Home|
クレメンス・クラウス(Clemens Krauss)|J.シュトラウス:ワルツ集(54年録音)
J.シュトラウス:ワルツ集(54年録音)
クレメンス・クラウス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1954年1月録音
J_Strauss:ワルツ「美しき青きドナウ」 Op.314
J_Strauss:ポルカ「休暇旅行で
J_Strauss:ワルツ「我が家で」
J_Strauss:アンネン・ポルカ Op
Josef Strauss:ワルツ 「天体の音楽」 Op.235
J_Strauss:ワルツ「芸術家の生涯
Josef Strauss:ラデツキー行進曲 Op.228
社交の音楽から芸術作品へ

父は音楽家のヨハン・シュトラウスで、音楽家の厳しさを知る彼は、息子が音楽家になることを強く反対したことは有名なエピソードです。そして、そんなシュトラウスにこっそりと音楽の勉強が出来るように手助けをしたのが母のアンナだと言われています。後年、彼が作曲したアンネンポルカはそんな母に対する感謝と愛情の表れでした。
やがて、父も彼が音楽家となることを渋々認めるのですが、彼が1844年からは15人からなる自らの楽団を組織して好評を博するようになると父の楽団と競合するようになり再び不和となります。しかし、それも46年には和解し、さらに49年の父の死後は二つの楽団を合併させてヨーロッパ各地へ演奏活動を展開するようになる。
彼の膨大なワルツやポルカはその様な演奏活動の中で生み出されたものでした。そんな彼におくられた称号が「ワルツ王」です。
たんなる社交場の音楽にしかすぎなかったワルツを、素晴らしい表現力を兼ね備えた音楽へと成長させた功績は偉大なものがあります。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサート
今さら何の説明も必要がないほどに有名なコンサートです。このコンサートが初めて行われたのは、オーストリアという国がドイツに併合されて世界地図から消えた翌年の1939年の大晦日ことでした。そう、実はニューイヤーコンサートはジルヴェスターコンサートとしてスタートしたのです。そのコンサートもただ単に「特別コンサート」と名付けられただけのものでしたが、シュトラウス一家の作品だけで構成されるコンサートは、母国オーストリアへの思いをひそかに表現したものでした。
このコンサートを指揮したのが、クレメンス・クラウスで、彼はその後もこのコンサートを降り続けることになります。第2回のコンサートが1941年に行われて、初めてニューイヤーコンサートがニューイヤーに行われるようになるのですが、それでも名称は「ヨハン・シュトラウス・コンサート」であり続けました。戦争中の困難な時期もこの特別なコンサートは行われ続け、その指揮はクレメンス・クラウスが担当し続けました。
そして、戦争が終わると、クレメンス・クラウスはナチスへの協力が疑われて音楽活動が禁止されます。そのため、1946年と47年のコンサートはクリップスが変わりに指揮を行うことになり、この46年からこのコンサートは「ニューイヤーコンサート」と呼ばれるようになります。そして、48年からは2年間の指揮活動禁止の措置が解除されて、再びクレメンス・クラウスが指揮台に立つことになります。
クレメンス・クラウスはその後亡くなる1954年までニューイヤーコンサートを指揮し続け、今や世界でもっとも有名なコンサートといえる「ニューイヤーコンサート」の礎を築くことになります。
そのため、クレメンス・クラウス=ニューイヤーコンサートというイメージがあるのですが、彼がもっとも得意ととしたのはR.シュトラウスでした。特に、「サロメ」や「バラの騎士」などは今もその録音は多くの人に愛されていますし、彼の美質がもっともよくあらわれています。しかし、いわゆる「ウィーン風」と評される演奏を存分に堪能できるのは間違いなく彼の手になるシュトラウスファミリーの作品です。あの有名な上品で軽やかなワルツのリズムだけでなく、どこか野外での音楽会を思わせるような活きの良さも魅力的です。
なお、ここで紹介している録音はニューイヤーコンサートのものではなくて、その後スタジオで録音されたものです。しかし、その音楽からただよう雰囲気は疑いもなくニューイヤーコンサートを思わせる寛いだ雰囲気の中に華やぎのある素晴らしいものです。
J_Strauss:ワルツ「美しき青きドナウ」 Op.314
J_Strauss:ポルカ「休暇旅行で」 Op.133
J_Strauss:ワルツ「我が家で」 Op.361
J_Strauss:アンネン・ポルカ Op.117
Josef Strauss:ワルツ 「天体の音楽」 Op.235
J_Strauss:ワルツ「芸術家の生涯」 Op.316
Josef Strauss:ラデツキー行進曲 Op.228
この演奏を評価してください。
- よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
- いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
- まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
- なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
- 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10
1029 Rating: 5.3/10 (280 votes cast)
よせられたコメント
2012-10-18:カコ
- クラウスのシュトラウスいいですね。特別なことはしていなくても音楽が自然に鳴っているようです。この頃のウィーン・フィルの音色も曲にぴったりだと思います。多少ローカルな感じはしますが。でもウィンナ・ワルツの独特なアクセントは不自然に感じて気持ちがついていけないときがあります。そんなときは比較的きちんとテンポをきざむ他の演奏を聴きます
【最近の更新(10件)】
[2026-05-16]

ケルビーニ:歌劇「アナクレオン」序曲(Cherubini:Anacreon Overture)
イーゴリ・マルケヴィチ指揮:コンセール・ラムルー管弦楽団 1961年1月録音(Igor Markevitch:Concerts Lamoureux Recorded on January, 1961)
[2026-05-14]

リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調, S.125(Liszt:Piano Concerto No.2 in A major S.125)
(P)レナード・ペナリオ:ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン交響楽団 1963年3月12日~18日録音(Leonard Pennario:(Con)Rene Leibowit London Symphony Orchestra Recorded on March 12-18, 1963)
[2026-05-12]

イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調, Op.27-3(Eugene Ysaye:6 Sonatas for Solo Violin, Op.27-3)
(Vn)マイケル・レビン:1959年1月1日録音(Michael Rabin:Recorded on January 1, 1959)
[2026-05-10]

ハイドン:弦楽四重奏曲 ト長調, Hob.III:66(Op.64-4)(Haydn:String Quartet in G major, Hob.III:66(Op.64-4))
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団:1954年3月録音(Vienna Concert House Quartet: Recorded on March, 1954)
[2026-05-08]

エルガー:エニグマ変奏曲, Op.36(Elgar:Variations on an Original Theme for Orchestra, Op.36)
マルコム・サージェント指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1959年3月3日&11月1日録音(Sir Malcolm Sargent:The Philharmonia Orchestra Recorded on March 3 & November 1, 1959)
[2026-05-06]

バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56(Bartok:Romanian Folk Dances, Sz.56)
(P)ジェルジ・シャーンドル:1951年1951年9月12日録音(Gyorgy Sandor: Recorded on September 12, 1951)
[2026-05-04]

ベートーベン:ディッタースドルフのジングシュピール「赤ずきん」からのアリエッタ「昔々おじいさんが」による13の変奏曲 WoO. 66(Beethoven:13 Variations on the arietta Es war einmal ein alter Mann from Dittersdorf's Das rothe Kappchen, WoO 66)
(P)アルフレッド・ブレンデル 1958年&1960年録音(Alfred Brendel:Recorded on 1958 & 1960)
[2026-05-02]

リリ・ブーランジェ:詩篇第24篇「地と、そこに満ちるものは、主のもの」(Boulanger:Psaume 24, La terre appartient a l'Eternel)
イーゴリ・マルケヴィチ指揮:ラムルー管弦楽団 エリーザベト・ブラッスール合唱団 (Br)ピエール・モレ 1958年録音(Igor Markevitch:Orchestre Des Concerts Lamoureux Elisabeth Brasseur (Br)Pierre Mollet Recorded on 1958)
[2026-04-30]

ハイドン:弦楽四重奏曲第64番 変ホ長調, Op.64, No.6, Hob.3:64(Haydn;String Quartet No.64 in E-flat major, Op.64, No.6 Hob.3:64)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1933年12月11日録音(Pro Arte String Quartet]Recorded on December 11, 1933)
[2026-04-28]

リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調, S.124(Liszt:Piano Concerto No.1 in E flat major S.124)
(P)レナード・ペナリオ:ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン交響楽団 1963年3月12日~18日録音(Leonard Pennario:(Con)Rene Leibowit London Symphony Orchestra Recorded on March 12-18, 1963)