バッハ:主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ
リパッティ 1950年録音
Bach:主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ
旧ソ連映画の傑作「惑星ソラリス」の中で、延々と流れ続ける音楽です。
この映画は、ジャンルに分けるなら、SF映画の中にはいるのでしょうが、それはそれは静かな映画です。宇宙船が飛び交い、都市が一瞬で破壊され、大統領が地球防衛のために涙ながらに演説をするという(それはID4だろ!)、ハリウッドのSF映画とは全く異なります。
とりあえず舞台は謎の惑星ソラリスを研究するための宇宙船となっているのですが、はじめから終わりまで、それこそ何にもでてきません。ハリウッドのSF映画を見慣れた人には、いつになったら本題が始まるのだろうとイライラがつのり、そのうちに訳が分からずに終わってしまうと言う感じです。
実はユング君も、最後の場面は、地球に帰ってきたのか、ソラリスの上に降り立ったのか確証がもてないのです。<おそらく、ソラリスの上だろうとは思うのですが、確信が持てないと言う、何といういい加減な見方(^^;;>
そうなんです。つまりこの映画は、舞台はとりあえず宇宙の中の謎の惑星ソラリスとなっているのですが、見つめ続けるのは人間の内面の世界です。言葉を換えれば、「原罪」と向き合うと言っていいかもしれません。
そうなると、バックに流せる音楽はバッハしかありません。
本当にバッハというのは不思議な音楽です。どれほど重いテーマを背負っても、その重さに負けることなくしっかりと支えてくれます。そして、決して表へしゃしゃり出ることはありません。
一部では、バッハのことを所詮は音楽職人、みたいな言い方をする人もいますが、とんでもない話です。
古今東西、彼ほど人間というものの存在を深く突き詰めて、それを音楽という自分の言葉で表現した人は数えるほどしかいないはずです。
彼こそは、疑いもなく偉大な芸術家です。
リパッティの遺作
リパッティがこの世を去る数ヶ月前の録音で、まさに遺作とも言うべき演奏です。この時にモーツァルトのK.310の歴史的名演とともにいくつかのバッハの小品を残してくれています。
このコラールもその様な珠玉のような演奏の一つです。
よせられたコメント 2011-01-31:jirou 曲も演奏も最高!こう言う演奏の前ではどんな真面目なコメントも陳腐だと思いあえてこう言うコメントにさせて頂きました。 2015-03-18:吉村恭二 素晴らしい。この音源LPには入っていなかったので、とても有難いです(涙)素晴らしいサイトですね。これこそ文化遺産ですね。リパッティは私の愛おしいピアニストです。今後も利用させて戴きます。
【最近の更新(10件)】
[2026-08-04]
メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調, Op.45(Mendelssohn:Cello Sonata No.1, Op.45)
(Cell)ルートヴィヒ・ヘルシャー:(P)ハンス・アルトマン 1959年発行(Ludwig Hoelscher:(P)Hans Altmann Published in 1959)
[2026-08-02]
ディーリアス:別れの歌(Delius:Songs of Farewell)
マルコム・サージェント指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 ロイヤル・コーラル・ソサエティ 1964年4月22日~23日録音(Sir Malcolm Sargent:Royal Philharmonic Orchestra Royal Choral Society Recorded on April 22, 1964)
[2026-07-30]
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番 ト短調, Op.40(Rachmaninov:Piano Concerto No.4 in G minor, Op.40)
(P)レナード・ペナリオ:アンドレ・プレヴィン指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1964年10月3日録音(Leonard Pennario:(Con)Rene Leibowit London Symphony Orchestra Recorded on October 3, 1964)
[2026-07-29]
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調, Op.1(Rachmaninov:Piano Concerto No.1 in F-sharp minor, Op.1)
(P)レナード・ペナリオ:アンドレ・プレヴィン指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1964年10月2日録音(Leonard Pennario:(Con)Rene Leibowit London Symphony Orchestra Recorded on October 2, 1964)
[2026-07-27]
バルトーク:ピアノのための組曲 Sz.62 Op.14(Bartok:Suite for Piano, Op.14)
(P)ジェルジ・シャーンドル:1951年1951年9月19日録音(Gyorgy Sandor: Recorded on September 19, 1951)
[2026-07-25]
エルガー:「ゲロンティアスの夢」第2部 (Elgar:The Dream Of Gerontius, Op. 38 Part2)
マルコム・サージェント指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団 (T)リチャード・ルイス (MS)マージョリー・トーマス (Br)ジョン・キャメロン ハダースフィールド合唱協会 1954年11月4日~6日録音(Sir Malcolm Sargent:Liverpool Philharmonic Orchestra (T)Richard Lewis (MS)Marjorie Thomas (Br)John Cameron Huddersfield Choral Society Recorded on November 4-6, 1954)
[2026-07-24]
エルガー:「ゲロンティアスの夢」第1部 (Elgar:The Dream Of Gerontius, Op. 38 Part1)
マルコム・サージェント指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団 (T)リチャード・ルイス (MS)マージョリー・トーマス (Br)ジョン・キャメロン ハダースフィールド合唱協会 1954年11月4日~6日録音(Sir Malcolm Sargent:Liverpool Philharmonic Orchestra (T)Richard Lewis (MS)Marjorie Thomas (Br)John Cameron Huddersfield Choral Society Recorded on November 4-6, 1954)
[2026-07-22]
J.S.バッハ:カンタータ第202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ」 (結婚カンタータ)BWV.202(J.S.Bach:Weichet nur, betrubte Schatten, BWV 202)
カール・ミュンヒンガー指揮 (S)シュザンヌ・ダンコ (Ob)フリッツ・フィッシャー (Vn)ヴェルナー・クロツィンガー (Cemb)ジェルマン・ヴォーシェ=クレール シュトゥットガルト室内管弦楽団 1953年録音(Karl Munchinger:(S)Suzanne Danco (Ob)Fritz Fischer (Vn)Werner Krotzinger (Cemb)Germaine Vaucher-Clerc Stuttgarter Kammerorchester Recorded on 1953)
[2026-07-20]
ベートーヴェン:魔笛の主題による12の変奏曲, Op. 66(Beethoven:12 Variations on Ein Madchen oder Weibchen from Mozart's Die Zauberflote in F Major, Op. 66)
(Cello)モーリス・ジャンドロン (P)ジャン・フランセ 1966年11月録音(Maurice Gendron:(P)Jean Francaix Recorded on November, 1966)
[2026-07-17]
サンマルティーニ:チェロ・ソナタ ト長調(Sammartini:Cello Sonata in G major)
(Cello)レナード・ローズ:(P)レオニード・ハンブロ 1953年5月11日~12日録音(Leonard Rose:(P)Leonid Hambro Recorded on May 11-12, 1953)