クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~


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アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



ブルックナーの交響曲で好きなのは?

  • 第8番
85
  • 第9番
82
  • 第7番
82
  • 第4番「ロマンティック」
61
  • ブルックナーは嫌い
58
  • 第5番
52
  • 第3番「ワーグナー」
40
  • 第6番
34
  • 第0番
7
  • 第2番
6
  • 交響曲ヘ短調
5
  • 第1番
5
  • 交響曲は嫌い
4

投票総数: 521


まさに予想したとおりの結果となりました。
おそらくは7・8・9番の大接戦になるであろう事は予想していましたが、最後まで横一線で三者がゴールになだれ込みました。票差はごくわずかですから「誤差」の範囲といえるかと思います。やはり、初期・中期のブルックナー作品と比べると後期の3作品は聞き手に対する配慮も十分になされていて、さらに全体の構成もわかりやすいために聞き易いというのが高得点の理由だと思います。
この3作品に次ぐのが第4番「ロマンティック」だと言うのも、そう言う傾向を証明していると思います。

また、その事は第4位に「ブルックナーは嫌い」が入っていることからも伺われます。
例えば、通の間では初期作品の傑作として最もブルックナーらしい作品だと言われる第2番の交響曲などは、凡人にとっては全曲を聴き通すだけでもかなりの困難と忍耐が必要です。そして、そう言う取っつきにくさは、3番・5番・6番にも共通していますから、ブルックナーが嫌いと言われる方々の気持ちは理解できます。
ブルックナーファンの間では3番・5番というのはけっこう評価が高いのですが、この投票傾向を見る限りでは、幅広い支持を集めていくにはかなりの困難があるようです。

ただ、意外だったのは第1番にわずか4票しか集まらなかったことです。
この作品はブルックナーが最晩年に全面改定を行ってすっかり別の作品のように生まれ変わり、ある意味では、ブルックナーが完成させた最後の作品と言える物です。
ブルックナーの若書きの作品とも言える原型(リンツ稿)と比べるとかなり口当たりの言い作品に生まれ変わっているのですが、何故かこの改訂稿(ウィーン稿)の方はほとんど演奏もされず、録音もされません。
今後ウィーン稿による録音がそれなりに広まっていけば結果はかなり変わった物になるのではないかと思います。

主なコメント
「ブルックナーやマ−ラーは聞いたことがないのです。少し聞いてもあまり好きになれないのですが・・・。 」
「ブルは8番につきる。ある指揮者のブル観を判断するには8番です。全てが含まれ、メロデイーは流麗、全ての楽器が活躍する。先日大町指揮者がヨーロッパで好きな人は教会のミサを聴く気持ちでブルを聴いていると言っており、ブル曲の長い理由の一因が判りました。長い時間楽しめるのも8番!勿論他も全て好きですけれど・・・ 」
「私は、ギュンター・ヴァントのファンで、彼の5番を聴いてから、そのように思うようになりました。一般的 評価で言えば、おそらく4.5番手でしょう、でも、私自身は、ブルックナーの最高傑作は、5番だと信じて疑いません。」
「好きな曲であれば6番ですね。他の曲も好きですが、やはりたまに「長い!」と思うことも・・・。
そんな中6番はブルックナーにしては、リズムやテンポも軽快で、演奏時間も短め。しかし1番の魅力は第2楽章。この楽章の美しさは全作品の中で1番だと個人的には思っています。深夜この第2楽章を聴きながらくつろぐ時間がなければ人生の楽しみをひとつなくした様なものです。地味な曲ですが他の人にも聴いてもらいたいですね。 」

たくさんのコメント、ありがとうございました。

【リスニングルームの更新履歴】



[2025-08-26]

フランク:交響詩「呪われた狩人」(Franck:Le Chasseur maudit)
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 1954年6月27~7月11日録音(Artur Rodzinski:Wiener Staatsoper Orchester Recorded on June 27-July 11, 1954)

[2025-08-24]

J.S.バッハ:トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540(J.S.Bach:Toccata and Fugue in F major, BWV 540)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)

[2025-08-22]

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(Debussy:Prelude a l'apres-midi d'un faune)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団 1960年録音(Rene Leibowitz:London Festival Orchestra Recorded on 1960)

[2025-08-20]

エルガー:行進曲「威風堂々」第5番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 5 in C Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年7月14日~16日録音(Sir John Barbirolli:New Philharmonia Orchestra Recorded on July 14-16, 1966)

[2025-08-18]

ベートーベン:交響曲第1番 ハ長調 作品21(Beethoven:Symphony No.1 in C major , Op.21)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年5月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on May, 1961)

[2025-08-16]

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調, 作品73(Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1946年10月14日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on October 14, 1946)

[2025-08-14]

ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲&第3幕への前奏曲~従弟たちの踊りと親方達の入場(Wagner:Die Meistersinger Von Nurnberg Prelude&Prelude To Act3,Dance Of The Apprentices)
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ロイヤル・フィルハーモニ管弦楽団 1955年4月録音(Artur Rodzinski:Royal Philharmonic Orchestra Recorded on April, 1955)

[2025-08-11]

エルガー:行進曲「威風堂々」第4番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 4 In G Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1962年8月28日~29日録音(Sir John Barbirolli:Philharmonia Orchestra Recorded on August 28-29, 1962)

[2025-08-09]

バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.533(Bach:Prelude and Fugue in E minor, BWV 533)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)

[2025-08-07]

ベートーベン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93(Beethoven:Symphony No.8 in F major , Op.93)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)