クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~


AmazonでCDをさがすAmazonでシュナーベルのCDをさがす
Home|シュナーベル|ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

シュナーベル エードリアン・ボールト指揮 BBC交響楽団 1935年11月4日&14日




まったく可愛らしいきゃしゃなスケルツォをもった小さなピアノ協奏曲・・・

逆説好みというか、へそ曲がりと言うべきか、そう言う傾向を持っていたブラームスはこの作品のことそのように表現していました。しかし、そのような諧謔的な表現こそが、この作品に対する自信の表明であったといえます。

ブラームスは第1番の協奏曲を完成させた後に友人たちに新しい協奏曲についてのアイデアを語っています。しかし、そのアイデアは実現されることはなく、この第2番に着手されるまでに20年の時間が経過することになります。

ブラームスという人は常に慎重な人物でした。自らの力量と課題を天秤に掛けて、実に慎重にステップアップしていった人でした。ブラームスにとってピアノ協奏曲というのは、ピアノの名人芸を披露するためのエンターテイメントではなく、ピアノと管弦楽とが互角に渡り合うべきものだととらえていたようです。そう言うブラームスにとって第1番での経験は、管弦楽を扱う上での未熟さを痛感させたようです。
おそらく20年の空白は、そのような未熟さを克服するために必要だった年月なのでしょう。
その20年の間に、二つの交響曲と一つのヴァイオリン協奏曲、そしていくつかの管弦楽曲を完成させています。

そして、まさに満を持して、1881年の夏の休暇を使って一気にこの作品を書き上げました。
5月の末にブレスハウムという避暑地に到着したブラームスはこの作品を一気に書き上げたようで、友人に宛てた7月7日付の手紙に「まったく可愛らしいきゃしゃなスケルツォをもった小さなピアノ協奏曲」が完成したと伝えています。
決して筆のはやいタイプではないだけにこのスピードは大変なものです。まさに、気力・体力ともに充実しきった絶頂期の作品の一つだといえます。

さて、その完成した協奏曲ですが、小さな協奏曲どころか、4楽章制をとった非常に規模の大きな作品ででした。
また、ピアノの技巧的にも古今の数ある協奏曲の中でも最も難しいものの一つと言えます。ただし、その難しさというのが、ピアノの名人芸を披露するための難しさではなくて、交響曲かと思うほどの堂々たる管弦楽と五分に渡り合っていかなければならない点に難しさがあります。いわゆる名人芸的なテクニックだけではなくて、何よりもパワーとスタミナを要求される作品です。

そのためか、女性のピアニストでこの作品を取り上げる人はほとんどいないようです。また、ブラームスの作品にはどちらかと言えば冷淡だったリストがこの作品に関してだけは楽譜を丁重に所望したと伝えられていますが、さもありなん!です。

それから、この作品で興味深いのは最終楽章にジプシー風の音楽が採用されている点です。
何故かブラームスはジプシーの音楽がお好みだったようで、「カルメン」の楽譜も入手して研究をしていたそうです。この最終楽章にはジプシー音楽とカルメンの大きな影響があると言われています。

シュナーベルの絶頂期の演奏、だと思うのですが・・・


シュナーベルの絶頂期に当たる頃の演奏です。時期的にはそう言っていいでしょう。
しかし、現在の耳からするといかにもテクニックが弱いという面は否めません。難曲に挑戦するとの意識が過剰なようで、シュナーベルの肩にもちょっと力が入りすぎているようです。私たちは数多くの素晴らしい演奏を聴きすぎて、耳がすっかり贅沢になっていると言うことでしょうね。
それでも、第3楽章の歌心は、さすがはシュナーベルという感じです。

この演奏を評価してください。

  1. よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
  2. いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
  3. まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
  4. なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
  5. 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10



23 Rating: 5.6/10 (98 votes cast)

この演奏に対するご意見や感想をおよせください。

  1. 件名は変更しないでください。
  2. お寄せいただいたご意見や感想は基本的に紹介させていただきますが、管理人の判断で紹介しないときもありますのでご理解ください
名前*
メールアドレス
件名
メッセージ*
サイト内での紹介

 

よせられたコメント

2014-10-25:そらちゃん


【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】

[2018-01-21]

ベートーベン:交響曲第4番変ロ長調 作品60
ヘルマン・シェルヘン指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1954年9月録音

[2018-01-20]

ムソソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル編曲)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1965年11月4日&9日録音

[2018-01-19]

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304
(P)ジョージ・セル (Vn)ラファエル・ドルイアン 1967年8月

[2018-01-18]

ハイドン:交響曲第1番 ニ長調, Hob.I:1
マックス・ゴバーマン指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 1960年~1962年録音

[2018-01-17]

ロッシーニ:弦楽のためのソナタ 第1番 ト長調
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団 1966年9月録音

[2018-01-16]

シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.759 「未完成」
ロジンスキー指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽 1956年9月録音

[2018-01-15]

リヒャルト・シュトラウス:組曲「ばらの騎士」
ロジンスキー指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1955年4月~5月録音

[2018-01-14]

ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
(P)マルグリット・ロン アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団 1953年1月19日~20日録音

[2018-01-13]

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K.296
(P)ジョージ・セル (Vn)ラファエル・ドルイアン 1967年8月

[2018-01-12]

フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード Op.19
(P)マルグリット・ロン アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団 1950年10月30日録音