クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~


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アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



ワーグナーのオペラでお好きなのは?

  • オペラは嫌い
39
  • トリスタンとイゾルデ
34
  • タンホイザー
34
  • マイスタージンガー
26
  • ワーグナーは嫌い
24
  • ワルキューレ(指輪)
23
  • ローエングリン
20
  • パルジファル
16
  • 指輪は全部好き!
13
  • さまよえるオランダ人
9
  • ジークフリート(指輪)
8
  • 神々の黄昏(指輪)
6
  • リエンチ
5
  • ラインの黄金(指輪)
2
  • 恋愛禁制
1
  • 妖精
1

投票総数: 261


やはり予想したとおりの結果になりました。おそらく「オペラは嫌い」または「ワーグナーは嫌い」がトップにくるだろうと予想していたのですが、「オペラは嫌い」が39票でトップ、「ワーグナーが嫌いも」も24票を獲得しました。とりわけワーグナーに恨みをだいている人はその恨みの根は深いようで(^w^;)、おひとりで何十回も、キライ、キライ、キライ、キライ、キライ・・・と投票されていて、その是正に無駄な時間を浪費させられました。(;´_`)
この結果は、日本に未だに劇場文化が再生していないことの証左の一つになるでしょう。この辺のことは書き始めるとキリがないのですが、かつての日本にはしっかりとした劇場文化が存在したにもかかわらず、戦後の経済成長の中でそれらが失われてしまい、それは今もって失われたままになっていることだけは指摘しておきたいと思います。さらに、オペラというジャンルがどこかスノッブな人々の所有物というイメージが払拭されていないこともこのような結果を招いているのかもしれません。私のまわりでもコンサートには熱心に通っているのに、オペラだけは「会場の雰囲気がキライ」といって全く通わない人が何人もいます。

しかし、クラシック音楽というジャンルにおいてオペラの占める位置は低くはありません。例えば、モーツァルトのオペラを一つも聴かないでモーツァルトを理解することは不可能です。さらに、ベートーベンによって交響曲という形式が行き着くところまで開拓されつくした後のロマン派の作曲家たちにとって、オペラというジャンルは数少ない「残された未開の荒野」でした。
とりわけワーグナーは、その未開の荒野に先陣を切って分け入り、そこに総合舞台芸術としての「楽劇」というジャンルを築き上げた功労者でした。ブラームスやシューマンなどの交響曲や室内楽作品を聞いているだけでは、ロマン派の作曲家たちが切り開いた世界の半分しか見ていないことになるでしょう。
ただし、レコードやCD等の音だけの媒体でオペラを、とりわけワーグナーの長大な作品を聞き通すというのはたいへんな忍耐力を求められます。一度でも実際の舞台で見たことがある作品だとそのような困難は大幅に緩和されるのですが、手間とお金のかかる「外来文化」が日本の各地で根づいて、誰もが手軽に舞台に接することができるようになるなどとは考えがたいことです。できれば、DVD等の良質なソフトが安価で出回ればいいのでしょうが、それでさえ前途はあまり明るくありません。

さて、投票結果ですがトップには「タンホイザー」と「トリスタン」がきました。前者は、スタンダードなイタリア風オペラの世界から抜け出してワーグナーの独自の世界が開花し始めた頃の作品ですし、後者は真にワーグナー的な世界が確立された作品だといえます。
ですから、ワーグナーが好きだという人にとっては「タンホイザー」は物足りなさを感じるでしょうし、初めてワーグナーを聴いてみようと言う人が一番最初に「トリスタン」なんぞを選んだ日には、二度とワーグナーなんて聴きたくないと思わせてしまうような作品です。この二つが並んでトップにたったということは、日本におけるワーグナー受容のあり方を考える上で示唆的だと言えます。
あと特徴的だと思ったのは、指輪を構成する4つの楽劇の中で「ワルキューレ」がダントツの人気を獲得していることです。やはりこの4つをまとめて聞くだけの忍耐力を備えている人はほとんどいないので、普通はその中から一番お気に入りだけを聞くとなると「ワルキューレ」にどうしても手が伸びると言うことなのでしょう。

今後、この結果も参考にしながらポツポツとワーグナーの作品もアップしていきたいと思います。現時点で、データベースの方には「さまよえるオランダ人」と「パルジファル」はアップしてあります。解説を書くのに手間取っているのですが、できれば近い内にリスニングルームにもあげられるようにしたいと思っています。
もしかしたら聞かずに終わってしまうかもしれないと思えば、何枚ものセット物になってしまうワーグナーのCDは購入することを躊躇ってしまいます。その意味でも、こういうサイトに音源をアップすることは少しは意味があるのではないかと考えます。
少しずつ、少しずつ追加していきたいと思いますのでお楽しみに!!

いただいたメッセージから
「ワーグナーって弾く分には結構楽しんですけど、聴く分にはどうしても好きになれません。
なんだか誰かに目の前で高笑いでもされて、馬鹿にされているような気にさせられてしまうのです。
どういうわけかわかりませんが・・・」
「そもそもワーグナーの全曲オペラのレコードを買ったのがジークフリートが最初だったのです。他の3部作と違い一番地味なのですがそこが又、味わい深く何度も繰り返し聴いたものです。カラヤン盤とショルティ盤を交互に聴いていました。」

(2005年3月31日に記す)

【リスニングルームの更新履歴】



[2022-07-04]

モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 , K.271 「ジュノーム」
(P)ギオマール・ノヴァエス:ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン交響楽団 1954年発行

[2022-07-03]

モーツァルト:ディヴェルティメント(弦楽三重奏曲) 変ホ長調, K.563
パスキエ・トリオ:1951年録音

[2022-07-02]

J.S.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調, BWV 1021
(Vn)ラインホルト・バルヒェット:(Cembalo)ロベール・ヴェイロン=ラクロワ (Cello)ヤコバ・ムッケル 1961年リリース

[2022-07-01]

ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調, Op.36
カール・シューリヒト指揮:ウィーン・フィルハーモニ管弦楽団 1952年5月27日~30日録音

[2022-06-30]

ハイドン:交響曲第100番 ト長調「軍隊」, Hob.I-100
ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院管弦楽団 1960年4月録音

[2022-06-29]

ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調
ズービン・メータ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1965年5月録音

[2022-06-28]

シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調, D.898
(Cell)パブロ・カザルス:(P)アルフレッド・コルトー (Vn)ジャック・ティボー 1926年7月5日~6日

[2022-06-27]

ワーグナー:「タンホイザー」序曲
ハンス・スワロフスキー指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1951年11月9日録音

[2022-06-26]

スッペ:「詩人と農夫」序曲
フランツ・アンドレ指揮 ベルギー国立放送管弦楽団 1966年発行

[2022-06-25]

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 「雨の歌」, Op. 78
(Vn)マックス・ロスタル:(P)マリア・ベルクマン 1958年録音