実はこの楽章のアクセントの付け方にはいろいろと論議があるようで、少なくともそう言う配慮も無しにノッペリと演奏しているピアニストがいれば、それだけで駄目出しされても仕方がなのかもしれません。
そして、スケルツォの音楽がリタルダンドされることで複雑なリズがリセットされて「Adagio ma non troppo」と指示された最後の楽章に突入します。
ここの気分の切り替えは実に感動的ですが、この部分は「Adagio ma non troppo」と指示された「scena(シェーナ)」です。「シェーナ」とはアリアの前に歌われるドラマティックな歌のことであり、さらに「Adagio ma non troppo(ゆるやかに、しかし遅すぎないように)」と指示されているのですから、ここのテンポ設定は微妙です。さらに、この「シェーナ」は「レチタティーヴォ」に引き継がれテンポは上がっていくように指示されています。そして、この「レチタティーヴォ」が大きく盛り上がったところから急激にディミヌエンドして「Arioso dolente(嘆きの歌)」が始まります。
第2楽章のスケルツォにおけるアクセントの付け方はどうすべきかと言うことは私には分かりません。しかし、アラウの演奏と較べてみればバックハウスの指は明らかに一本調子であることは事実です。
また、第3楽章の「嘆きの歌」はそこまでテンポを上げる必要はないだろうと思ってしまいます。指示は「Adagio ma non troppo」なのですから、聞きようによっては「Allegro ma non troppo」と間違えていませんかと突っ込みを入れたくなります。
ディーリアス:別れの歌(Delius:Songs of Farewell)
マルコム・サージェント指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 ロイヤル・コーラル・ソサエティ 1964年4月22日~23日録音(Sir Malcolm Sargent:Royal Philharmonic Orchestra Royal Choral Society Recorded on April 22, 1964)
エルガー:「ゲロンティアスの夢」第2部 (Elgar:The Dream Of Gerontius, Op. 38 Part2)
マルコム・サージェント指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団 (T)リチャード・ルイス (MS)マージョリー・トーマス (Br)ジョン・キャメロン ハダースフィールド合唱協会 1954年11月4日~6日録音(Sir Malcolm Sargent:Liverpool Philharmonic Orchestra (T)Richard Lewis (MS)Marjorie Thomas (Br)John Cameron Huddersfield Choral Society Recorded on November 4-6, 1954)
[2026-07-24]
エルガー:「ゲロンティアスの夢」第1部 (Elgar:The Dream Of Gerontius, Op. 38 Part1)
マルコム・サージェント指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団 (T)リチャード・ルイス (MS)マージョリー・トーマス (Br)ジョン・キャメロン ハダースフィールド合唱協会 1954年11月4日~6日録音(Sir Malcolm Sargent:Liverpool Philharmonic Orchestra (T)Richard Lewis (MS)Marjorie Thomas (Br)John Cameron Huddersfield Choral Society Recorded on November 4-6, 1954)