クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~



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DEBUSSY

<フランス:1862〜1914>

経歴


1862年、フランスに生まれる。
 幼い頃に叔母からピアノの手ほどきを受けてその優れた音楽的才能を目覚めさせる。彼もまた他の早熟な天才とたちと同様、わずか10才でパリ音楽院に入学する。
 そして1884年、カンタータ「放蕩息子」でローマ大賞を受賞するも、その受賞作が「印象主義的音楽」との批判を受ける。(ご存知だとは思いますが、当時「印象主義」という言葉は悪口だったんですね。その悪口を自分達のグループの名前にして、結果として価値観を180度ひっくり返してしまうなんて、いかにもフランス人的ですね。)
 しかし、その後バイロイトでワーグナーの歌劇に接した彼はロマン主義音楽の行き詰まりを感じ、熱烈なワグネリアンから一転してワーグナー批判に転向する。そして自らの音楽の方向性に確信を強め、1894年に発表した「牧神の午後への前奏曲」は大人気を博して名声を高める。

 その後、私生活においては不倫・妻の自殺未遂・離婚・再婚と波瀾を極める。
 ドビュッシーの音楽史に対する最大の貢献は、ピアノのペダルを効果的に使用した独特の和音の発見があげられる。「版画」「映像」などの作品はショパンに匹敵するほどのピアノ音楽への貢献といわれている。
 1914年の第1次対戦の勃発は、フランス音楽がドイツ音楽に劣らぬ事を示す気概を彼に与え、新しい創作活動に駆り立てるが体調を崩し、ヴァイオリンソナタだけを完成させて1918年に死去する。

ユング君の一言


ロマン派音楽の行き詰まりは多くの人が感じていましたが、ドビュッシーは彼ならではの鋭敏な耳を使って誰も見いだせなかった繊細な和声を見いだし、その響きを駆使した独特の音楽世界を作り出しました。
 しかし、その方向性はドビュッシーの耳があってはじめて可能な世界であり、凡人が容易に引き継げる性質のものではありませんでした。
 そのためか、シェーンベルクが無調の世界を切り開く事によってもう一つの突破口を開くと、世間は無調音楽へと雪崩を打っていきました。そして、ついには12音技法という非音楽的で馬鹿でも実行可能な営みが世界の主流となってしまいます。(シェーンベルクにはなんの責任もないことですが・・・)
 20世紀におけるクラシック音楽の不幸はここに始まりました。

【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】



[2025-12-29]

ドビュッシー:ピアノのために(Debussy:Pour le Piano)
(P)ジーナ・バッカウアー:1964年6月録音(Gina Bachauer:Recorded on June, 1964)

[2025-12-26]

ハイドン:弦楽四重奏曲第58番 ト長調, Op.54, No.1, Hob.3:58(Haydn:String Quartet No.58 in G major, Op.54, No.1, Hob.3:58)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1932年10月6日録音(Pro Arte String Quartet]Recorded on December 6, 1932)

[2025-12-24]

フォーレ:夜想曲第8番 変ニ長調 作品84-8(Faure:Nocturne No.8 in D-flat major, Op.84 No.8)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)

[2025-12-24]

フォーレ:夜想曲第9番 ロ短調 作品97(Faure:Nocturne No.9 in B minor, Op.97)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)

[2025-12-21]

ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14(Berlioz:Symphonie fantastique in C minor, Op.14)
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮 パリ音楽院管弦楽団 1961年2月6日~8日&11日録音(Constantin Silvestri:Orchestre De La Societe Des Concerts Du Conservatoire Recorded on June 6-8&11, 1961)

[2025-12-18]

J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調「ドリア調」 BWV.538(J.S.Bach:Toccata and Fugue in D minor, BWV 538)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)

[2025-12-16]

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調, Op.130(Beethoven:String Quartet No.13 in B Flat major Op.130)
ハリウッド弦楽四重奏団:1957年3月23日,31日&4月6日&20日録音(The Hollywood String Quartet:Recorded on March 23, 31 & April 6, 20, 1957)

[2025-12-13]

R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 作品35(Rimsky-Korsakov:Scheherazade, Op.35)
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮 ボーンマス交響楽団 (Vn)ジェラルド・ジャーヴィス 1966年12月30-31日(録音(Constantin Silvestri:Bournemouth Symphony Orchestra (Vn)Gerald Jarvis Recorded on Dcember 30-31, 1966)

[2025-12-11]

ベートーヴェン:六重奏曲 変ホ長調, Op.71(Beethoven:Sextet in E-Flat Major, Op.71)
ウィーン・フィルハーモニー木管グループ:1950年録音(Vienna Philharmonic Wind Group:Recorded on 1950)

[2025-12-09]

ベートーベン:交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」作品125(歌唱:ルーマニア語)(Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125 "Choral")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 (S)Emilia (Ms)マルタ・ケスラー、(T)イオン・ピソ (Bass)マリウス・リンツラー (Chorus Master)ヴァシリ・パンテ ジョルジュ・エネスコ・フィル合唱団 (Chorus Master)カロル・リトヴィン ルーマニア放送合唱団 1961年8月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra (S)Emilia Petrescu (Ms)Martha Kessler (T)Ion Piso (Bass)マMarius Rintzler (Chorus Master)Vasile Pintea Corul Filarmonicii "George Enescu”(Chorus Master) arol Litvin Corul Radioteleviziunii Romane Recorded on July, 1961)