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フェリックス・ワインガルトナー(Felix Weingartner) |ベートーベン:交響曲第8番
ベートーベン:交響曲第8番
ワインガルトナー指揮 ウィーンフィル 1936年録音
Beethoven:交響曲第8番 「第1楽章」
Beethoven:交響曲第8番 「第2楽章」
Beethoven:交響曲第8番 「第3楽章」
Beethoven:交響曲第8番 「第4楽章」
谷間に咲く花、なんて言わないでください。
初期の1番・2番をのぞけば、もっとも影が薄いのがこの8番の交響曲です。どうも大曲にはさまれると分が悪いようで、4番の交響曲にもにたようなことがいえます。
しかし、4番の方は、カルロス・クライバーによるすばらしい演奏によって、その真価が多くの人に知られるようになりました。それだけが原因とは思いませんが、最近ではけっこうな人気曲になっています。
たしかに、第一楽章の瞑想的な序奏部分から、第1主題が一気にはじけ出すところなど、もっと早くから人気が出ても不思議でない華やかな要素をもっています。
それに比べると、8番は地味なだけにますます影の薄さが目立ちます。
おまけに、交響曲の世界で8番という数字は、大曲、人気曲が多い数字です。
マーラーの8番は「千人の交響曲」というとんでもない大編成の曲です。
ブルックナーの8番についてはなんの説明もいりません。
シューベルトやドヴォルザークの8番は、ともに大変な人気曲です。
8番という数字は野球にたとえれば、3番、4番バッターに匹敵するようなスター選手が並んでいます。そんな中で、ベートーベンの8番はその番号通りの8番バッターです。これで守備位置がライトだったら最低です。
しかし、ユング君の見るところ、彼は「8番、ライト」ではなく、守備の要であるショートかセカンドを守っているようです。
確かに、野球チーム「ベートーベン」を代表するスター選手ではありませんが、玄人をうならせる渋いプレーを確実にこなす「いぶし銀」の選手であることは間違いありません。
急に話がシビアになりますが、この作品の真価は、リズム動機による交響曲の構築という命題に対する、もう一つの解答だと言う点にあります。
もちろん、第1の解答は7番の交響曲ですが、この8番もそれに劣らぬすばらしい解答となっています。ただし、7番がこの上もなく華やかな解答だったのに対して、8番は分かる人にしか分からないと言う玄人好みの作品になっているところに、両者の違いがあります。
そして、「スター指揮者」と呼ばれるような人よりは、いわゆる「玄人好みの指揮者」の方が、この曲ですばらしい演奏を聞かせてくれると言うのも興味深い事実です。
そして、そう言う人の演奏でこの8番を聞くと、決してこの曲が「小粋でしゃれた交響曲」などではなく、疑いもなく後期のベートーベンを代表する堂々たるシンフォニーであることに気づかせてくれます。
マーラーの後任
1908年にマーラーの後任として宮廷歌劇場の音楽監督に就任したのがワインガルトナーでした。
19年からはウィーンフィルの指揮者として活躍し、SP盤の時代におけるベートーベン演奏の権威とも言うべき存在でした。
このウィーンフィルとの演奏を聞いてみると、決して古さを感じさせない立派な演奏です。いわゆるロマン主義的な作品の歪曲にストップをかけ、トスカニーニに代表される「新古典主義」に道を開いた業績は大きいと言えます。それでも、第3楽章のホルンの響きを聞くと「ウィーンだなぁ!」と思ってしまうユング君です。
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143 Rating: 5.0 /10 (243 votes cast)
よせられたコメント 2008-04-07:dive とても聴きやすい演奏でびっくりしました。
通常聞く分には全く支障のないレベルです。こういう演奏が聴けて本当に嬉しいです。
ベートーベンのスペシャリストだったというのも理解できます。
この演奏は、今後とも時々聴こうと思います。
アップしてくれて本当にありがとうございます。
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