クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~



AmazonでCDをさがすAmazonでシューリヒトのCDをさがす
Home|シューリヒト|ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」

ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」

カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団 1955年4月5日録音



Bruckner:交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」 「第1楽章」

Bruckner:交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」 「第2楽章」

Bruckner:交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」 「第3楽章」

Bruckner:交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」 「第4楽章」


わかりやすさがなにより・・・でしょうか

短調の作品ばかり書いてきたブルックナーがはじめて作曲した長調の作品がこの第4番です(変ホ長調)。この後、第5番(変ロ長調)、第6番(イ長調)、第7番(ホ長調)と長調の作品が続きます。

その中にあっても、この第4番は長調の作品らしい明るい響きと分かりやすい構成のためか、ブルックナー作品の中では早くから親しまれてきました。
「ロマンティック」という表題もそのような人気を後押ししてくれています。

この表題はブルックナー自身がつけたものでありません。弟子たちが作品の解説をブルックナーに求めたときに、ブルックナー自身が語ったことをもとに彼らがつけたものだと言われています。
世間にはこのような表題にむきになって反論する人がいるのですが、(曰く、絶対音楽である交響曲にこのような表題は有害無益、曰く、純粋な音楽の美を語るには無用の長物、などなど・・・)ユング君はけっこう楽しんでいます。それに、この作品の雰囲気に「ロマンティック」と言う表題はなかなか捨てたもんではありません。

それから、ブルックナーというと必ず版と稿に関わる問題がでてきます。この4番についても1874年に作曲されてから、81年に初演されるまでに数え切れないほどの改訂を繰り返しています。そういう詳細にこだわるブルックナーファンは多いのですが、ユング君にはその詳細をおってここに詳述する能力もやる気もありませんので、そういう情報が必要な人は別のサイトを当たってください。(メールで訪ねられても困ります・・・よろしく!)


荒々しく豪快なライブ録音

 シューリヒトのブルックナーと言えば、まずは最晩年のウィーンフィルとの8番と9番の録音が思い起こされます。さらに、もう少し詳しい人ならばハーグフィルとの「墨絵のような」と形容された7番の録音を想起されるかもしれません。この両者に共通するのは、巨大性を排したスタイリッシュなブルックナーです。
 それは、ひたすら音楽を巨大化させていくクナとは対極にありながら、ブルックナー演奏の一つの典型として高く評価されてきました。
 しかし、最近になってシューリヒトのライブ録音が広く流通するようになってきて、彼のスタジオ録音とライブ録音ではかなりスタンスが違うことが指摘されるようになってきました。それは一言では言えば、熱いライブと取り澄ましたスタジオ録音となります。「サラサラ流れていく」と称されることの多いシューリヒトとは別人のような音楽作りがライブからは聞こえてきます。
 まず、すぐに分かるのは金管楽器の強奏であり、弦楽器群の分厚い響きです。さらに、テンポの方もサラサラ流れていくどころか、至る所で大胆なギアチェンジが施されています。その結果として聞こえてくる音楽は豪快かつ熱気に満ちたものとなっています。それも、いくつかのライブ録音でその様な「意外な姿」を見せるのではなくて、彼のブルックナーのライブ録音はほとんどその様な熱い音楽になっているのですから、逆にウィーンフィルとのスタジオ録音はいったい何だったんだ?と言う疑問がおこってくるほどです。
 ただし、荒々しく豪快な演奏というのは、言葉をかえれば荒っぽい演奏という見方もできます。そして、シューリヒトのライブ録音もシビアに見れば、荒々しさが時に荒っぽさにまでいたっている場面が多々見受けられます。例えば、管楽器の不安定な音程は至る所に散見されます。テンポの急変に追いつけずにオケが必死で追いかける場面も見受けられます。
 おそらく、シューリヒトという人は実演ではあまり細かいことを言わなかった人なのでしょう。
 ウィーン・フィルのメンバーが、シューリヒトの事を「偉大な老紳士」と呼んだのは、彼の音楽的才能に対する尊敬があったことは言うまでもないでしょうが、そう言う穏やかな人間性に対する親しみもあったのではないでしょうか。とにかく、彼のライブ録音からはオケをコントロールしようという強い意志を感じ取ることは出来ません。ですから、オケのメンバーはシューリヒトが提供する音楽的な霊感に共感しながらもかなり好き勝手に音楽を楽しんでいるような風情が感じ取れます。
 一期一会のライブ録音ならば、それはそれで感動的なコンサートになったでしょう。
 そう言えば、彼は基本的に客演が主で、最後まできちんとしたオケのシェフにはおさまりませんでした。彼の才能を考えれば不思議な話でありますが、こういう一連のライブ録音を聞くと、なるほど彼にはオーケストラビルドは不向きだったんだと納得せざるを得ません。

Youtubeチャンネル登録

古い録音が中心ですがYoutubeでもアップしていますので、是非チャンネル登録してください。

関連コンテンツ

この演奏を評価してください。

  1. よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
  2. いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
  3. まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
  4. なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
  5. 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10



929 Rating: 5.3/10 (162 votes cast)

  1. 件名は変更しないでください。
  2. お寄せいただいたご意見や感想は基本的に紹介させていただきますが、管理人の判断で紹介しないときもありますのでご理解ください
名前*
メールアドレス
件名
メッセージ*
サイト内での紹介

 

よせられたコメント

2008-05-04:koco


2009-05-16:Sammy





【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】



[2023-01-31]

ラロ:スペイン交響曲 ニ短調, Op.21
(Vn)ヘンリク・シェリング:ワルター・ヘンドル指揮 シカゴ交響楽団 1959年2月28日録音

[2023-01-29]

チャイコフスキー:組曲第3番 ト長調, Op.55
アンタル・ドラティ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年8月16日~21日録音

[2023-01-27]

マーラー:交響曲「大地の歌」 イ短調
カール・シューリヒト指揮:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 (Ms)ケルステン・トルボルイ (T)カール=マルティン・エーマン 1939年10月5日録音

[2023-01-25]

モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調「リンツ」 K.425
エーリッヒ・クライバー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団 1954年11月録音

[2023-01-24]

エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調, Op.61
(Vn)ヤッシャ・ハイフェッツ:サー・マルコム・サージェント指揮 ロンドン交響楽団 1949年6月6日録音

[2023-01-23]

ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調, Op.61「幻想」
(P)アルトゥール・ルービンシュタイン:1964年3月4日~6日録音

[2023-01-22]

ベートーベン:弦楽四重奏曲第9番 ハ長調「ラズモフスキー3番」Op.59-3
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 1952年録音

[2023-01-21]

ワーグナー:ジークフリート牧歌
ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1962年9月録音

[2023-01-20]

チャイコフスキー:組曲第2番 ハ長調, Op.53
アンタル・ドラティ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年8月16日~21日録音

[2023-01-19]

ベートーベン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調, Op.37
(P)ヴィルヘルム・ケンプ:フェルディナント・ライトナー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1961年7月録音