ワーグナー:管弦楽曲集
ストコフスキー・フルトヴェングラー・トスカニーニなど(1934〜52年録音)
Wagner:リエンチ序曲
ワーグナー:パルジファルより聖金曜日の奇跡
ワーグナー:タンホイザー序曲とバッカナーレ
ワーグナー:パルジファルより
ワーグナー:パルジファルより前奏曲
いつ頃からの習慣なのでしょうか?
ワーグナーの管弦楽曲集というCDが巷にあふれていますが、そんな作品を書いた覚えはワーグナーにはなかったでしょう。もちろんオペラの序曲だけを抜粋してコンサートピースにすることはよくある話ですが、ワーグナーの場合はオペラの中に埋め込まれているおいしそうな部分を指揮者が適当に編曲した「管弦楽曲」があふれています。
原典尊重で楽譜のちょっとした改変にもヒステリックに反応する人も、こういう大胆な改変にはいたって寛容です。中にはオペラのハイライト版みたいなキャッチコピーがついているCDもあったりするのですが、日頃は「ハイライト版なんか聞く暇があるなら全曲を聴いてほしい」と言っている評論家先生が、そう言う管弦楽曲集をユニークな企画と言って誉めているのを見て実に不思議な思いになったりまします。
閑話休題。
でも、ワーグナーの作品をこのように「管弦楽曲」としてコンサート用の作品に編曲して提供するというのはいつ頃から始まったのでしょうか?調べてみたのですがはっきりとした事は分かりませんでした。
個人的にはアンコールピースとして聞かされるのは大歓迎ですが、こればっかりでプログラムを組まれるとちょっとウンザリしてしまいます。
吉田秀和氏がどこかでセル&クリーブランドのコンサートでその様なプログラムにぶち当たって「威勢がいいだけで中途半端な作品ばかり聴かされた」とぼやき、さらには「おそらくそう言うタイトルで録音する企画でもあるのだろう」と勘ぐりを入れて、「そう言う録音の下準備につきあわされた聴衆こそいい面の皮」だと怒りをぶちまけていました。
おそらくユング君も同じようなプログラムに出会えばきっと同じ事を思ったでしょう。まあ、基本的にはそう言う作品だと言うことです。
アクの強そうなものを集めてみました。
トスカニーニの演奏はとても立派でおそらくはワーグナーの管弦楽曲の演奏の中では最も立派なものの一つだと思います。あとは、こういう作品ですからアクの強そうなものをチョイスしてみました。
・パルジファルより <ストコフスキー編曲>(ストコフスキー指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1934年・36年録音)
・パルジファルより聖金曜日の奇跡(フルトヴェングラー指揮 ベルリンフィル 1938年3月15日録音)
・パルジファルより前奏曲(フルトヴェングラー指揮 ベルリンフィル 1938年3月15日録音)
・リエンチ序曲(クナッパーツブッシュ指揮 ウィーンフィル 1940年録音)
・タンホイザー序曲とバッカナーレ(トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 1952年録音)
よせられたコメント
【最近の更新(10件)】
[2025-11-02]

バックス:交響詩「ファンドの園」(Bax:The Garden of Fand)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
[2025-10-31]

ベートーベン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 「大公」 Op.97(Beethoven:Piano Trio No.7, Op.97 in B-flat major "Archduke")
(P)エミール・ギレリス (Vn)レオニード・コーガン (Cello)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ 1956年録音(Emil Gilels:(Cello)Mstislav Rostropovich (Violine)Leonid Kogan Recorded on 1956)
[2025-10-29]

J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536(J.S.Bach:Prelude and Fugue in A major, BWV 536)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)
[2025-10-27]

ベートーベン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」(Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "Pastoral")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年10月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on October, 1961)
[2025-10-25]

アーサー・サリヴァン:喜歌劇「軍艦ピナフォア」序曲(Sullivan:Overture from H.M.S Pinafore)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン新交響楽団 1961年録音(Rene Leibowitz:New Symphony Orchestra Of London Recorded 1961)
[2025-10-22]

バターワース:管弦楽のための狂詩曲「シュロップシャーの若者」(Butterworth:A Shropshire Lad)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
[2025-10-20]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 ハ短調 Op.13()Beethoven:Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 "Pathetique"
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)
[2025-10-18]

フォーレ:夜想曲第4番 変ホ長調 作品36(Faure:Nocturne No.4 in E-flat major, Op.36)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-10-16]

J.S.バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582(J.S.Bach:Passacaglia in C minor, BWV 582)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月5日~8日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)
[2025-10-14]

ワーグナー;神々の黄昏 第3幕(Wagner:Gotterdammerung Act3)
ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (S)ビルギット・ニルソン (T)ヴォルフガング・ヴィントガッセン他 ウィーン国立歌劇場合唱団 1964年5月、6月、10月、11月録音(Georg Solti:The Vienna Philharmonic Orchestra(S)Birgit Nilsson (T)Wolfgang Windgassen April May October November, 1964)