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アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



チャイコフスキー:交響曲第4番

  • ムラヴィンスキー
223
  • カラヤン
86
  • スヴェトラーノフ
43
  • その他
34
  • フルトヴェングラー
33
  • 小沢
21
  • バーンスタイン
19
  • セル
16
  • モントゥー
14
  • ロストロポーヴィッチ
9
  • ショルティ
8
  • アバド
6
  • シルヴェストリ
5
  • バレンボイム
4
  • テミルカーノフ
4

投票総数: 525


ここまでの圧勝とは思わなかった。これでは序盤戦からアンケートをする意味がなくなってしまったので、どれくらい投票してくれるのか不安でしたが、それでも500を超える投票をいただきなんとか形にはなりました。(^^;
投票してくれた皆様、ありがとうございます。

結果の方は、投票総数の40%をムラヴィンスキーが獲得して圧勝だったのですが、ここでも第2位にカラヤンが食い込んで意地を見せました。
チャイコフスキーの音楽を心の底からベートーベンに匹敵するほどの偉大な作品であると信じて、その己の信念を有無を言わせぬ力で現実のものにしたムラヴィンスキーの演奏は、誰もが到達できないほどの高みにこの作品を引き上げてしまいました。まさに別格と言うことなのでしょう。
それに対して、カラヤンのチャイコフスキーは、ベルリンフィルという最高の楽器を思う存分に駆使して、その凄さで聞き手を納得させてしまう演奏です・・・なんて言ったらカラヤンファンに怒られるかな?
でも、彼のチャイコはベルリンフィルの機能を抜きにしては存在しない演奏であることは確かです。

「ムラヴィンスキーの凄さは重々承知していますが、投票経過を見て今回は別格ということでそれ以外の演奏から選びました。いまさらながら舌を巻くほどのベルリンフィルの実力で聴かせてしまうカラヤン、逆ににへたうまの極地(かなり失礼な言い方ではありますが他に適当な言葉が見つからなかったもので)とでも言いたいようなバルビローリ、第二楽章の木管が印象的なモントゥ(初めて聴いたときは衝撃的でした)も良かったのですが、ロストロポーヴィッチにしました。発売当時の『遥かなる帰れぬ祖国への望郷の念溢るる演奏』のというようなコピーそのままの演奏に追悼の意も込めて一票を投じます。ロンドンフィルも見事です。」

バルビローリの演奏をヘタウマの極地というのも言い得て妙です。彼の演奏は、他の指揮者では絶対に浮かび上がってこないような内声部のメロディが突然浮上してくる面白味があります。それは意図したものなのか、ヘタウマの結果なのかは分かりませんが、なかなかミニカラヤンと言い切れない魅力があります。(それなら、きちんとノミネートしておけ!と言う声が聞こえてきそうですが・・・正直言うと忘れてしまっていました。スマン!!)

それ以外では、小沢に21票も入ったのが印象的でした。若い頃の彼はなかなかに魅力的でした。いわゆる「伝統」という重みから自由で、まるで脱皮したばかりの蝶のような瑞々しさと清潔感がただよっていました。
上手に年を取るというのは本当に難しいものです。

<寄せられたコメントより>

「これは、誰がなんと言ってもムラヴィンスキーでしょう。」

「この曲、ムラヴィンスキーも素晴らしいし私自身も大好きですが、フルトヴェングラーの演奏も忘れえぬ魅力を放っています。特に終楽章コーダのアッチェレランド!!」

「1番はザンデルリンクです。以前はムラヴィンスキーの徹底したアンサンブルが好きでしたが、ザンデルリンクの地味だが丁寧な仕事が逆に曲の美しさと厳しさを見せてくれます。ベルリン交響楽団だけど、きちんとロシアが香っています。」

「ユーリ・テミルカーノフは、サンクトペテルブルク・フィルーハーモニーとの演奏会を、数年前大阪・フェスティバル・ホールで聴きました。地味だが暖かく、土のにおいのする演奏で、感動して帰路についたことを覚えています。」

「その他(ストコフスキー指揮アメリカ響)に一票。この曲を初めて聴いた時(確かNHK−FMで放送していた諸井誠さん司会のクラシック・リクエスト)の演奏です。何てゴージャスな響きなんだと感動したのを覚えています。もちろんムラヴィンスキーも良いし、カラヤンも好きです。曲自体が演奏映えするんでしょうね〜」

「ショルティの演奏はまさに聴かせる演奏だと思っています。強烈に個性的なところが気に入っています。」

【リスニングルームの更新履歴】



[2024-05-21]

ボッケリーニ:チェロ協奏曲第9番 G.482(Boccherini:Cello Concerto No.9 in B flat major, G.482)
(Cell)ガスパール・カサド:ルドルフ・モラルト指揮 ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団 1958年発行(Gaspar Cassado:(Con)Rudolf Moralt Vienna Pro Musica Orchestra Released in 1958)

[2024-05-19]

ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番ト長調 Op.78(Brahms:Violin Sonata No.1 in G major, Op.78)
(P)ロベール・カサドシュ:(Vn)ジノ・フランチェスカッティ 1951年1月4日録音(Robert Casadesus:(Vn)Zino Francescatti Recorded on January 4, 1951)

[2024-05-17]

リスト:ペトラルカのソネット104番(Liszt:Deuxieme annee:Italie, S.161 Sonetto 104 del Petrarca)
(P)チャールズ・ローゼン 1963年12月録音(Charles Rosen:Recorded on December, 1963)

[2024-05-15]

サン=サーンス:ハバネラ Op.83(Saint-Saens:Havanaise, for violin & piano (or orchestra) in E major, Op. 83)
(Vn)ジャック・ティボー (P)タッソ・ヤノプーロ 1933年7月1日録音(Jacques Thibaud:(P)Tasso Janopoulo Recorded on July 1, 1933)

[2024-05-13]

ヨハン・シュトラウス:皇帝円舞曲, Op.437(Johann Strauss:Emperor Waltz, Op.437)
ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 1962年録音(Jascha Horenstein:Vienna State Opera Orchestra Recorded on December, 1962)

[2024-05-11]

バルトーク:ピアノ協奏曲 第3番 Sz.119(Bartok:Piano Concerto No.3 in E major, Sz.119)
(P)ジェルジ・シャーンドル:ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1947年4月19日録音(Gyorgy Sandor:(Con)Eugene Ormandy The Philadelphia Orchestra Recorded on April 19, 1947)

[2024-05-08]

ハイドン:弦楽四重奏曲第6番 ハ長調 ,Op. 1, No. 6, Hob.III:6(Haydn:String Quartet No.6 in C Major, Op. 1, No.6, Hob.3:6)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1931年12月2日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on December 2, 1931)

[2024-05-06]

ショーソン:協奏曲 Op.21(Chausson:Concert for Violin, Piano and String Quartet, Op.21)
(P)ロベール・カサドシュ:(Vn)ジノ・フランチェスカッテ ギレ四重奏団 1954年12月1日録音(Robert Casadesus:(Vn)Zino Francescatti Guilet String Quartet Recorded on December 1, 1954)

[2024-05-05]

スカルラッティ:20のソナタ集(4)(Scarlatti:20 Sonates Pour Clavecin)
(Cembalo)ワンダ・ランドフスカ:1940年3月8日~9日録音(Wanda Landowska:Recorded on March 8-9, 1940)

[2024-05-04]

スカルラッティ:20のソナタ集(3)(Scarlatti:20 Sonates Pour Clavecin)
(Cembalo)ワンダ・ランドフスカ:1939年1月9日,11日&12日録音(Wanda Landowska:Recorded on January 9,11&12, 1939