長大な作品です。音楽的な本質は維持されながら様々に姿を変えていく様は、「変奏」と言うよりは「変容」と言った方がピッタリのような気がします。
なお、この作品は1819年から23年にかけて、「荘厳ミサ曲」と並行して創作されました。そのため、この二つの作品、「ディアベリ変奏曲」と「荘厳ミサ曲」を双子の兄弟とよぶ人もいるそうですが、ユング君にはちょっと理解できません。(^^;
ベートーベンの発明者
ホロヴィッツはシュナーベルのことをそう表現
したそうです。
昨今のハイテク演奏を聞き慣れた耳には物足りなさはあるかもしれませんが、現在のベートーベン演奏の源流がどこにあったかは確認しておいてもいいでしょう。
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