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ラモー:クラヴサン曲集(1731)

(P)メイエル 1953年10月29〜30日録音



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ラモーのクラヴサン曲集の概要

最近になってラモーのオペラやバレエも再演されるようになりましたが、長年、ラモーと言えばクラブサン曲集でした。しかし、そのクラブサン曲集なのですが、日本語に翻訳するといささかややこしいのです。
まず、彼がパリに意気揚々と出てきて、自信を持って発表したのが「Premier Livre De Pieces De Clavecin」で、これは普通「クラヴサン曲集 第1集」と日本語訳されています。ところが、この作品集は当時のパリでは全く無視されたようで、ラモーは失意の中で故郷のディジョンに戻ります。
そして、再起をかけて1724年に発表したのが、「Pieces De Clavecin」で、これは「クラヴサン曲集」としか訳しようがありません。これを第2巻としなかったところに、忘れてしまいたい屈辱の想い出として「Premier Livre De Pieces De Clavecin」が刻み込まれていたことがうかがえます。
この曲集はそれぞれ10曲からなる二つの組曲と把握されていました。ところが、最近、全音から出版されたベーレンライター原典版を見てみると、最初の組曲の方が「Pieces De Clavecin (1724)」、ふたつめの方が「Pieces De Clavecin (1731) 」ななっています。この記述を見ると、この二つの組曲は異なった年代に作曲されたとしか受け取れないのですが、専門家ではないのでよく分かりません。(コメント求む!!)
そして、最後の曲集は「Nouvelles Suites De Pieces De Clavecin」なので、「新クラヴサン組曲集」と訳されているようです。これ以外にも、細かい小品はいくつかあるようですが、ラモーのクラブサン曲の基本をなす作品は以下のようになるようです。

1.クラヴサン曲集 第1集(Premier Livre De Pieces De Clavecin)
2.クラヴサン曲集(1724)(Pieces De Clavecin (1724))
3.クラヴサン曲集(1731)(Pieces De Clavecin (1731))
4.新クラヴサン組曲集(Nouvelles Suites De Pieces De Clavecin)

時には、クラヴサン曲集「第1巻」「第2巻」「第3巻」と書かれることもあるようですが、正確には上記のようになるようです。
なお、作品のクオリティですが、「それほどでない」と言われることもある第1集でさえ、なぜに無視されたのか首をひねるほどの素晴らしさです。それ以後の曲集は、フランス近代のラヴェルやドビュッシーのピアノ小品を連想させるほどの素晴らしさです。
おそらく、大部分の人が(ユング君もそうでした!)、ラモーのクラブサン曲集なんて聞くのは初めてと思うのですが、是非とも耳を傾けてください。


何という優雅な響きであることか!!

メイエルが好んだのはフランス近代の作曲家と、ラモーやクープラン、スカルラッティなどのバロック時代作品と言うことで、何だか奇異な感じがしたのですが、なるほど、こうして実際に耳にしてみると、この両者の近しさに驚かされます。
この上もなくチャーミングで優雅な響き、まさにフランスの「粋」を感じます。これと一番遠いところにいるのが、間違いなくドイツのベートーベンの「野暮」です。そして、どういう訳か日本人は「野暮」にひかれるのですが、時にはその深刻ぶった「野暮」を中和するためにも、こういう「粋」の中に身を浸す必要があります。
それにしても、メイエルってこんなにも素敵なピアニストだったんだ!!
バックハウスやケンプだけがピアニストじゃないぞ!!!

<クラヴサン曲集(1731)>
1.恋の嘆き(ロンド)
2.ソローニュの雛鳥?&?(ロンド&ドゥーブル)
3.溜め息
4.喜び
5.気紛れ(ロンド)
6.ムーサ(ミューズ)たちの語らい
7.つむじ風(ロンド)
8.一眼巨人たち(ロンド)
9.少年(メヌエット)
10.跛
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2009-08-03:gamma_ut




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