Home|
ゲルハルト・タシュナー(Gerhard Taschner)|サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ゲルハルト・タシュナー 1943年録音
サラサーテ:チゴイネルワイゼン
ヴァイオリンのテクニックの見本市

サラサーテと言えばツィゴイネルワイゼン、ツィゴイネルワイゼンと言えばサラサーテです。
多くの作曲家(サン=サーンス・ブルッフ・ラロなど)が彼のために多くの作品を献呈していますが、何と言っても彼の手になるこの「ツィゴイネルワイゼン(ジプシーの歌)」が一番有名であり、サラサーテの代名詞となっています。
ヴァイオリンの華やかな技巧の見本市ともいうべき作品であり、エンターテイメントとしてのヴァイオリンの楽しさをこれほどまでに満喫できる作品はそうあるものではありません。
この作品は、当時のハンガリーで広く普及していたジプシーオーケストラのハンガリーの歌が使われています。サラサーテはこのアンサンブル特有の演奏スタイルと自由な即興的形式を上手くこの作品に取り込んでいます。
感傷的なレチタティーヴォ、歌うようなメロディー、炎のチェルダシ(ハンガリーの民族舞踊)。
実に見事なものです。
ゲルハルト・タシュナーって、誰れ?
と、言う人が多いでしょうね。実はユング君もそうでした。
ところが調べてみて、ビックリ!
なんと、1940〜45年にかけて、フルトヴェングラーのもとでベルリンフィルのコンサートマスターをつとめたのが、このゲルハルト・タシュナーなのです。聞くところによると大変な録音嫌いで、ソリストとしての演奏がほとんど残らなかったために、いつの間にかその名前も忘れ去られていったようです。
しかし近年、そのわずかに残された録音が発掘されリリースされるようになって、その存在が再び再認識されるようになってきているそうです。(なんだか頼りない書き方ですが、ユング君自身もタシュナーを聞いたのはこれがはじめてなもので・・・)
それにしても、驚くまでに強靱な響きをヴァイオリンから叩き出す人です。
この演奏を評価してください。
- よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
- いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
- まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
- なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
- 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10
29 Rating: 6.7/10 (447 votes cast)
よせられたコメント
2008-05-20:佐藤
- ゲルハルト.タシュナーという名前は初めて聞きましたが演奏にも驚きました。
まるでヴィオラのような太い音で,これほどジプシーの音楽を感じさせてくれる演奏は初めてです。しかもテクニックは抜群です!
2曲目も弦がピンと張り詰めていて強靭な音楽になっており,繊細でロマンチックなメロディを持った音楽だと思っていたのが間違いでした。
3曲目のテクニックの冴えも最高です!
ツィゴイネルワイゼンというとハイフェッツが有名ですが,私はモノラル盤のフランチェスカッティが好きで良く聞きました。
その演奏とは対極にある演奏ですが良いものを聞かせて頂きました。
2009-05-05:ストラビン好きー
- 素晴らしいですね。
人生の縮図そのものです。
出出しの有名なフレーズだけではなく全てを聞くとよく分りますね。
曲を聴いていると、ジプシー達の生活が目に浮かぶようです。
2010-06-28:美樹
- 素晴しいの一言です。
多くの演奏を聴いていますが、突出していると感じます。
歴史的名演に触れることが出来ました。
ありがとうございます。
2015-07-17:長野のしゅう
- 悲惨な戦争のさなか一人の若者が何を想いこの演奏録音を弾いていたのか、一音一音に何か時代に対する強い思いが感じられて居たたまれない。。。しかし素晴らしい演奏ですね。
【最近の更新(10件)】
[2025-08-26]

フランク:交響詩「呪われた狩人」(Franck:Le Chasseur maudit)
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 1954年6月27~7月11日録音(Artur Rodzinski:Wiener Staatsoper Orchester Recorded on June 27-July 11, 1954)
[2025-08-24]

J.S.バッハ:トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540(J.S.Bach:Toccata and Fugue in F major, BWV 540)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-08-22]

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(Debussy:Prelude a l'apres-midi d'un faune)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団 1960年録音(Rene Leibowitz:London Festival Orchestra Recorded on 1960)
[2025-08-20]

エルガー:行進曲「威風堂々」第5番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 5 in C Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年7月14日~16日録音(Sir John Barbirolli:New Philharmonia Orchestra Recorded on July 14-16, 1966)
[2025-08-18]

ベートーベン:交響曲第1番 ハ長調 作品21(Beethoven:Symphony No.1 in C major , Op.21)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年5月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on May, 1961)
[2025-08-16]

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調, 作品73(Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1946年10月14日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on October 14, 1946)
[2025-08-14]

ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲&第3幕への前奏曲~従弟たちの踊りと親方達の入場(Wagner:Die Meistersinger Von Nurnberg Prelude&Prelude To Act3,Dance Of The Apprentices)
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ロイヤル・フィルハーモニ管弦楽団 1955年4月録音(Artur Rodzinski:Royal Philharmonic Orchestra Recorded on April, 1955)
[2025-08-11]

エルガー:行進曲「威風堂々」第4番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 4 In G Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1962年8月28日~29日録音(Sir John Barbirolli:Philharmonia Orchestra Recorded on August 28-29, 1962)
[2025-08-09]

バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.533(Bach:Prelude and Fugue in E minor, BWV 533)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-08-07]

ベートーベン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93(Beethoven:Symphony No.8 in F major , Op.93)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)