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アンセルメ(Ernest Ansermet) |R.コルサコフ:組曲「サルタン皇帝の物語」
R.コルサコフ:組曲「サルタン皇帝の物語」
アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 1956年11月録音
R_Korsakov:組曲「サルタン皇帝の物語」 第1曲 「王の戦場への旅立ちと別れ(行進曲)」
R_Korsakov:組曲「サルタン皇帝の物語」 第2曲 「海原を漂う妃と王子」
R_Korsakov:組曲「サルタン皇帝の物語」 第3曲 「3つの奇蹟」
プーシキンの民話詩をベースにした勧善懲悪の物語
この歌劇はプーシキンの民話詩をベースにしたもので、分かりやすい勧善懲悪の物語になっているようなのですが、現在では上演される機会はほとんどないようです。
お話のあらすじは以下の通りです。
サルタン王は自らの妃として3人姉妹の中から一番末の娘を選びます。(やはり女性は若い方がいい^^;・・・?)おさまらないのは姉二人で、お決まりのごとく王に向かってあることないこと吹き込んで、そして、これまたお決まりのごとく、その口車に乗って王は妃と王子を追放してしまいます。
しかし、王子はこれまたお決まりのように、母である妃の深い愛情で立派な若者に成長します。これがクヴィドーン王子です。
やがて、王子はひょんな事から一羽の白鳥を助けます。白鳥は、いつか恩返しすることを約束してその場を飛び立ちます。
夜が明けると妃と王子は不思議な島に流れ着き、さらには島民の願いで二人は島の王となります。気高い精神を持った二人によって島は治まり、平和な日々が流れていきます。
一方、サルタン王の方は3人の船乗りからクヴィドーン王子の事を聞き驚きます。自らの讒言が明らかになることを恐れた二人の姉は必死で自らの嘘を覆い隠そうとするのですが、そこへ白鳥の魔法によって蜂に変身したクヴィドーン王子がやってきて、二人の姉やっつけます。やがて真実を知ったサルタン王は妃と王子を迎えに行くことになり、白鳥もまたクヴィドーン王子の愛によって魔法が解けて美しい王女に戻り、目出度し目出度しの中で幕がおります。
組曲は、このオペラの中から各幕への序奏をまとめたもので、以下のようになっています。
第1曲 王の戦場への旅立ちと別れ(行進曲)
第2曲 海原を漂う妃と王子
第3曲 3つの奇蹟
オケから引き出される色彩感が素晴らしい
アンセルメという人は「フランス音楽のスペシャリスト」というのが一般的評価のようです。そのココロは?といえば、細部まで見通しの良いクリアさと音色の多彩さを持ち味としているから、となるのでしょうか。
逆に言えば、ドイツ音楽の構築性みたいなものはあまり得意ではなかったようですし、金管バリバリ、低弦ゴリゴリの大迫力というのもあまり縁がないようです。
そんなアンセルメがリムスキー=コルサコフの音楽を結構まとめて録音しています。そして、この管弦楽法の大家の作品はそう言うアンセルメの特質と結構あっているように聞こえます。とにかくオケから引き出される色彩感が素晴らしいです。そして、ロシア音楽と言えばお決まりのような濃厚な情緒を前面に出すことなく、すっきりとした造形で普遍性を持った作品として提示していることも、リムスキー=コルサコフには相応しいと言えます。
録音も、50年代のデッカの素晴らしさを再認識させてくるだけの水準を保持しています
この演奏を評価してください。
よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10
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よせられたコメント 2013-08-18:蔵田 誠 Yungさんには、過日、セルの第8番の名盤を紹介されましたが、ここでも本曲の紹介には感謝します。
室内楽という分野の表現の幅の中でも、ドヴォルザークは大家だったんだと感じました。
甘く切ないメロディーはうっとりするようです(ご指摘の録音の良さによるものでしょう)。
これは素敵名曲の名演だと感じました。
「ドゥムカ」の解釈もそのとおりと納得した次第。
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