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アンケートのアーカイブ| あなたが指揮者ならどのオケを振ってみたいですか?〜独墺圏のオーケストラ編
アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・
独墺圏のオーケストラ編
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投票総数: 401
「それにしても、ウイーンフィルとベルリンフィル以外が勝つというシナリオは存在するのでしょうか・・・」というコメントがあったように、やはりこの両者の人気は圧倒的でした。しかし、結果としては常にBPOがリードを保ってゴールインしましたね。
おそらく、「ウィーンフィルのあのウィーン式木管楽器+ウィンナホルンの響きがなんともいえない!しびれる!指揮してみたい!!」という思いも強いものの、「でも暴れ馬っぽいところがある高性能スポーツカーのようなベルリンフィルを指揮してみたい。」という思いの方が一般的には強かったと言うことでしょうか。
でも、オケを車に喩えられたこのコメントは言い得て妙だと思いました。どのオケのシェフになって指揮してみたい?という問いかけは、どんな車のオーナーになって運転してみたい?という問いかけによく似ています。そうすると、「高性能スポーツカー」タイプと、「上品で優雅なクラシックカー」タイプに二分されて、それぞれのトップにBPOとVPOが君臨しているという図式になるのでしょうか。ただし、高性能スポーツカーとしてのBPOではなくて、旧き時代のクラシックカーとしてのBPOに魅力を感じて投票された方もおられるようですから簡単に図式化してはいけないのかもしれませんが、まあ基本は外していないでしょう。
さて、この両者に続いたのが「ドレスデン国立歌劇場管弦楽団」と「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」でした。ドレスデンの方は今の独墺圏における真の意味でのクラシックカーだと思うのですが、その辺が強く支持されたのだと思います。
問題は「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」の方で、投票された方の大部分はクラシックカーとしてのコンセルトヘボウを支持されたと思うのですが、現在のコンセルトヘボウはBPOを追い抜いて世界一のスポーツカーになろうとしています。かつて私はそう言うコンセルトヘボウの「心変わり」をぼろくそに貶したことがあるのですが、昨今の充実ぶりを見ると彼らの決意は固いようで、それほど馬鹿にしたものではないのかもと思い直している次第です。
ただし、その変身がいかに充実したものであったとしても、それが多くの聴衆に指示されるか否かは別問題のようで、僅差とはいえドレスデンに3位の座を譲ったのもその辺の軌道修正が影響したのではないかと思われます。もしも、コンセルトヘボウが古き良きコンセルトヘボウの響きを今も維持していれば、間違いなく3位の座は堅かったでしょうし、もしかしたらVPOをすら脅かしていたかもしれません。
そして、これ以外のオケはまさにドングリの背比べで、その他大勢とひとまとまりにされても仕方がないようです。ただし、「リンツ・ブルックナー管弦楽団」に12票も入ったのは、おそらくブルックナー大好き人間のおかげでしょう。ナンバー1は確かに素敵ですが、オンリー1の魅力を追求するのもこれからの時代のオケが生き延びていく上でとても重要な要素であることを教えられます。
そして、そう考えれば、絶対不動のオンリー1としての魅力を持ちながら、それにあえて投げ捨ててナンバー1を目指したコンセルトヘボウの決断は注目に値するのかもしれません。以前はあまりにも腹を立てすぎたのかもしれません。
<寄せられたコメント>
「いきなり独・墺語圏ということで、正直どこのオーケストラも指揮してみたい、という気持ちですが、まず筆頭は(個人的に)VPOですね!
VPOの響きに優るオケはないような気がします
あのBPO首席ヴィルヘルム・フルトヴェングラーは「リハはBPO、本番はVPO」と言っていたらしい
ただ今回あえてVPOには投票せず北ドイツ放送響を推したいと思います!
ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ギュンター・ヴァントのようなドイツ正統派の音楽はほんとうに自分好みの音楽です!(ブラ1や、意外にもベト8も指揮してみたい)
あと、モーツァルテウム管の独特(!?)の響きがあっていいと思います
それと、BPOももちろんです。とくにジルヴェスター・コンサートでR.シュトラウスの交響詩を指揮してみたい!
以上自分自身の妄想が強すぎましたが北ドイツ放送響をチョイスしました」
「ウィーン交響楽団に一票!
ウィーンフィルの影に隠れて影の薄いオーケストラですが、余りに高貴ウィーンフィルよりも本場土着の熱さみたいなものが伝わってくる感じがします。」
「ウィーン交響楽団に投票しました。
自前で聴きもしない評論家にはやる気のないやっつけ仕事をすると言われ、常にウィーンフィルの後塵を拝する2番手オケの扱いを受けつづけているのですが、私にとっては学生時代にベーム指揮の第九でベートーヴェンの素晴らしさを教わり、1975年の来日公演でジュリーニを聴き始める切掛けを作ってくれた、シュタインとの「グレート」は普通の演奏でありながらそれ故に繰り返し聴きたくなるなど、常に刺激を与えくれる楽団です。」
「ほんとになんとなくですが、ゲヴァントハウスに入れてみました。たいしてこのオケにききこんでる訳でもないのですが、ゲヴァントハウスSQに愛着があるので。」
「ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団に入れましたが、僕はこのオケと、聖トーマス教会聖歌隊で「マタイ受難曲」がやりたいんです!! 今年3月の「マタイ受難曲」のツアーがあまりに素晴らしかったもので!!」
「ベルリン・フィルに入れましたが、僕が振りたいのはフルトヴェングラー時代のベルリンフィルです。あの時代はベルリンフィルが本当に北ドイツのオケの音を出していた、本当の意味でベルリンフィルがドイツのオケだった時代だと思います。」
「ブロムシュテットが主席指揮者をしていた頃のシュターツカペレ・ドレスデンが好きでしたのでその他に1票入れました。
それにしても、ウイーンフィルとベルリンフィル以外が勝つというシナリオは存在するのでしょうか・・・」
「どのオーケストラを振ってみたいかというより、どの曲を振ってみたいか、という観点から選んでみたいと思います。
北欧音楽やフランス物も好きですが、本質的に私が好きなのは三大Bやブルックナーのようなドイツ音楽です。
特に振るとすればブルックナーかな・・・?
彼はオーストリア人でしたが、残念ながらウィーンフィルの華麗な音はブルックナーには不向きだと思います。(7番は例外)
彼の音楽はウィーンフィルの『黄金の響き』ではなく、シュターツカペレ・ドレスデンの『森の響き』が似合っている。
SKDの伝統が本来求めているタイプの指揮者が居なくなる中、SKDは良き伝統とどのようにして向き合っていくのだろうか・・・?」
「ミュンヘン・フィルに投票しました。贔屓目ですが「格」ではベルリン、ウィーン・フィルに劣っても実力になんら遜色はない、特にブルックナーにかけては他に譲らないものがあると思います。」
「僕にとって、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団は、ブロムシュテット、ライプツィヒ・ゲバントハウスはコンビチュニー、シュトゥットガルト放送交響楽団はチェリビダッケ。でも、もし、指揮ができるなら、バイエルン放送響が良いです。」
「一番すきなのはバイエルン放送響。でも暴れ馬っぽいところがある高性能スポーツカーのようなベルリンフィルを指揮してみたい。」
「ミュンヘン・フィルに入れました。
勝手な印象で批判覚悟ではありますが、ベルリン・フィルは機動性ばかりで音色に深みが無く感じられるし、ウィーン・フィルは指揮者不要というか、指揮者の存在感がやはり希薄な感じがしてしまうのです(結局「ウィーン・フィルの音」になってしまい、「○○の音楽」とはならない気がする)。
是非とも僕はチェリが培ったミュンヘン・フィル・サウンドでブルックナーを振ってみたい!
まろやか且つしなやかな柔軟性のある音色で、尚かつドイツ的な渋みや重厚感というか、決して響きが軽々しくならない所は本当に素晴らしいと思います!」
「ウィーンフィルのあのウィーン式木管楽器+ウィンナホルンの響きがなんともいえない!しびれる!指揮してみたい!!」
[2023-05-30]

リスト:ハンガリー狂詩曲第13番~第15番(Liszt:Hungarian Rhapsody No.13 in A minor/Hungarian Rhapsody No.14 in F minor/Hungarian Rhapsody No.15 in A minor)
(P)サンソン・フランソワ:1953年10月2日,8日&11月16日,26日&12月13日 1954年1月15日&3月29日~30日録音(Samson Francois:Recorded on October 2,26&November 16,26&December 13, 1953 and January 15&& March 29-30, 1954)
[2023-05-29]

ショパン:ワルツ(第5番) 変イ長調, Op.42(Chopin:Waltzes No.5 In A-Flat, Op 42)
(P)アルトゥール・ルービンシュタイン:1963年3月25日録音(Arthur Rubinstein:Recorded on June 25, 1963)
[2023-05-29]

ショパン:3つのワルツ(第6番~第8番), Op.64 (Chopin:Waltzes, Op.64)
(P)アルトゥール・ルービンシュタイン:1963年3月25日録音(Arthur Rubinstein:Recorded on June 25, 1963)
[2023-05-28]

ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14(Berlioz:Symphonie fantastique in C minor, H 48)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック 1957年2月14日録音(Dimitris Mitropoulos:New York Philharmonic Recorded on February 14, 1957)
[2023-05-27]

モーツァルト:交響曲第40番 ト短調, K.550(Mozart:Symphony No.40 in G minor, K.550)
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮:ウィーン・フィルハーモニ管弦楽団 1941年11月9日録音(Hans Knappertsbusch:Vienna Philharmonic Orchestrar Recorded on November 9, 1941)
[2023-05-26]

ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲(Rossini:l`italiana In Algeri Overture)
ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団 1967年5月5日録音(George Szell:Cleveland Orchestra Recorded on May 5, 1967)
[2023-05-25]

ベートーヴェン:魔笛の主題による7つの変奏曲, WoO 46(Beethoven:Variations in E-Flat Major on Bei Mannern, welche Liebe fuhlen from Mozart's Die Zauberflote, WoO 46)
(Cell)ルートヴィヒ・ヘルシャー:(P)エリー・ナイ 1956年録音(Ludwig Hoelscher:(P)Elly Ney Recorded on 1956)
[2023-05-24]

バッハ :平均律クラヴィーア曲集 第1巻, BWV 858‐BWV 863(Bach:The Well-Tempered Clavier Book1, BWV 858‐BWV 863)
(Cembalo)ラルフ・カークパトリック:1962年5月15日~7日&6月15日~27日録音(Ralph Kirkpatrick:Recorded on May 12-26 & June 15-27, 1962)
[2023-05-23]

ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58(Beethoven:Piano Concerto No.4, Op.58)
(P)ギオマール・ノヴァエス:オットー・クレンペラー指揮 ウィーン交響楽団 1951年6月9日~11日録音(Guiomar Novaes:(Con)Otto Klemperer Vienna Symphony Orchestra Published in June 9-11, 1951)
[2023-05-22]

リヒャルト.シュトラウス:メタモルフォーゼン(Richard Strauss:Metamorphosen, Studie fur 23 Solostreicher)
ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 フランス国立放送管弦楽団 1964年4月録音(Jascha Horenstein:Orchestre national de la radiodiffusion Francaise Recorded on April, 1964)