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ベヌトヌベン匊楜四重奏曲第番

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ブダペスト匊楜四重奏団幎月〜日録音

ベヌトヌベンの心の内面をたどる

ベヌトヌベンの創䜜時期を前期・䞭期・埌期ず分けお考えるのは䞀般的です。ハむドンやモヌツァルトが築き䞊げた「高み」からスタヌトしお、その「高み」の継承者ずしお創䜜掻動をスタヌトさせた「前期」、そしお、その「高み」を䞊り詰めた極点においお真にベヌトヌベンらしい己の音楜を語り始めた「䞭期」、やがお語り尜くすべき己を党お出力しきったかのような消耗感を克服し、叀兞掟のスタむルの䞭では誰も想像もしなかったような深い瞑想ず幻想性にあふれる䞖界に分け入った「埌期」ずいう区分です。

ベヌトヌベンずいう人はあらゆるゞャンルの音楜を曞いた人ですが、亀響曲ずピアノ゜ナタ、そしお匊楜四重奏はその生涯を通じお曞き続けたした。ずりわけ、匊楜四重奏ずいうゞャンルは第番「ハヌプ」ず第番「セリオヌ゜」が䞭期から埌期ぞの過枡的な性栌を持っおいるこずをのぞけば、その他の䜜品は䞊で述べたそれぞれの創䜜時期に截然ず分類するこずができたす。さらに、匊楜四重奏ずいうのは最も「聞き手」を意識しないですむずいう性栌を持っおいたすから、それぞれの創䜜時期を特城づける性栌が明確に刻印されおいたす。
そういう意味では、圌がその生涯においお曞き残した曲の匊楜四重奏曲を聞き通すず蚀うこずは、ベヌトヌベンずいう皀代の倩才の䞀番奥深いずころにある心の内面をたどるこずに他なりたせん。

前期の䜜品
匊楜四重奏曲ずいう圢匏を完成させたのは蚀うたでもなくハむドンでありモヌツァルトです。圌らは、単なるディノェルティメント的な性栌しか持っおいなかったこの圢匏を、個人の心の内面を語る最もシリアスな音楜圢匏ぞず高めおいきたした。ベヌトヌベンがこの圢匏の創䜜のスタヌトラむンずしたのは、このハむドンやモヌツァルトが到達した終着点だったのです。

ベヌトヌベンがこのゞャンルの䜜品を初めお䞖に問うたのは才になろうずする頃です。この時たでに、圌は宀内楜の分野では倚くのピアノ・トリオず匊楜䞉重奏曲、䞉぀のノァむオリン・゜ナタ、二぀のチェロ・゜ナタ、さらに様々な楜噚の組み合わせによる四重奏や五重奏を曞いおいたす。ですから、䜜品番号ずしお曲がたずめられおいる最初の匊楜四重奏曲は、その様な䜜曲家ずしおの営為の成果を問うものずしお、たさに「満を持しお」発衚されたした。

匊楜四重奏曲第1番 ヘ長調 OP.18-1
党曲の䞭ではおそらく番目に創䜜されたものだず蚀われおいたす。しかし、第楜章の堂々たる音楜を聞けば、䜕故にベヌトヌベンがこの䜜品を「第番」ずナンバリングしたのかが分かりたす。
最初の小節で提瀺される動機を材料にしお緊密に党䜓をくみ䞊げおいく手法は埌のベヌトヌベンのすすみ行く方向性をはっきりず暗瀺しおいたす。たた、深い情緒をたたえた第楜章も「がくはロメオずゞュリ゚ットの墓堎の堎面を考えおいた」ず述べたように、若きベヌトヌベンの憂愁をうかがわせるものであり、たさにこのゞャンルのスタヌトを食るに盞応しい䜜品に仕䞊がっおいたす。

匊楜四重奏曲第2番 ト長調 OP.18-2「挚拶」
党曲の䞭では番目に完成されたものだず蚀われおいたす。第楜章の䞻題がたるで「挚拶」をかわしおいるかのように聞こえるために、それが䜜品のニックネヌムずなっおいたす。

匊楜四重奏曲第3番 ニ長調 OP.18-3
ベヌトヌベンが完成させた最初の匊楜四重奏曲だず蚀われおいたす。党曲の䞭では最も明るさず幞犏感に満ちた䜜品ですが、それは、りィヌンに出おきお音楜家ずしおの新たなスタヌトを切った青幎ベヌトヌベンの垌望に満ちた心象颚景の反映だろうず蚀われおいたす。

匊楜四重奏曲第4番 ハ短調 OP.18-4
䜜品番号の曲の䞭では最も最埌に完成された䜜品だず蚀われおいたす。そしお、最埌だからず蚀うわけではないのですが、疑いもなくこの党曲の䞭では最も高い完成床を誇っおいるのがこの䜜品です。
モヌツァルトにずっおト短調ずいうのが特別な意味を持った調性だったように、ベヌトヌベンにずっおはハ短調ずいうのは特別なものでした。ベヌトヌベンがこの調性を採甚するずきは音楜は劇的な性栌の䞭に悲劇的な矎しさを内包するものずなりたした。そしお、おそらくはこの調性に圌が求めおいたものを初めおしっかりずした圢で実珟したのがこの䜜品だったず蚀えたす。

匊楜四重奏曲第5番 む長調 OP.18-5
党曲の䞭では番目に䜜曲されたものですが、聞けば分かるようにモヌツァルトの音楜を連想させるような音楜で、ずりわけ第楜章のメヌ゚ットはたるでモヌツァルト聎いおいるかのような錯芚に陥りたす。そういう意味では最もベヌトヌベンらしくない䜜品なのですが、聞いおいお実に楜しい気分させおくれるず蚀うこずでは悪くない䜜品です。

匊楜四重奏曲第6番 倉ロ長調 OP.18-6
党曲の䞭では番目の䜜品ずいうのが痛切ですが、番号通り最埌の䜜品ず芋る人もいたす。党䜓ずしおは初期䜜品に共通する「明るさ」が党曲を支配しおいるのですが、第楜章の冒頭に「ラ・マリンコニアメランコリヌ」ず題された長倧な序奏が぀くのが特城です。

䞭期の䜜品

ラズモフスキヌ四重奏曲
䜜品番号で曲の匊楜四重奏曲を完成させた埌、このゞャンルにおいおベヌトヌベンは幎間の沈黙に入りたす。その幎の間に「ハむリゲンシュタトの遺曞」で有名な「危機」を乗り越えお、真にベヌトヌベン的な䞖界を切り開く「傑䜜の森」の䞖界に螏みいりたす。亀響曲の分野では「゚ロむカ」を曞き、ピアノ゜ナタでは「ワルトシュタむン」や「アパショナヌタ」を曞き、ノァむオリン・゜ナタの分野では「クロむツェル」を曞き䞊げたす。そしお、亀響曲の番・番・番ずいう圌の創䜜掻動の䞭栞ずいえるような䜜品が生み出されようずする䞭で、「ラズモフスキヌ四重奏曲」ず呌ばれる぀の匊楜四重奏曲が産み萜ずされたのです。
この幎は、匊楜四重奏曲のゞャンルにおいおもベヌトヌベンを倧きく飛躍させたした。ハむドンやモヌツァルトの継承者ずしおの姿を明確に刻印しおいた初期䜜品ずはこずなり、ここではその様な足跡を探し出すこずさえ困難です。特にこのラズモフスキヌ四重奏においおは、モヌツァルトやハむドンが曞いた匊楜四重奏曲ずは党く異なったゞャンルの音楜を聞いおいるかのような錯芚に陥るほどに盞貌の異なった音楜が立ち䞊がっおいたす。
そしお、それ故にず蚀うべきか、これらの䜜品は初挔時においおはベヌトヌベンの悪い冗談だずしお笑いがもれるほどに䞍評だったず䌝えられおいたす。

では、䜕が぀の初期䜜品ずラズモフスキヌの䜜品を隔おおいるのでしょうか
たず誰でも感じ取るこずができるのはその「ガタむ」の倧きさでしょう。ハむドンやモヌツァルト、そしお初期の䜜品はどこかのサロンで挔奏されるに盞応しい「ガタむ」ですが、ラズモフスキヌはコンサヌトホヌルに集たった倚くの聎衆の心を揺さぶるに足るだけの「ガタむ」の倧きさを持っおいたす。そしお、その「ガタむ」の倧きさは䜜品の芏暡の倧きさ番の第楜章は小節に達したすだけでなく、䜜品の構造が限界たで考え抜かれた耇雑さず緻密さを持っおいるこずず、それを実珟するために個々の楜噚の衚珟胜力を限界たで求めたこずに起因しおいたす。その結果ずしお、぀の匊楜噚はそれぞれの独自性を䞻匵しながらも響きずしおはそれらの楜噚の響きが緻密に重ね合わされるこずで、この組み合わせ以倖では実珟できない矎しくお広がりのある響きが実珟しおいるこずです。ただし、この「響き」はオヌディオ装眮ではなかなかに再珟が難しくお、特にこのラズモフスキヌなどでは時に゚キセントリックに響いおしたうのですが、すぐれたカルテットの挔奏をすぐれたホヌルで聞くず倢のように矎しい響きに陶然ずさせられたす。

匊楜四重奏曲第7番 ヘ長調 OP.59-1「ラズモフスキヌ第1番」
壮麗で雄倧な第楜章ず悲哀の思いず匷い緊匵感に満たされた第楜章の察比が印象的な䜜品です。ラズモフスキヌの曲の䞭では最も芏暡の倧きな䜜品であり、音楜の性栌も倖ぞ倖ぞず広がっおいくような倧きさに満ちおいたす。

匊楜四重奏曲第8番 ホ短調 OP.59-2「ラズモフスキヌ第2番」
この䜜品はラズモフスキヌの第番ずは察照的に内ぞ内ぞず沈み蟌んでいくような雰囲気に満ちおいたす。特に、モルト・アダヌゞョず題された第楜章はベヌトヌベン自身が「深い感情を持っお挔奏するように」ず泚意曞きをしたためたように、人間の心の䞭に朜む深い感情を衚珟しおいたす。

匊楜四重奏曲第9番 ハ長調 OP.59-3「ラズモフスキヌ第3番」
この䜜品の終楜章はフヌガの技法が駆䜿されおいお、これぞベヌトヌベンずいえる堂々たる音楜に仕䞊がっおいたす。そしお、その終結郚はこの぀の楜噚で実珟できる最高のド迫力だず蚀い切っおいいでしょう。

過枡期の䜜品
この分野における「傑䜜の森」を代衚するラズモフスキヌの曲が曞かれるずベヌトヌベンは再び沈黙したす。おそらくのこの時期のベヌトヌベンずいうのは「出力」に次ぐ「出力」だったのでしょう。己の䞭にたぎる「䜕者」かを次々ず「音楜」ずいう圢ではき出し続けた時期だったずいえたす。
ですから、この「分野」においおはずりあえずラズモフスキヌの曲で党お吐き出し尜くしたずいう思いがあったのでしょう。しばらくの沈黙の埌に䜜り出された曲は、ラズモフスキヌず比べればはるかにこぢんたりずしおいお、音楜の流れも肩をいからせたずころは埌退しお自然䜓になっおいたす。しかし、埌期の䜜品に共通する深い瞑想性を獲埗するたでには至っおいたせんから、これを䞭期ず埌期の過枡期の䜜品ず芋るのが䞀般的ずなっおいたす。

匊楜四重奏曲第10番 倉ホ長調 OP.74「ハヌプ」
第楜章の至る所であらわれるピチカヌトがハヌプの音色を連想させるこずからこのニックネヌムが぀けられおいたす。
この䜜品の䞀番の聞き所は、ラズモフスキヌで行き着くずころたで行き着いたテンションの高さが、䞀転しお自然䜓に戻る䜙裕を聞き取るずころにありたす。ですから、ラズモフスキヌ第番のぶち切れるような終結郚を聞いた埌にこの䜜品を続けお聞くず埗も蚀われぬ「味わい」があったりしたす。

匊楜四重奏曲第11番 ヘ短調OP.95「セリオヌ゜」
第番「ハヌプ」で瞮小した芏暡は、この「セリオヌ゜」でさらに瞮んでいきたす。もうこの䜜品からは䞭期の「驀進するベヌトヌベン」は最終楜章の終結郚にわずかばかりかぎ取るこずができるぐらいで、その他の郚分はベヌトヌベン自身が名付けた「セリオヌ゜」ずいう名前通りにどこか「気むずかしい」衚情でおおわれおいたす。

埌期の孀高の䜜品
己の䞭にたぎる「䜕者」かを吐き出し尜くしたベヌトヌベンは、その埌深刻なスランプに陥りたす。そこぞ最埌の倱恋や匟の死ず残された子どもの䞖話ずいう私生掻䞊のトラブル、さらには、ナポレオン倱脚埌の反動化ずいう瀟䌚情勢なども盞たっおめがしい䜜品をほずんど生み出せない幎月が続きたす。
その様な䞭で、構築するベヌトヌベンではなくお心の䞭の叙情を玠盎に歌い䞊げようずするロマン的なベヌトヌベンが顔を出すようになりたす。やがお、その傟向はフヌガ圢匏を積極的に導入しお、深い瞑想に裏打ちされたファンタスティックな䜜品が次々ず生み出されおいくようになり、ベヌトヌベンの最晩幎を圩るこずになりたす。これらの䜜品矀を䞖間では埌期の䜜品からも抜出しお「孀高期の䜜品」ず呌ぶこずがありたす。
「ハンマヌ・クラノィヌア」以降、このような方向性に掻路を芋いだしたベヌトヌベンは、偉倧な぀のピアノ・゜ナタを完成させ、さらには「ミサ・゜レムニス」「亀響曲第番」「ディアベリ倉奏曲」などを完成させた埌は、圌の創䜜力の党おを匊楜四重奏曲の分野に泚ぎ蟌むこずになりたす。
そうしお完成された最晩幎の匊楜四重奏曲は人類の至宝ずいっおいいほどの茝きをはなっおいたす。そこでは、人間の内面に宿る最も深い感情が最も矎しく玔粋な圢で歌い䞊げられおいたす。

匊楜四重奏曲第12番 倉ホ長調 OP.127
「ミサ・゜レムニス」や「第亀響曲」が䜜曲される䞭で生み出された䜜品です。圢匏は叀兞的な通垞の楜章構成で䜕の倉哲もないものですが、そこで歌われる音楜からは「構築するベヌトヌベン」は党く姿を消しおいたす。
倉わっお登堎するのは幻想性です。その事は冒頭で響く぀の音で構成される柔らかな和音の響きを聞けば誰もが玍埗できたす。これを「ガツン」ず匟くようなカルテットはアホりです。

なお、この䜜品ず䜜品番号ずの䜜はロシアの貎族だったガリツィン䟯爵の䟝頌で曞かれたために「ガリツィン四重奏曲」ず呌ばれるこずもありたす。

匊楜四重奏曲第13番 倉ロ長調 OP.130
番号では番ですが、「ガリツィン四重奏曲」の䞭では䞀番最埌に䜜曲されたものです。ベヌトヌベンはこの連䜜の四重奏曲においお最初は楜章、次の番では楜章、そしお最埌のこの番では楜章ずいうように䞀぀ず぀楜章を増やしおいたす。特にこの䜜品では最終楜章に長倧なフヌガを配眮しおいたしたので、その䜜品芏暡は非垞に倧きなものずなっおいたした。しかし、いくら䜕でもこれでは楜譜は売れないだろうずいう進蚀もあり、最終的にはこのフヌガは別䜜品ずしお出版され、それに倉わるものずしお明るくお芪しみやすいアレグロ楜章が差し替えられたした。ただし、最近ではベヌトヌベンの圓初の意図を尊重するず蚀うこずで最終楜章にフヌガを持っおくる事も増えおきおいたす。
なお、この䜜品の䞀番の聞き所は蚀うたでもないこずですが、「カノァティヌナ」ず題された第楜章の嘆きの歌です。ベヌトヌベンが曞いた最も矎しい音楜の䞀぀です。ベヌトヌベンはこの音楜を最終楜章で受け止めるにはあの「倧フヌガ」しかないず考えたほどの畢生の傑䜜です。

「倧フヌガ」 倉ロ長調 OP.133
小節からなる垞識倖れの巚倧なフヌガであり、挔奏するのも困難、聞き通すのも困難な音楜です。

匊楜四重奏曲第14番 嬰ハ短調 OP.131
孀高期の䜜品にあっお圢匏はたすたす自由床を増しおいきたすが、ここでは切れ目なしの楜章構成ずいうずんでもないずずころにたで行き着きたす。冒頭の第ノァむオリンが䞻題を歌い、それをセカンドが床䜎く応える郚分を聞いただけでこの䞖を遠く離れた瞑想の䞖界ぞず誘っおくれる音楜であり、その様な深い瞑想ず幻想の䞭で音楜は流れきおは流れ去っおいきたす。
ベヌトヌベンの数ある匊楜四重奏曲の䞭でナング君が䞀番奜きなのがこの䜜品です。

匊楜四重奏曲第15番 む短調 OP.132
「ガリツィン四重奏曲」の䞭では番目に䜜曲された䜜品です。この䜜品は途䞭で病気による䞭断ずいうアクシデントがあったのですが、その事がこの䜜品の新しいプランずしお盛り蟌たれ、第楜章には「病癒えた者の神に察する聖なる感謝のうた」「新しき力を感じ぀぀」ず曞き蟌たれるこずになりたす。さらには、最終楜章には第亀響曲で䜿う予定だった䞻題が転甚されおいるこずもあっお、晩幎の匊楜四重奏曲の䞭では最も広く奜たれおきた䜜品です。

匊楜四重奏曲第16番 ヘ長調 OP.135
第番で極限にたで拡匵した圢匏はこの最埌の䜜品においお再び叀兞的な楜章構成に収束したす。しかし、最終楜章に曞き蟌たれおいる「ようやく぀いた決心Der schwergefasste Entschluss」「そうでなければならないかMuss es sein?」「そうでなければならないEs muss sein!」ずいう蚀葉がこの䜜品に神秘的な色合いを䞎えおいたす。
この蚀葉の解釈には家政婊ずの絊金のこずでのやりずりを曞きずめたものずいう実にザッハリヒカむトな解釈から、己の人生を振り返っおの深い感慚ずいう説たで様々ですが、ベヌトヌベン自身がこの事に぀いお䜕も曞きずめおいない以䞊は真盞は氞遠に藪の䞭です。
ただ、人生の最埌を感じ取ったベヌトヌベンによる゚ピロヌグずしおの性栌を持っおいるずいう解釈は玍埗のいくものです。

パブリック・ドメむン䞇歳


ブダペスト匊楜四重奏団は幎にブダペスト囜立歌劇堎のメンバヌで結成され、その埌半䞖玀にわたっお挔奏掻動を続けたカルテットです。ただし、このカルテットは幎代の半ば頃にはメンバヌが党お入れ替わっおしたい、メンバヌが党員が亡呜ロシア人になるこずで評䟡を高めお行ったずいう団䜓です。ですから、発足時はハンガリヌに根っこを持った団䜓だったのですが、その埌は名前だけはブダペストを冠しながらも、その実態はその様なロヌカル性ずは党く無瞁のコスモポリタンな団䜓ずしお掻動しおいくこずになりたす。

圌らは、亡呜ロシア人による団䜓ずしおメンバヌを固めた幎代に第番をのぞくベヌトヌベンの匊楜四重奏曲の党䜜品を録音しおいたす。さらに戊時䞭の幎代初頭にも埌期䜜品を䞭心に曲の録音を残しおいたす。そしお、䜕よりも䞖玀の録音史の金字塔ずも蚀うべきなのが幎代の初めず終わりに録音したモノラルずステレオによる二぀の党集です。
圌らの力匷いボりむングはすでに幎代の録音からも聞き取るこずができたすが、ノむ゚・ザッハリヒカむトの颚朮を取り入れた幎代以降の録音からは匷固な構築性が加わっおくるこずで、圓時のカルテットの䞭でも際だった存圚ずしお泚目を济びるようになりたす。その様な圌らの最高の業瞟はず聞かれればおそらく躊躇うこずなくこの幎代初頭のモノラル録音による党集をあげるでしょう。党おの楜噚が察等な立堎で自己を䞻匵しながら緊密なアンサンブルを厩さないその挔奏は、今日の耳で聞いおも党く叀さを感じさせたせん・・・、ず蚀うか、珟圚でもこれほどの挔奏ができるカルテットっおどれくらいいるんでしょう

ずころが、信じがたいこずにこの党集はステレオ録音による新盀がリリヌスされたこずで長く廃盀ずなり、さらに化もされるこずなく入手すらできない状態が続いおいたのです。さらに驚くべきは、幎から幎にかけお録音された新盀の方も化されおからは党集によるたずめ買いでないず入手できないずいう状態が続いおいたのです。調べおみるず、珟圚はそれさえも廃盀で入手䞍胜ずなっおいるようです。
぀たり、ベヌトヌベンの匊楜四重奏曲ずいう人類の至宝ずも蚀うべきこの䜜品の挔奏史をたどる䞊で絶察に抜かすこずのできないブダペスト匊楜四重奏団の挔奏を䞀般の人は普通のやり方では耳にするこずができないずいう理䞍尜な状態が攟眮されおいたのです。はっきり蚀いたすが、これはスキャンダルです。

ずころが、䜕ずいう幞運か、最近になっお長く幻の名盀ずなっおいたモノラル録音による党集が日の目を芋るこずになりたした。䜕故か理由は簡単です、それらの録音が著䜜暩ずいう檻から解き攟たれおパブリック・ドメむンの仲間入りをしたからです。
パブリック・ドメむン䞇歳ではあるのですが、䞀䜓これはどうしたこずでしょう
著䜜暩法の第条にはその目的ずしお著䜜物の「公正な利甚に留意し぀぀、著䜜者等の暩利の保護を図り、も぀お文化の発展に寄䞎するこずを目的ずする。」ず曞かれおいたす。しかし、珟実は、お金にならない著䜜物はそれがどれほど文化的な意矩を持っおいたずしおも著䜜暩ずいう檻の䞭に飌い殺しにされおしたっおいたす。それは、ブダペスト匊楜四重奏団の録音だけの話ではないのです。
その事は、明らかに著䜜暩ずいう抂念が「文化の発展に寄䞎する」ものではなくお「文化の発展を阻害する」ものに転化しおしたっおいるこずを意味しおいたす。䜕故、このような理䞍尜なこずがおこるかず蚀えば著䜜暩の保護期間が垞軌を逞しお匕き延ばされおきたからです。その事は同じような知的財産暩を芏定をした特蚱法ず比べおみおも垞軌を逞した長さになっおいるこずからも明らかです。

ずころが、今おこっおいる論議は、ただでさえバランスを倱するほどに保護期間が匕き延ばされる事によっお文化の発展の阻害物に転化し぀぀ある著䜜暩の保護期間をさらに匕き延ばそうずいうものです。圌らには、著䜜物は金儲けの道具ずしかう぀らないようです。
この蟺のこずは曞き出すずこの小欄ですむようなこずではないので、い぀か皿をあらためお曞いおみたいず思いたす。


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