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Home|レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)|ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調

バーンスタイン指揮&P ロンドンフィル 1946年1月7日録音



Ravel:ピアノ協奏曲ト短調「第1楽章」

Ravel:ピアノ協奏曲ト短調「第2楽章」

Ravel:ピアノ協奏曲ト短調「第3楽章」


軽やかで,そして輝かしい協奏曲

この作品はクラシック音楽といえば常についてまわる「精神性」とは異なった地平に成り立っています。深遠な思想性よりは軽やかで輝かしさに満ちた、ある意味では20世紀の音楽を象徴するようなエンターテイメントにこそこの作品の本質があります。

ラヴェルは1928年に4ヶ月間にわたるアメリカでの演奏旅行を行い大成功をおさめました。その成功に気をよくしたのか、早速にも2回目の演奏旅行を計画し、その時のために新しいピアノ協奏曲の作曲に着手しました。途中、「左手のためのピアノ協奏曲」の依頼が舞い込んだりしてしばしの中断を強いられましたが、1931年に完成したのがこの「ピアノ協奏曲 ト短調」です。

これはある意味では奇妙な構成を持っています。両端楽章はアメリカでの演奏旅行を想定しているために、ジャスやブルースの要素をたっぷりと盛り込んで、実に茶目っ気たっぷりのサービス精神満点の音楽になっています。ところが、その中間の第2楽章は全く雰囲気の異なった、この上もなく叙情性のあふれた音楽を聴かせてくれます。とりわけ冒頭のピアノのソロが奏でるメロディはこの上もない安らぎに満ちて、もしかしたらラヴェルが書いた最も美しいメロディかもしれない、などと思ってしまいます。
ところがこの奇妙なドッキングが聞き手には実に新鮮です。まさに「業師」ラヴェルの真骨頂です。

なお、この作品はラヴェル自身が演奏することを計画していましたが、2回目の演奏旅行の直前にマルグリット・ロンに依頼することに変更されました。初演は大成功をおさめ、アンコールで第3楽章がもう一度演奏されました。その成功に気をよくしたのかどうかは不明ですが、作品は初演者のマルグリット・ロンに献呈されています。


自信に満ちあふれた演奏

バーンスタインといえば、急病のワルターに変わって一回のリハーサルもなしに大成功をおさめた衝撃のデビューが有名です。その後引く手あまたの人気指揮者になっていくのですが、そう言う上昇気流に乗ったバーンスタインの自信に満ちあふれた演奏を聞くことができます。
とりわけ、ピアニストとしても超一流だったバーンスタインの若き時代の演奏を聞くことができるだけに貴重な録音といえるかもしれません。

<どうでもいい追記>
最近「雑学コレクション」というサイトに
「バーンスタインの急病で、チェロ奏者だったトスカニーニは指揮者としてのチャンスに恵まれた。そのバーンスタインも、ブルーノ・ワルターの急病のため、補助指揮者から昇格することができたのだ。」
という蘊蓄が書かれていてビックリしました。
ほんとに、どうでもいいことですが・・・。(-_-;)おいおい

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